プレスポのフロントシングル化その3!その他のパーツを組んでいくよ!

2021-12-13自転車

中華ナローワイドチェーンリング、DECKAS DCW-051をプレスポ"若草号"に取り付けましたので、それに付随するパーツの処理を行っていきます。

チェーンは6,000kmの走行により伸びてしまったので今回取り替えるのですが、チェーン以上に長距離の走行に耐えているパーツがあります。それは、リアディレーラーのプーリー!

駆動系パーツのうち、プーリーだけが最初からずっと付いているパーツですので、8,000km以上の走行に耐えていることになります。サードパーティー製だとアルミ製のプーリーがありますけど、シマノ純正は最高クラスから最廉価品まで一貫して樹脂製プーリーです。長年の研究や検証の結果、金属製ではなく樹脂製のプーリーを採用し続けているということは、それ相応の理由があるのでしょう。

ともあれ、プーリーはそれなりに消耗していると思われますので、この機会に同等品に交換することにしました。

AltusのプーリーはY5W898030という型番で流通しています。

こちらを購入しておきました。

プーリーをばらしていきます。ここは3mmの六角レンチで外せます。

プーリー2つと内側のプレートが外れました。

取り外したプーリーたち。プレートと取り付けボルト以外は廃棄しますが、新品と比較するため軽くクリーニングしました。

そこそこきれいになりました。

新旧のプーリーを比較。右が新しい方で、上がガイドプーリー、下がテンションプーリーです。

近づけて比較してみても、そこまで激しく摩耗している感じはありませんでした。もしかしたらまだまだ使えるのか・・・?

・・・と思ったのですが、悩まずスパッと取り替えることにしました。このプーリーはベアリングではなく、金属製のブッシュを両脇のワッシャーで保持するとても単純な機構です。ブッシュ、ワッシャー付近に、潤滑のためにメンテルーブを垂らしておきます。

ワコーズのメンテルーブは、自転車のあらゆるところに使える潤滑油です。少しお高いですがこれ1本持っているおかげで、潤滑作業が著しくはかどっています。

Altusリアディレーラーに新しいプーリーを組み込みました。

周辺のクリーニングをし、メンテルーブで潤滑させて、リアディレーラーは作業完了。

フロントディレーラーは不要になるので外していきます。最初にケーブル固定ボルトを緩めてから、ディレーラー本体を外します。

外れました。

汚れをクリーニングします。

ディレーラーを動かすケーブルの排除ですが、シフトレバーをケーブルが緩む方向にリリースし、この部分にある樹脂製ネジを外すと、ケーブルのタイコ部分が見えますので、そこからケーブルを抜いていきます。

シフトケーブルを抜き去ったシフトレバー。本来ですと、ブレーキレバーをシフト一体型ではないものに取り替えるのですが、あいにくブレーキレバーの手配が間に合っていません。

ブレーキ操作だけならこのレバーのままでも運用できますので、新しいブレーキレバーが届くまでこのままにします。ただケーブルが無いとシフト内部に汚れが侵入してしまいますので、マステでケーブル穴に封をしておきました。

だいたいの下ごしらえが済んだので、いよいよ新品のチェーンを張っていきます。

KMCのチェーンをチョイスしました。シマノ純正の8速チェーンでも良いのですが、純正のチェーンって、最廉価クラスのCN-HG40だと表面処理の関係でちょっと黒ずんでるんですよね。グレードを一つ上げてシルバーでキラキラのCN-HG71にすると値段が跳ね上がるし・・・

【シマノ8速チェーン】CN-HG40とCN-HG71の違いとは?

自転車生活研究室 – SHIMANO 8S チェーン比較

そこに来て俄然主張してくるのがKMCのチェーンですよ。6,000kmを走りきり今回廃棄するチェーンもKMCです。KMCは台湾のチェーンメーカーですが、現在は国内でチェーンを生産しておらず台湾で生産しているシマノの外注先がKMCのという噂もあり、信頼性は高そうなイメージです。しかもミッシングリンク付きでコスパも良く、シルバーの表面処理でキラキラ感もあるとなると、KMCを買うしかないでしょう!

