スタンダードな佇まい×プチゴージャス感!オリエントスターRK-AU0005Lレビュー。

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オリエントスターの定番シリーズ、スタンダードより、ネイビー文字盤のRK-AU0005Lを中古購入しました。

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現在のスタンダードシリーズには、ブラック(RK-AU0004B)、ネイビー(RK-AU0005L)、ホワイト(RK-AU0006S)の3種類があります。

今までの自分の行動を振り返ってみて、分かりました。小生はどうやら青が好き!なようです。なのでRK-AU0005Lを選びました。ブラックやホワイトもとっても良さそうなんですけどね!

初めて手にした腕時計は写真を撮りまくっていますので、以下紹介します。

オリエントスター スタンダード RK-AU0005Lとは

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オリエントスターには、ダイバーズやムーンフェイズなどいろいろなモデルがありますが、スタンダードシリーズは、オリエントスターの定番ラインとしてリリースされ続けています。

2015年発売のスタンダードシリーズから、WZ0011ACを所有しています。オリエントスターのアイデンティティともいえるパワーリザーブインジケーターすら排し、徹底的にシンプルにまとめ上げたブラックボディ。とにかくシーンを選ばず着用できるありがたい腕時計です。

RK-AU0005Lは、パワーリザーブを40時間から50時間に延ばした後継モデルとして、2018年にリリースされました。

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ブラック(RK-AU0004B)は針、インデックスともシルバーですけど、よ~く見ると、小生のネイビー(RK-AU0005L)は秒針と12時のインデックス、そしてオリエントスターのロゴがピンクゴールドなんですよね!ちなみにホワイト(RK-AU0006S)は、秒針とパワーリザーブ針がブルーになっています。

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スペックは次のとおり。

STANDARDRK-AU0005L
定価¥69,300(¥63,000+税)
駆動方式機械式
キャリバーF6N43
精度日差+25秒〜-15秒
駆動時間50時間以上
ケース材質ステンレススチール
ガラス材質(表)サファイアクリスタル (ARコーティング)
ガラス材質(裏)無機ガラス
ルミナスライトあり
バンド材質ステンレススチール (SUS316L)
バンド幅20mm
中留プッシュ三つ折式
重さ153g
サイズ縦径46.9mm/横径38.5mm/厚み12.3mm
防水日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁1種
その他特徴自動巻(手巻付)、秒針停止装置付き、シースルーバック、22石
発売日2018年9月19日

RK-AU0005L各部チェック

RK-AU0005Lの各部を、穴のあくほど眺めてみることにします。

文字盤のアップ。12時方向にパワーリザーブインジケーター、3時方向にデイト、6時方向にオリエントスターのロゴが配される定番のスタイル。インデックスは、12時と6時はローマ数字になっていて、12時のXIIは秒針やオリエントスターのロゴとお揃いのピンクゴールドです。

時針、分針は、分かりづらいですが平板ではなくエッジ部分がわずかに山折りになっています。

文字盤下部には、JAPAN F6N4 -UADO HR 3と書かれています。小さすぎてルーペが無いと見えません。

パワリザーブインジケーターは、オリエントスターの定番のデザインになっています。

キリリと立ち上がったインデックスも定番スタイルなものの、磨き込まれて光をキラキラと反射します。

文字盤中央部には軽くサンレイが走ります。インデックスの周囲と外周はさらに彫り?が異なり、立体的に見える文字盤になっています。

デイト窓はシルバーの枠付き。

風防は平面サファイアクリスタル。ARコーティングはおそらく内側だけでしょう。外側にコーティングしないのは良い判断です。

光の加減によりますが、視認性は非常に良いです。オリエントスターは最廉価クラスにもサファイアクリスタル風防を奢ってくれるのですよね。

ベゼルはポリッシュ仕上げ、ケースは面によってポリッシュとつや消しでデザインされています。

現行のスタンダードシリーズの大きな特徴のひとつが、エッジが切り立っているラグ部分です。オリエントスターに限らず、多くの腕時計のこの部分はたいていなめらかにラウンドしているのですけど、大胆に切り取られて面が出ているこの鋭いエッジには、一瞬ハッとさせられます。オリエントスターでは、スタンダードのほかはメカニカルムーンフェイズでしか採用していないと思われます。

ラグ部分が切り立っているだけで、流線型がスタンダードになる前のクラシックカーのような、無骨な雰囲気が漂います。

リューズの形状はこんな感じ。

ブレスは316Lステンレス製。バックルには3つの微調整穴が空いています。

バックルを開くとこんな感じ。

バックル表面には、薄くオリエントスターのロゴが刻印されています。

裏蓋を見てみます。風防はサファイアクリスタルではなく普通のガラスです。

ねじ込み式の裏蓋には、TL F6N4-UAD0 C080005 WATER RESISTANT 10bar STAINLESS STEEL FRONT:SAPPHIRE CRYSTAL EPSON MADE IN JAPANの刻印があります。

