イヤーカフ型イヤホン初心者がSOUNDPEATS UUを買って使ってみたのでレビュー。

TWSの新ジャンル、イヤーカフ型イヤホンを買ってみました。SOUNDPEATS UU POP Clipです。初めてのイヤーカフ型イヤホンでしたが、着けているのを忘れそうなくらい軽くて自由度が高く、そして出音も前評判ほど悪くない(笑)良いイヤホンでした。
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— hermitcrab (@HermitcrabWeb) July 14, 2025
2025年7月のAmazonプライムデーの頃に手に入れました。
概要


SOUNDPEATS UUは最近流行しているイヤーカフ型のイヤホンです。一般的なヘッドホンのように耳をふさがず、カナル型やオープンイヤー型のように耳穴をふさがないので、外界の音を遮断しないリスニング体験が可能。また装着もイヤーカフ=耳の外側に掛けて使うタイプなので、一般的な耳掛け型のようにメガネなどへの干渉もありません。
また左右の形状が同じなため、充電ケースに戻したときの状態で左右が決まるとのこと。適当に戻しても使うときはきちんと左右が決まっているという、おっちょこちょいさんには嬉しい設計です。
まあ左右の形状が異なれば、左右を間違えることも必然的に無くなるのですけど・・・つまり左右の形状を同じにするということは、製造工程を簡略化するための方便と言えるかも。


タッチボタンが苦手なので、操作が物理ボタンというのも良いですね。風切音低減テクノロジーを搭載しているそうですが、まあこれは参考までに。だって耳の形は千差万別だからね。


フル充電で8時間の再生、充電ケースを併用すれば最大30時間の再生が可能とのこと。ドライバは10.8mmのダイナミックドライバ。そこまで大きなドライバではないため、豊かな低音は期待できないものの、ソフトウェア的にうまく処理してくれていい塩梅の音を出してくれたらいいかな~と。
| Bluetooth仕様 | Bluetoothバージョン:5.4 対応プロファイル:A2DP 1.4,AVRCP 1.6.2,HFP 1.8, SPP 1.2.4 対応コーデック:AAC,SBC 通信範囲:10M |
| 基本仕様 | 本体寸法(L*W*H):63.7*49.8*30.6mm(ケース込み) 約4.75g(イヤホン/片側) 約46.73g(充電ケース+イヤホン両側) 防水規格:IPX5 |
| バッテリー | バッテリー容量:400mAh(ケース)45mAh*2(イヤホン) 最大再生時間:約8時間 約30時間 (充電ケース併用) 急速充電対応、10分充電で2時間再生可能 充電ポート:Type C |
| パッケージ内容 | SOUNDPEATS UUイヤーカフ 充電ケース*1 TYPE-C充電ケーブル*1 取扱説明書*1 アプリガイド*1 PEATS君のステッカー*1 |
仕様を一応確認。コーデックはAACまでですが、この手のイヤホンでは妥当でしょう。
開封

Soundpeatsおなじみの白い箱に入っていました。




側面および背面はこんな感じ。背面には結構いろいろな情報があったりするのでよく見ておくべし!というのが、中華ガジェットのお約束です。上の方には公式サイトには記載のない周波数特性=20Hz-20kHzの表記が。また最下部には技適マークも印刷されています。

内容物はこんな感じ。



先にマニュアルを見ておきましょう。各国語対応で、日本語もきちんとしています。データはこちらからダウンロードできます。
各部チェック

SOUNDPEATS UUケースはこのような丸形です。中央にLEDインジケーターが配されています。

背面にUSB Type-C充電ポートあり。

サイドにあるのは強制ペアリングボタンです。

ケースはこんな感じで開きます。

フタの奥にも技適表記あり。

イヤホンを取り出してみました。充電端子に貼られている絶縁テープは剥がします。

ドライバユニットとレシーバ部分とがU字型のパーツで繋がっています。

ケース側の充電端子はこんな感じ。

イヤホンの重量は片方で4.6g。
充電する

試用前に満充電にしておくのが中華ガジェットのお約束、ということで、まずは充電します。両端USB Type-Cケーブルで充電ができました!この点で、粗悪な中華ガジェットとは一線を画す、信頼性の高い製品であることが伺えます。


LED表示は取説のとおり。
ペアリング

ケースのフタを開けると、自動的にペアリングモードとなります。その状態でスマホからペアリングしていけばOK。

接続しましたが、デフォルトではSBC接続になるようです。

画面下部でAACを設定すれば、AAC接続モードになります。

取説も見ておきましょう。強制ペアリングや初期化方法は一応知っておいたほうが良いかも。
マルチポイント接続

2台のデバイスに同時に接続できる機能がマルチポイント接続です。何が便利かというと、例えばPCとスマホに接続しておいてPCで音楽を聴いているときに、スマホに着信があったら自動的にスマホに切り替わって通話が可能になる、という運用ができます。
マルチポイント接続はとても簡単で、上の取説にあるとおり、デバイスAに接続している状態でAのBluetoothをオフにしてペアリング待機状態にして、デバイスBで接続、Bに接続できたらAのBluetoothをオン、Aにも再接続して完了。

