ZOOM F3フィールドレコーディング仕様を整える。

ZOOM F3フィールドレコーダーは、ゲイン調整不要な32bit float録音ができるレコーダーです。音楽のレコーディングはもちろん、その特性は環境音の集音にも力を発揮します。
すでに運用を始めているフィールドレコーディング環境をご紹介します。
紹介するといっても、こちらの渡辺健一氏の情報を参考にしまくっているので、エラソーなことは言えません。とにかく、小生の事例を記録しておきます。
氏の著作も購入して事あるたびに読んでいます。
フィールドレコーディングに持ち出すために必要なものは、F3のほかには以下のとおり。
- マイク
- XLRケーブル
- 風防
- マイクホルダー一式
マイクはどうする
F3には2chの入力が可能なので、2本のマイクを入力してのステレオ収録が可能です。もちろん、インタビューなど単一の音源の収録ならモノラル録音で問題ないわけですが。
ステレオ収録するための2本のマイクは、特性が揃っていなければなりません。渡辺氏はベリンガー(behringer)C-2というマイクを勧めていますが、小生も以前たまたまこのマイクを購入していました。
いちおうAmazonリンクを張っておきますが、こういうアイテムはサウンドハウスで購入するのが吉!
XLRケーブルはどうする
マイクケーブルは、ノイトリックXLRコネクタ&カナレケーブルで自作したものを使います。

NEUTRIKコネクタで作ったケーブル。50cmのショートケーブルは使い道を選びますが、後述のとおりF3とマイクとはかなり近くにセッティングしますので、この短さが生きてくるのです。
風防はどうする
風防はウインドジャマー、ウインドスクリーンとも呼び、マイクに風が直接当たる事によって発生するノイズを防ぐものです。
C-2にはスポンジの風防が付属していますが、マイクを傷から保護するのには役立っても、風切り音を軽減するためには力不足です。風防はやっぱりモフモフしたやつじゃないと。
C-2純正のモフモフ風防はありませんので、こちらのモフモフを買ってみました。

ペアのC-2で使用するので、2個発注。

口の部分はやや硬めのゴムでできています。本体内部は特にフレームもなさそうで、ぺちゃっと潰れています。

C-2とのサイズ感はこんな感じ。

直径20mmのC-2にはピッタリなサイズですが、装着する際にここにあるローカットスイッチに接触します。意図しない設定にならないよう注意が必要。マステなんかでスイッチが動かないように固定した方が安全かも。

根元まで差し込むとこんな感じになりますが、マイクホルダーを使うときはここまで差し込むことになります。
マイクホルダーはどうする

ステレオマイクホルダーはC-2付属のものをとりあえず使いますが、F3とマイクを一体化させ、それをミニ三脚に固定する方法を取ります。
一体化するためのステーには長めのクイックリリースプレートを流用します。このプレートには2つの1/4オスネジと三脚用メスネジがついています。

F3は三脚ネジで固定できるので一方にF3を取り付け、もう一方にはネジアダプターを介してマイクホルダーを取り付けます。
組み立てて完成

こんな感じで、F3とマイクホルダーを一体化させました。

マイク、ケーブル、ミニ三脚を取り付けて、コンパクトなフィールドレコーディング仕様の完成!
ミニ三脚はずっとこれを使っています。

撮りたい音に向けて置き、REC開始するだけで、かなりの高音質で録音できてしまうコンパクトセットです。マイクの向きなどノウハウはもちろんありますけど、高度なセッティングを気軽にテストできるので、録音の勉強にも最適。いろんなところに持ち出したくなります。

ハンドノイズが載るので工夫が必要ですが、手持ちも可能です。
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