TWSBI DIAMOND 580を分解洗浄し、ペリカンの古典ブルーブラックインクを入れた。

万年筆Pelikan, TWSBI

TWSBI DIAMOND 580にもともとたっぷりと入っていたインクをようやく使い切ったので、洗浄して新しいインクを入れることにしました。

分解する

DIAMOND 580は2mlもの大容量のインクを吸入できるので、使い切るのに時間がかかってしまいました・・・

もともと入っていたのはとある顔料インク。同じインクは持っていないので、新しいインクを入れる前に洗浄する必要があります。TWSBI はユーザー自身によるメンテナンスを推奨しているようで、このような分解工具が付属しています。

以前DIAMOND miniを分解掃除しました。580とminiは基本的な構造は同じですので、その時の記事を参考に作業します。

こんな感じでバラすことができました。

洗浄する

流水でインクをざっと洗い流したら、水に沈めて放置。インクがゆっくりと流れ出るのを待ちます。

このあたりは、一般的な万年筆の洗浄と同じ作業ですね。気をつけることといえば、ペン先を底や壁に強く押し当てないようにすることと、パーツ内に空気が残っていると浮いてしまうので、空気をしっかりと追い出してパーツを確実に水没させること、くらいでしょうか。

2日ほど放置して水から引き上げ、水分を拭き取って乾燥させました。だいたいきれいになっているように見えますが・・・

ちょっとしたくぼみなどにインクが残っていて、流水では全く落とすことができません。さすが定着力に定評のある顔料インクです。

綿棒などを駆使して徹底的に拭き取ってもよいのですが、次に入れるインクと溶け合って多少は流れてくれればと淡い期待をし、洗浄はこれで終了とします。

組み上げる

組み立て作業をしていきますが、ピストンのゴムに付属のシリコングリスを再塗布することが推奨されています。

組み立てには少々コツが要りますので、miniを分解したときの記事をご参照ください。

このように、580が組み上がりました。

ペリカンのブルーブラックインクを入れる

新しいインクには、前から気になっていたペリカン(Pelikan)のブルーブラックを購入しました!

ペリカンの4001シリーズボトルインクは、62.5mlで国内の定価は税込1,100円と、かなりのハイコストパフォーマンスを誇ります。すでにロイヤルブルーとターコイズを所有しており、今回3つ目の4001ボトルインクとなります。

すでに紹介しているかもしれませんが、ペリカンのブルーブラックは古典インクです。古典インクの詳細は省きますが、一般的なインクとは異なる魅力のあるインクなのです。成分が異なるため万年筆を傷めやすい、という記事が多いですが、こちらの記事を読んで踏ん切りが付きました。

手元に届いたものには、20Kというロットナンバーが箱の蓋に刻印されていました。2020年の「K」の時期に製造されたものということです。

ペン先をインクボトルにつけて、ゴクゴクと吸引♪

書いてみる

適当な紙に試し書きしてみました。やや乾燥は遅いですが、落ち着いた良い色ですね。鮮やかなパイロットのブルーブラックとも、灰色に近いセーラーのブルーブラックとも異なる、味わい深い色味です。

12時間後、さっき書いた文字の横に書いてみました。書いた直後の紺色成分が退色?し、グレーに近いブルーブラックになりました。このような色の変化が、古典ブルーブラックインクの魅力です。

ペリカン ブルーブラックの耐水性をチェックする

古典インクの特性のひとつに、耐水性があります。先ほどの紙に流水を30秒ほどあて、ティッシュで水分を拭き取って、水濡れしてしまった状況を再現してみました

流水で染料成分がやや流れ出しましたが、紙にしっかり定着した部分もあり、判読性は申し分ないです。書いた直後の耐水性がよくないというレビューも見かけますが、滲みもわずかで、筆跡がこれだけ残っていれば問題ないのではないでしょうか。折しも年賀状の時期ですが、宛名書きなどにも安心して使えそうです。

ちなみに、下の方にうっすら残っているのが、同じペリカン4001のロイヤルブルーです。こちらは見事に流れ落ちています。一般的な万年筆インクはこうなりますので、宛名書きなどには向かないかも。

まとめ 太字&古典インクで楽しむ万年筆ライフ!

小生のDIAMOND 580はM(中字)ニブで国内モデルのB(太字)くらいの太さです。細かい字を書くのには向きませんが、インクの色味だけでなく、濃淡や粘り気まで感じ取ることができ、書くというありふれた作業にマインドフルネス的な感覚を抱くことができます

万年筆を始めた当初は細字一辺倒でしたけど、太めのペン先も良いものだと、改めて感じました。

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万年筆Pelikan, TWSBI

Posted by Hermitcrab