同じ手順で、簡単にスマホとPC両方に接続できました。スマホで曲を流している状態でPCからも曲を流すと、音声はPCに切り替わります。またスマホで音楽を掛けると音声は再びスマホに切り替わります。つまり、最後に音声を出力したデバイスに切り替わるという動作になっているようです。
試聴する☆

さてドキドキの初音出し!最初に聴くのは、いつもこれ!Silent Jealousy!!
30年以上前の楽曲で、大量に重ねられたギター、うねるベース、手数の多いドラムにToshiのヴォーカルにストリングスと、とにかく音が多すぎ!今流通してたりサブスクに上がっているのはリマスター版だそうですが、しょぼいイヤホンで聴くと音の分離感が無くモコモコして何がなんだかわからないという、なかなかにイヤホン泣かせの曲です。この曲を心地よく聴かせてくれるかどうかが、個人的なイヤホン評価基準の1つです。
ネットでは、音質にこだわるなら兄弟機のSOUNDPEATS CC一択というレビューが多いし、ドライバサイズも大きくないのでそこまで期待をしていなかったものの、出音を聴いてびっくり!思いのほか分離感良くクリアに聴こえました。低音の迫力はやはり物足りないものの、聴き疲れしないサウンドに驚きました。
このアルバムJealousyには変わった楽曲も収録されています。その1つがこちらのWhite Wind From Mr.Martin ~Pata’s Nap~。その名のとおりPataによるアコギ多重録音ですが、まるで目の前で奏でているかのようなリアルで息を呑むような見事な録音です。UUで聴いてみると。重みのあるギターサウンドが飛び出して来てハッとしました。低音が足りないとかは一切感じません。
調子に乗ってきたのでもう1曲。Voiceless ScreamingはToshiのヴォーカルのほかはアコースティックな楽器ばかり。Taijiの奏でるギター、そしてストリングスとフルート。生々しいサウンドをしっかりと聴かせてくれます。





ほかにも色々聴いてみました。様々なジャンルに合う印象ですが、やはり電子音楽系や、バンドサウンドでも最近のミックスで作られたものが聴きやすいみたい。
ボタン操作

あまり機能も多くないので、操作方法もシンプルです。
音量ダウン=左を1タップ
音量アップ=右を1タップ
曲戻し=左を長押し
曲送り=右を長押し
再生/一時停止/電話に出る/電話を切る=左または右を2タップ
通話拒否=左または右を長押し
音声アシスタント=左または右を3タップ
低遅延モードは無いある!(ただしアプリ必須)
■2025.9.30追記:当記事をアップしたときに低遅延モードは無いと記載しましたが、有ることが分かったため書き直しました。ご了承ください☆彡
ノーマルモードでは結構な遅延が発生します。こちらの映像で検証したところ、あくまで素人計測ですが500ms=0.5秒くらいの遅延がありました。音楽リスニングにはまったく問題ないですが、映像作品の鑑賞には厳しそうです。
ここまで書いてきたとおりUUはサウンドも手頃で操作が物理ボタンというアドバンテージもあり、あとは低遅延モード(ゲームモード)があれば普段使いにはかなり重宝しそうなのですが、公式サイトには低遅延モードについての記述がまったくありません。また一つ上の項目で触れたとおり、ボタン操作についての説明の部分にもありません。
あまたあるレビューサイトを見ると、低遅延モードは無いと書いてあるサイトも結構あり、小生もそう思っていました。ですが実はUUにも・・・
低遅延モードはあります!


どうやって低遅延モードに入るかというと、SoundpeatsのユーティリティアプリSOUNDPEATSから設定できます。Android/iOS
アプリ上でゲームモードのオンオフができるほか、物理ボタンにゲームモードを割り振ることもできます。デフォルトだとトリプルプッシュが左右とも音声アシスタント起動になっているので、左側のトリプルプッシュでゲームモードに入るようにしました。
ゲームモードだと、体感では遅延が100ms以下になりました。動画は問題なく見れる感じです。
このように、せっかくの機能を前面に出さないのも中華ガジェットあるあるです。低遅延モードのお陰でUUが更に使えるイヤホンになりました!
まとめ

音楽のながら聴きに特化したSOUNDPEATS UU POP Clip。小さく軽く、装着感も最小限でストレスレス。値段も安くておすすめです。
音質がより良いというレビューの多いCC PearlClip Proとどちらを選ぶか悩みどころですが、いろんな音源をUUで聴き込んだ結果個人的にはUUで充分なのでは?と感じています。まあCCと比べた訳ではないので、それって個人の感想ですよねって言われたらハイそうですと言うだけですが・・・少なくとも、UUは個人的に好きなタイプの音を出してくれてます!
タッチセンサーが苦手な方も、UUの方がストレスレスな運用ができると思います。




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