新品のチェーンはサビ防止のために粘度の高い油が塗布されています。一度これを落としたいのですが・・・

パーツクリーナーを吹いてもなかなか落ちませんでした。というかパーツクリーナーなら、ビニール袋やペットボトルにチェーンと一緒に入れてシャカシャカやるなどしないといけなかったですね。

パーツクリーナーでの処置は諦めて、専用ケミカルの登場です。ずっと前に手に入れたまま使う機会のなかった、AZのMCC-002バイク用チェーンクリーナーです。

適当に吹き付けて少し放置するだけで、しつこい油をしっかりと落としてくれました!

プーリー側からチェーンを通していきます。

ナローワイドチェーンリングにはこのようにセットします。

上から見るとこんな感じ。チェーンの広狭にチェーンリングのそれが正しく入っています。

ちなみにコマ1つずれると、この様になりチェーンリングにチェーンが収まりません。

上から見るとこんな感じ。ワイドなチェーンリングの歯がチェーンの狭いプレート内に入れないことがわかります。

チェーンが通せたら、次はチェーンの長さを決めます。フロントがダブルだったりトリプルだったりする際は、どのような組み合わせになってもチェーンが弛んだり張り過ぎたりしないよう中庸な長さにする必要がありますが、フロントシングルになったので、このチェーンリングにベストな長さを決めれば良いことになります。

試しに、チェーンを切らずにミッシングリンクで繋げた状態で、チェーンがどの程度張るか見てみましょう。この写真は、リアがトップ(最小ギア)の状態。

そしてこれがリアがロー(最大ギア)の場合。案外このままでも運用できそうですが、リアがトップのときにもう少しチェーンを張りたい感じがしました。ローのときにテンションプーリーがそれほど引っ張られていませんので、もう少しチェーンを短くしても良さそう。

というわけで、まずは2リンクカットしてみます。

あらためて、これがリアトップの状態。先ほどよりテンションプーリーが前に引っ張られています。チェーンの張力が少し上がった事がわかります。

これがリアローの状態。前後とも最大ギアなのでこれが最もチェーンが張った状態です。テンションプーリーは先ほどよりも前に来ましたが、まだ余裕はありそうですね。

そしてこれが実際の運用ではメインとなるであろう、スプロケ中央あたりにギアが来ている状態。リアエンド・ガイドプーリー・テンションプーリーがほぼ地面と垂直になり、ちょうどよい感じがします。これで運用してみることにします。

チェーンの長さの決め方は、プーリーを通さず最大チェーンリングと最大スプロケットにチェーンを通してぴったり張り、その長さから2リンク足す方式など伝統的な手法がありますが、このように自分の運用の仕方によってもより最適なチェーンの長さを決めることができるんですね。とても奥が深いです。

適切なチェーン帳の設定 メカニックアカデミー | ホーザン株式会社

ミッシングリンクの運用には、左にあるようなオープナー/セッターがあると大変便利です。

チェーンラインを見てみましょう。測定工具がないので実際にチェーンを通して目視で観察します。これはトップギアの状態。まあ新しいチェーンリングは従来のそれと同じ位置にありますので、フロントシングル化に関わらずアウタートップの時はこれくらいチェーンがよじれることになります。

リアがスプロケの真ん中くらいの状態。あと1段トップ側に変速すれば、チェーンはまっすぐになるかな、という感じ。

これくらいがちょうど真っ直ぐっぽいですね。

リアがローの状態。よじれが少し気になります。これはフロントダブルのときだとアウターローの状態なので、基本的には避けるべきチェーンの状態です。こうなるくらいならフロントをインナーに落とすべきでしょう。でも、フロントのチェーンリングは1枚だけにしてしまいましたから、どうあってもこの状態で運用するしかありません。つまり、チェーンがよじれた状態であることを認識して自転車に乗れば良い、ただそれだけのことです!

あらためて、出来上がった自転車を眺めてみます。

見た目がかなり変わって、新鮮な気持ちで若草号に乗れそう!

あとは型どおりにチェーンに注油し、近所を少し走って動作確認をしました。

今回外したパーツたち。チェーンは廃棄しますが、その他のパーツはとりあえずクリーニングした後にストックしておいて、中古市場に出すなど検討したいと思います。

以上で、プレスポ"若草号"のフロントシングル化作業は一旦終了にします。今後乗ってみて、気づいたところや不具合があったら、それをネタに続編を書きます。

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Posted by Hermitcrab