【CITIZEN Q&Q H980-205】最高に最高な時計だけどMCI(軽度認知障害)の父へのプレゼントにはちょっと厳しかった

2025-10-28腕時計CITIZEN

久しぶりに新品の腕時計を買いました。自分用ではなく、父の日のプレゼント用です。

シチズンの廉価クラスQ&QのH980-205という型番の時計です。

実売3,000円程度という低価格ながら、フル充電で6ヶ月稼働するソーラー充電機能を備え、黒い文字盤に大きなアラビア数字の白文字と太い針が配され視認性抜群、ステンレスブレスで見た目もバッチリ。平均月差±20秒なので精度も申し分なし。

風防がプラスチックなこと、巻駒のブレスなのでシャラシャラ音が鳴りチープ感は拭えないのですけど、実用的な時計としては充分です。

この時計は父の日プレゼントのために選びました。高齢かつMCI(軽度認知障害)の父に持ってもらうので、視認性の良さと電池交換不要な点は外せません。総ステンレスに見えるルックスもかっこよく、父は大変気に入ってくれ、プレゼントしたあとずっと着けていました。着けていることをすぐに忘れるので、そのたびに指摘する必要がありましたが。。。

ただしこの時計には、父が使うのには致命的な点がありました。

それは、スライド式留め具なこと。

スライド式留め具の良いところは、ブレスのサイズ調整が容易なことです。コマを抜いたりする必要がなく簡単にサイズ調整できます。機構も単純なので軽量コンパクトで、安価なステンレスブレスに採用されています。

ただし、腕に装着するときには2アクション必要で、これが思いのほか厄介でした。

最初に細い棒にフックを引っ掛けるようなアクションが必要になります。細かい部分なので非常に見えづらいですし、細かい作業が苦手な年寄りには厳しい作業ではないでしょうか。

さらに、バックルを固定するときに強い力で押し付けなければならないことと、バックルを外すときには狭い隙間に指や爪を差し込んで強く力を掛けなければなりません。小生ですら爪を痛めないよう気をつけなければならないのに、爪が弱り指先にも力が入りづらい年寄りには無理ゲーです。

実際に父と一緒につけ外しを練習してみたのですけど、何度か挑戦するものの装着も取り外しもなかなかできません。力を入れすぎて思わず爪を割りそうになるに及び、この時計を一人で使うことは父には不可能と判断せざるを得なくなりました。

細部を見ておきましょう。裏蓋はネジ止め式。

蓄光は、ハンド(針)と点状のインデックス、アラビア数字に施されています。

さてせっかく父のために購入したこの時計、父もいたく気に入ってくれたのでぜひ使ってほしいのですが、このままでは自分一人で着脱できません。自分一人で着脱できなければ、周囲に手間を掛ける厄介者になってしまいます。

いろいろ考えた末、バンドをごく一般的なウレタンバンドに取り替えることにしました。

腕時計を奪い返し外してもらい、近所のホームセンターへ。店内の物差しを使い、H980-205のラグ幅は18mmと判明。交換バンドの選択肢は少なくほぼこれ一択でしたが、困ったのはバネ棒取り外し工具が売ってないこと。札幌の自宅になら明工舎のバネ棒外しがあるのに!と悔しがってもあとの祭りです。

ただこのバンドの取説をよく見ると、どうやらバネ棒外し工具が入っているみたい!んじゃこれでいいじゃん!

家に帰って開封してみると、なんともチープな工具入っていました。

工具の先端がV字になってバネ棒の溝にハマるはず・・・というか、この工具の先端!V字がほぼ削れちゃって無いじゃん!

それでも十数分の格闘の末、バネ棒を外すことができました。

左がH980-205のバネ棒、右がウレタンバンドに付属していたごく普通のバネ棒。若干ですが形状が異なります。

ウレタンバンドの取り付けはあっという間に終了。

文字盤の黒との相性が意外と良く、異素材だけど思いのほか違和感なくかっこいい!

外から帰ってきた父にさっそく見せました。もともとがステンレスブレスだったことも忘れているようで、この時計のプレゼントを改めて新鮮に喜んでくれました。

昔からの手癖か、ウレタンバンドの装着はいとも簡単に成功!外すのも自分でできました。自分で自分のことができるような仕組みって、MCIの人にとってはとても大切なんですよね。

ウレタンベルトにしたことで、このように卓上に置くこともできるようになりました。

もともと性能の高いH980-205に、着脱しやすく軽量なウレタンバンドのカスタム。ユニバーサルな仕様の腕時計、はからずも爆誕です。

腕時計CITIZEN

Posted by Hermitcrab