SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryレビュー。α7IIIがスマートに運用可能になる軽量高品質レンズ!

2024-09-29写真・カメラSigma, Sony

SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporaryを中古購入しました。2019年7月に同社初のフルサイズミラーレス機fpと同時に発表された、フルメタルなレンズです。

発表当時から気になっていたのですが、定価82,500円(税込)とそれなりに高価なのと、単焦点なのに最小絞りがF2.8という微妙に食指の動かないスペックということがあり、購入を見送っていました。

2021年も暮れになり気づけば45mmF2.8の発表から1年半、中古の良玉が安価に出回り始めたので、今更ですが購入に踏み切った次第。購入経費は約33,000円でした。

レンズ外装をチェック

このレンズは、ボディだけでなくフードも金属でできていて、心地よい重量感とひんやりとした感触があります。

レンズ前玉はこんな感じ。F2.8ということもあってか、レンズ面はそれほど大きくありません。CANON 40mmF2.8と似た感じ。

レンズ前玉周辺にフィルター径が記載されています。対応するフィルター径は55mmです。

マウントも金属で、全体的にガッシリとして剛性感があります。

フードを付けるとこんな感じ。レンズに保護フィルターは付けない派ですので、傷つき防止もかねてフードは常時着用のつもりです。

胴体中央にあるのが絞りリング、フード側にあるのがピントリングです。絞りリングはともかく、ピントリングはもっと幅が欲しいのですが、絞りリングと一緒に搭載するにはこのサイズになるのでしょう。

絞りリングはAの位置ではカメラの設定に連動しますが、リングを回すとレンズ側で絞り値を設定することができます。リングの動きに連動して絞り羽根が動く様子は、オールドレンズのようですね。

フードはこのように逆付けすることができます。かなりコンパクトになり可搬性は抜群です。

レンズ側面にはAF/MF切り替えスイッチがあります。

α7IIIに取り付けた

α7IIIに取り付けてみました。プラ鏡胴の軽量レンズとは一線を画す、まさに金属塊、フルメタル・ジャケットなレンズです。

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数値がゴチャゴチャたくさん書いてあるレンズって、なんか好きなんですよね~。

フードを逆付けするとかなりコンパクトになります。

マウント面からレンズキャップ先端までは約55mmですが、レンズキャップは厚さ7mmくらいあるので、レンズキャップやフード無しだと約48mmです。これ、今までずっとコンパクトな組み合わせとして常用していたCANON 40mmF2.8+SIGMA MC11の組み合わせより、実は短くコンパクトなのです!

各リングやフード外周に施されたギザギザの加工(ローレット加工)も質感高く、またリング回転時のトルクやフード着脱時のクリック感も素晴らしいです。

その分ギザギザのなかにゴミとかたまりがちですけどw前後の写真を見てもらえれば分かりますが、ブロアーでできるだけゴミを取り除いてからレンズの写真を撮ってるんですけど、吹いても吹いても極小のホコリがどこかに付いてるんです。

絞りリングは、開放の2.8から最小絞りの22まで、1/3段ごとにクリック感よく回せます。当然、リングで設定した絞り値はカメラに認識されます。

絞りリングを22にしてみました。カメラ側もF22になっているのが分かります。

作例

1/1600s, f/2.8, ISO 800 Mode: M, Auto WB Focal: 45mm ILCE-7M3, 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 019

大雪が降った頃でしたので、雪景色をいろいろ撮ってみました。

1/400s, f/8, ISO 800 Mode: M, Auto WB Focal: 45mm ILCE-7M3, 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 019

レビューによると、絞り開放ではピント面が若干ホワホワになるそうで、この写真ではF8まで絞ってみました。周囲までシャープに写っています。

1/1250s, f/5.6, ISO 800 Mode: M, Auto WB Focal: 45mm ILCE-7M3, 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 019

F5.6くらいだと露出バランスが良く、日中の屋外だとちょうどよいかなと思いました。45mmのレンズは初めてなのですけど、画角は50mmとも40mmとも異なる、独特な広さです。

1/1250s, f/8, ISO 800 Mode: M, Auto WB Focal: 45mm, ILCE-7M3, 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 019

オリエントスターワールドタイムWZ0021FAを撮影しました。屋外ですけどブツ撮り要素もあるため、F8まで絞っています。

このレンズの最短撮影距離は24cmで、フードを付けた状態でのワーキングディスタンスは約13cm。これくらいのサイズ感でのブツ撮りもこなせます。

ここが残念ポイント

コンパクトながら質感も良く、よく映るレンズなんですけど、個人的にとっても残念なことがあります。それは・・・

質感が無駄に高い!外装、操作リング、内装部品を含め全て金属の削り出しで作られていますが、実用性を第一に考えると、例えばレンズフードは軽量な樹脂製で充分w

と、身もふたもない事を思ったりもしますが、それ以上に残念なのは・・・!

