
仕事で訪れたとある地方都市で早朝に時間が空いたので、宿泊していたホテルのレンタサイクルを借りました。30分なら無料ということで、行きたかったところを30分で巡るために激チャリしました。

普段はあさひPBクロスバイクのプレシジョンスポーツ“若草号"に乗っている小生ですので、ママチャリで激チャリは久しく行っていません。久しぶりにママチャリで激チャリ、要するにスピード走行をしてみたところ、いくつか思ったことがありました。
最初に断っておきますが、これはディスりではなく気づきです。日々気づくことって大事!
車体がフワフワで力が入らない!
シートもフカフカ、タイヤもボヨンボヨンで、ペダルを踏み込んでも反動が大きく、力が入りません。スポーツバイクだとシートもタイヤもカチカチなので、グッと踏み込むとスッと動く感触、すなわち剛性感があり、ママチャリの感覚とは違うということを改めて認識しました。
前かごの荷物は大丈夫?
いつも使ってるSONYのフルサイズミラーレスα7IIIを持って出かけたのですけど、クッション袋に入れて前かごに置きました。太いタイヤで少々の段差も乗り越えられるのがママチャリの強みですけど、段差の振動でかごに入れたものはかなり飛び跳ねます。もうトランポリンに乗っているのかってくらい飛び跳ねます!デジカメのような精密機械には厳しい状況でした。
ブレーキタッチが柔らかすぎて怖い
ママチャリのブレーキは、ギューッと握るとニューっという感じで効いてきます。スポーツバイクだと割りとクイックに効くようセッティングするので、ブレーキの掛かり方を把握し慣れてからじゃないと高速走行は危険です。
道路のどこを走ってよいか悩む
自転車は原則として車道の左側を走行、歩道は例外、というのが、道路交通法上の一応の原則です。こんなにも現実と乖離した原則があるかって気もしますがね。
自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~|警察庁Webサイト
小生がクロスバイクやロードバイクを乗り回すときは、それなりの格好をし、最近はOSMO ACTIONを装着しヘルメットも被っています。交通意識の高い自分を演出しながら車道を走行しているわけですけど、そうしないと「車道」という交通社会に交じることができない気がするからです。だって車道って、とっっても危険じゃないですか。クルマに乗ってる人って、自分が危険な乗り物を操作しているという意識を多少なりとも持っていて、その感覚や交通ルールを全員が共有しているからこそ安全なカーライフがあるわけですよね。小生もそれを共有しながら、自転車で車道走行を行っているのです。
さていつもの感覚でママチャリでも車道を走りたいのですけど、クロスバイクほどのスピードは出ないのでやや憚られます。とはいえ、歩道をのんびり走っている余裕もありません。というわけで、逡巡しつつ車道を走ったり歩道に移ったりしながら激チャリし、なんとか目的を達して30分でホテルに戻り、返却しました。

こちらが、小生の激チャリに付き合ってくれたママチャリです。
飯倉氏のDVD「ママチャリメンテのAtoZ」の最後の方に、魔改造ネタがあった気がします。ママチャリもメンテと用途にあった仕様に変更することで、ある程度のスピード走行にも耐えられるようにできます。

ちなみにここに行きたかったんですよ。この街に来たときは必ず訪れたくなる場所なのです。