【Hisenior T2 Custom】ファーストインプレッションとリケーブル!

初めてのカスタムIEM、Hisenior T2を装着してリスニングしてみます・・・!

カスタムIEMは複雑な耳道に合わせて作っていますので、普通のイヤホンのようにただ耳に押し込むだけでは、正しい位置に収まりません。
装着のコツはこちらの動画を参考に練習しました。
なるほど、前方に90度ほど傾けて耳に入れ始め、正位置に戻しながら押し込む・・・と。
うまく耳に収まると・・・おお!まるで水の中にいるかのような静寂が訪れました!静かすぎて、耳鳴りがするほどです。この状態で音楽を聴くとどうなるのだろう・・・!
Hiby R3 Proでテストします。

最初に聴くのはやっぱりこれ!XのSilent Jealousy!
いつもこの曲でリスニングチェックしています。大好きな曲であるのはもちろんですけど、いつも同じ曲でテストすることで、曖昧になりがちなオーディオリスニングの第一印象をある程度揃えられるので。
音を出して最初の印象は、カナル先端が耳道の奥深く、鼓膜のすぐ近くまで来ているので、音が鳴っている場所がいつもより脳みそに近い感じがする!
Silent Jealousyの印象ですけど、低音、中音に比べて、高音域がちょっと物足りない感じ・・・先人たちのT2のレビュー記事がいくつかありますが、彼らも同様のことを書いています。
中音域がボワンと出ているので、YOSHIKIのタイトなドラミングを楽しみづらい。ハイハットなどの金モノやギターソロの響きというか空気感も、もうちょっと欲しいな・・・という印象。

別の曲を聴いてみます。B’zの7枚目のアルバム、その名もThe 7th Bluesより、おでかけしましょ!
ノリの良いグルーヴ感に松本さんの弾くストラトサウンド、女性コーラスにブラスセクション、ハモンドオルガンまで入った賑やかな曲です。この曲を聴くと先ほどの残念な印象はやや薄れました。
ミックス方針の違いでしょうか、おでかけしましょの方が音場が広く、演奏会場の空気感まで聴き取れるようです。

クラシック曲も聴いてみます。シベリウスの交響曲第5番の現行改訂版です。ラハティ響・ヴァンスカ指揮で、シベリウス演奏の決定版の一つです。
クラシックも音場が広く録られていますので、カスタムIEMの静寂感の中で聴く北欧サウンドは素晴らしく、満足感は非常に高いです。

やっぱりSilent Jealousyをもっと気分良く聴きたい!
イヤピを変えるカスタムはできないので、ここはリケーブルの力を借りましょう!
NICEHCKの24芯銀メッキ銅線、2.5mmバランス接続タイプに交換。その効果はハッキリと感じられました!
Hiby R3 Proにバランス接続することで各音域とも強くなり、さらに高音域も感じられるようになりました!これ、良いですよ!!

先ほどと同じNICEHCKの24芯ケーブルですけど、こちらは銀メッキ銅と銅線とのミックス線です。手持ちのは3.5mmタイプ。
筋肉少女帯のアルバムステーシーの美術から鉄道少年の憩を聴いてみます。タイトルはヘンテコですけど、太田明のテクニカルなドラミングと橘高・本城の切れ味の良いツインギターが光るナンバーで、不思議と何回でも聴いていられるんですよ。
YOSHIKIの演奏とは趣が異なる、太田のハードかつ軽やかなツーバスプレイも小気味よくタイトに聴こえるし、音場も広く素晴らしい空気感を感じます。
ミックス線は結構押し出しが強くなるので、イヤホンによってはうるさい感じになったりするそうですが、3.5mm接続でややパワーダウンする事で相殺されてか、上品さとパワフルさが良い感じで同居しています。イヤホンとも色合いがマッチしてますね。
NICEHCKの24芯ケーブルは細かい線材をしっかりと編み込んであるので、太さの割にゴワつく感じもなく、とてもしなやかで取り回しが良いです。
T2の装着感、遮音性は申し分ないですけど、リケーブルによってある程度は好みの音質にチューニングできそうです。個人的には、最初にリケーブルを試みたC24-3が、このカスタムIEMにマッチするような気がしました。C24-2のブラック&ブルーのカラーも捨てがたいですので、2.5mm接続ケーブルの入手も今後考えたいところ。いずれにしても、比較的安価なリケーブルでT2の満足度がより高まりました!
つづく。
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