NEUTRIKコネクタでショートマイクケーブルを製作する。

2023-02-23音楽behringer, DIY, NEUTRIK

ノイトリック(NEUTRIK)のXLRコネクタNC3MXX & NC3FXXを使って、長さ50cmのマイクケーブルを4本製作しました。

ケーブルは、定番のカナレ(CANARE)L4E6Sです。

ノイトリックもカナレも素晴らしい製品で、とてもスムーズに作業ができました。

はんだ付けを伴う作業なので、焦ると怪我やミスの危険があります。作業中に慌てないように、あらかじめ材料や道具を用意しておきます。

今回は50cmのマイクケーブルを製作します。

被覆をむき、信号線を処理します。L4E6Sは4芯+シールド編組で、XLRケーブルに必要なのはシールド、ホット、コールドなので、信号線が3つになるようにします。

はんだ付け作業をする前に、ブッシングを通しておきましょう。

芯線に予備ハンダをしておきます。

端子側にも予備ハンダをしたら、いちどあてがってみて収まり具合をチェック。長過ぎる芯線はトラブルのもとなので、状況に応じて芯線をカットし整形します。

はんだ付けします。青を2番HOT、白を3番COLDに繋げます。

メス側も同様に。白(3番)を中央にしておくと、ねじれにくくなり作業がしやすくなります。

良くない例。白(3番)を中央にしておかないと、こんな風にねじれてしまいます。トラブルの元なので避けたいですね。

はんだの温度が下がるまで待ち、組み立てる前にテスターでチェックしておきます。ベリンガーのCT100は本当に役に立つ奴です!

テストがOKであれば、組み上げて完成。

ところでこのパーツ(チャック)ははんだ付け後でも取り付けられるほか、インサートと嵌合する溝が付いています。おそらくですが、ケーブルとインサートとがねじれないように固定するための機構だと思います。ケーブル製作時や運用時のトラブルを徹底して排除しようとするノイトリックの企業姿勢は、とてもありがたいですね。

組み上げたら再度テスターでチェック。結線に問題なし!製作した4本とも、一発合格でした!!

マイクを繋いでのテストも問題なし。

現場に持ち込めるクオリティのケーブルを作成することができました!

こちらに書いたとおり、以前クラシックプロのXLRコネクタとケーブルでケーブルを製作しました。今回のノイトリック&カナレに比べて材料費はかなり安価に抑えられたのですけど、今回のように一発合格とはいかず、製作は難航しました。

今回の作業がスムーズに行ったのは、小生のスキルが上がったのかもしれませんが、XLRコネクタやケーブルがしっかりした製品だったことが大きいと思います。ノイトリックもカナレもプロ用機材なのかもしれませんけど、作業の確実性のためには素人こそプロ用機材を使うべきだと、あらためて思いました。

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Posted by Hermitcrab