ムーブメントが見えるのって、なんか良いですよね。裏側なので着用中は絶対に見れないんですけど・・・

弓カンは無垢ステンレス製。ブレス取り付け幅は20mm。中古品なので、見えない部分にやや汚れが目立ちます。

クリーニングする

中古で購入した腕時計は、一度洗浄することにしています。

こちらに書いたとおり、ブレスなど外せるものは外してセスキ炭酸ソーダ溶液に浸し、本体は湿らせた布や綿棒などを駆使してクリーニングします。

ここまでバラしました。バネ棒を外すにはバネ棒工具を使います。

40℃くらいのお湯に、セスキ炭酸ソーダを小さじ1杯くらい溶かし、それに金属部品を漬け込み数分放置します。

その間に本体をクリーニングします。この時計は一応10気圧防水ということになっていますが、あくまで真水にそっと浸した状態で10気圧の水圧に耐えられる、ということです。真水以外の浸透性の高い液体に触れることは多分想定されていないでしょうし、前オーナーがどんな運用をしていたかも分かりません。腕時計を長持ちさせるために、不必要な水没は避けるという方針でクリーニングしていきます。

まずはリューズが押し込まれていることを必ず確認します。時計全体にそっと水を掛け、濡らした綿棒で細部を拭き取ります。汚れがこびりついている部分には、セスキ溶液を含ませた綿棒を使います。クリーニングが終わったら再度水をそっと掛けて汚れやセスキ溶液を取り除き、布での拭き上げとブロアーを併用して、しっかりと乾燥させます。

一見綺麗そうだったブレスからも、これくらいの汚れが浮き出てきました。溶液から上げたら、しっかりと水洗いし、布とブロアーの併用で細部の水分までしっかり取り除きます。

クリーニングを終え、さっぱりとした小生のRK-AU0005L。

再度組み上げ、小生の腕に合わせてブレス長調整します。ブレスのジョイントはCピンタイプです。

装着感

かなり落ち着いたネイビー文字盤なので、遠目には派手さがなく地味な印象もあります。ですがピンクゴールドの秒針が、地味な見た目に抵抗するようにゴージャス感を押し出してくるので、全体的には絶妙なバランスにまとまっています。

リューズを除くケース横幅は38.5mmで、今どきのトレンドでは一般的よりやや小振りで華奢なサイズ感ですが、ラグ部分の切り立ったエッジが、華奢なイメージを払拭してくれている印象。

暗かったり、逆に光で飽和してしまっているような環境では、ブラック文字盤にも見えます。鮮やかなネイビーからブラックに変わるのも楽しいので、腕時計をいろいろな角度から眺めてみたくなります。

光の乏しい環境化だと、こんなにも深いネイビーになるんですよ。光が当たっていないところはほとんどブラックに見えます。

コマ調整後の重量は133g。ステンレスブレスの機械式腕時計としては普通の重さです。

蓄光はこんな感じ。無いよりはマシ、といったレベルでしょうか。インデックスの外側に丸い蓄光はオリエントスターでは定番のデザインです。

ブルー系の時計たちと比べてみる

現在所有しているブルー系の腕時計たちを集めてみました。左から、CITIZEN NB1050-59L、今回紹介しているOrientStar RK-AU0005LOrientStar RK-AT0003Eです。小生はやっぱり青が好き!

左のNB1050-59Lと中央のRK-AU0005Lとは、ブルーなので色が近いかなと思っていたのですけど、比べてみると結構違いますね。NB1050-59Lの方がかなり鮮やかなブルーなのに対し、RK-AU0005Lは落ち着いたネイビーカラーです。

右のRK-AT0003Eは、オープンハート(ムーブメントが見えるデザイン)の代わりにデイト表示がありませんが、その他の意匠はRK-AU0005Lに近いものがあります。

ムーブメント Cal.F6N43

取扱説明書はこちら

RK-AW0001L/2S/3S/4S・RK-AU0001S/2S/3L

21,600Hzですので1秒を6つに割って運針する、いわゆるロービートなムーブメントです。秒針ハック付き、てんぷは耐震軸受とのこと。

詳細な計測は後日行おうと思いますが、日差10秒以内の進み傾向。10気圧防水に耐磁一種も付いていて、日常的にも使いやすい腕時計です。

まとめ。シンプルなオリエントスターの決定版かも。

オリエントスターにはダイバーズやムーンフェイズ、スケルトンなどの複雑な機構を持つモデルもあります。そんな中で、スタンダードラインはともすれば地味で目立たないモデルともいえます。

複雑機構を持つモデルたちが国内/海外のライバル製品に対抗するためのラインナップだとすれば、スタンダードラインはあくまで実用重視の設計。時刻・日付・パワリザ表示に特化し頑丈に作られた実用時計です。

それでもやっぱり光るものが欲しい!ということで、控えめに配されたピンクゴールドのパーツが文字どおりキラリと光る、なんとも絶妙なバランス感覚を感じます。文字盤カラーがブルー、ネイビー、ブラックと表情を変えるので、毎日着用しても飽きません。

控えめさとゴージャスさという相反する要素を一度に叶えてくれるRK-AU0005L、購入経費はおよそ28,000円でした。

ネイビーのほか、以下のようにブラックとホワイトのカラーバリエーションがあります。

ブラックはもう鉄板ですね。かっこ悪いはずがないし、プアマンズグランドセイコーSEIKO SARB033に近い印象もあります。性能はこちらのほうが上ですけどね。

ホワイトは、遠目にみるとどこまでも控えめなんですけど、ブルーの秒針がちょいワルで知的な印象をプラスしてくれます。

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Posted by Hermitcrab