フルタイムマニュアルフォーカスに対応していないこと!!

とても残念なので、もう一度言います。SIGMA 45mmf2.8は、フルタイムマニュアルフォーカスに対応していないんです!!

特に近接撮影の時に、親指AFでピントを合わせてから、ピント拡大表示してピントの確認、ピント位置が気に入らないときはピントリングを回してピントの微調整して撮影、というフローで撮影を行うことが多いです。なので、ピントリングを回すと常にマニュアルでピント調整できるフルタイムマニュアルフォーカス機能はとても気に入っています。

小生が所有しているレンズは、MC-11を介して装着するCANON EFレンズを含め全てのレンズがフルタイムマニュアルフォーカスに対応していました。激安かつ高性能で撒き餌レンズと名高い、そう、CANON EF50mm F1.8 STMでさえも

ですので、今までフルタイムマニュアルフォーカスは特筆すべきものではないありふれた機能だと思いこんでいました。

なのになぜ・・・SIGMA 45mmf2.8にフルタイムマニュアルフォーカス機能が付いてないのでしょう・・・

DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)には対応しているので、DMFモード中にAFボタンを押したままであればピントリングを回すことは可能です。

ですが、もう一度マニュアルでピントを合わせたい時に再度オートフォーカスを実行しなければならず、小生の求める動作にはなりません。

またAF-CのときはDMFを使えません。そもそもDMFはフォーカスモード選択とは独立した設定項目になっているべきだと思うんですけどね。例えばカスタムボタンでDMFを呼び出すとかできると大変便利だと思うんですけど。

まあ無いものを嘆いても仕方がありません。ボタンのカスタムでの対処を考えます。

カスタムボタン4(C4/右下のゴミ箱ボタン)に、押す間AF/MFコントロール機能を割り当てました。こうすることで、C4ボタンを押している間はカメラ自体がMFモードになり、ピントリングを回すことでピント合わせをすることができるようになります。さらにMFアシスト機能をonにしておくことで、ピントリングを回した時点でモニターが自動的に拡大表示になります。小生はカスタムボタン2(C2)にピント拡大を割り当て、拡大したい時にいちいちC2ボタンを押していますが、C4ボタンを押し続ける→ピントリングを回す→ピント面を拡大しピント微調整、というフローをシームレスに行うことができるようになりました

でもやっぱり・・・フルタイムマニュアルフォーカスに対応して欲しい!ファームアップで対応できないでしょうか?SIGMAさんお願いします!

まとめ。α7IIIのコンパクトなセットとして期待大な肥後守レンズ!

最後にいろいろ文句を書いてしまいましたが、このレンズの購入をためらっていたほかの理由として、購入者のレビューが総じてあまり良くないということもありました。たぶんこれまでのSIGMAレンズとは異なる方向性に、SIGMAレンズはかくあるべきという一家言あるユーザーが戸惑っているのでしょう。

具体的には、絞り開放時のピント面のホワホワ感や周辺光量落ちでしょうね。SIGMAレンズといえば、デカくて重くて高価だけど出てくる画は最高、ピントは開放からシャープ、というのがこれまでのイメージですから。小生も正直、そういうイメージを持っていますし、それがSIGMAレンズに最も求めている点でもあります。その点、この45mmF2.8は逆を行ってしまっているという印象があるわけです。

冒頭に書きましたが、このレンズを含むIシリーズレンズは、SIGMA初のフルサイズミラーレスfpと同時に発表され、超コンパクトな同機にマッチするレンズとして設計されています。そのコンセプトは、高画質と常用性を両立させ、コンパクトネスを追求、とのこと。

小生が所有しているSIGMAレンズは、この45mmF2.8を含め(いつの間にか!)5本になりました。これ以外はどれもデカくて重く、常にカメラに取り付けておくには、文字どおり荷が重いものばかり。ここぞという時にだけ抜く日本刀のようです。

それに比べてこの45mmf2.8は、常に持ち歩いて便利に使う肥後守といえるかも。

ピント開放では真剣のような切れ味はなくとも、絞ればピント面はシャープになるなど、SIGMAレンズに求めたい高精細画像へのソリューションもあり、マウントアダプタMC-11を介さずともα7IIIに直接マウントできることに安心感もあります。45mmF2.8は小生にとって、最高のビルドクオリティを誇るMADE IN JAPANのSIGMAレンズを常に持ち歩けるという満足感を、小生にビンビン与えてくれる肥後守レンズなのかもしれません。

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Iシリーズは45mmf2.8のほか、開放F値を抑えたコンパクトで、SIGMAとしては実質無料安価なレンズばかり。れもフルタイムマニュアルフォーカスに対応していない点が残念ですが、45mmF2.8に満足できたら、他のレンズにも手を出してしまいそうです・・・!