石灰沈着性腱板炎(たぶん)その後の顛末。

2025-11-01きまぐれ雑記

2025年1月3日に注射で鎮めてもらった石灰沈着性腱板炎(たぶん)。その後の顛末を記録しておきます。

1月の第2週から生活は通常運転に戻りました。左肩の激痛の再発はないものの、肩を上げる、肘を捻じるなどの動作には痛みがつきまといます。無理をしなければ問題なくやり過ごせるレベルではあるものの、自由に動く右肩との違いを文字通り痛感する日々が続きました。

注射跡がなかなか塞がらない

処方してもらったロキソプロフェンを飲み続け、貼り薬を貼り続けましたが、通院日から数日経って気づきました。患部に貼っている貼り薬を剥がすと、いつもリンパ液が付着していることに。

よくよく観察してみると、病院で注射した針の穴がまだ塞がっていないことが分かりました。アルツディスポ関節注25mgは関節内への注射なので、皮膚の傷は一般的な注射より大きいことが想像されます。とはいえ注射から数日経っても傷が塞がらないのは困りものです。傷が塞がっていないので入浴時にピリピリ痛みます。まずはこの傷を治す必要がありますが、注射跡を覆うように貼っている湿布薬が治癒の妨げになっているかもしれません。

そこで注射跡を小さく切ったラップで覆って湿布薬が直接当たらないようにしつつ、ラップの患部側にワセリンを塗って湿潤療法を試みました。

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風呂上がりなど湿布薬を張り替えるタイミングで毎回行いました。手間が増えて面倒でしたけど、4日位で注射跡は塞がりリンパ液の滲出もなくなりました。

疼痛はいつまで続く

動作時の左肩の痛みは続きます。物を持つ、服を着る、腕時計を見る、スプレー缶を振るなど、些細な動作に痛みが伴います。もちろん、全然ガマンできるレベルなのですけど、QOLは確実に下がっていますね。動作するときはこれまでのような勢いに任せるのではなく、ゆっくりと。これを肝に銘じて生活している感じ。

市販の湿布薬を貼り続け、痛みのレベルはピークより確実に下がっているものの、下げ止まり状態でゼロにはなる感じがありません。そこで思うのは、最初の受診時にみたレントゲン写真。肩に集まっている悪い奴ら(石灰:カルシウム)のこと。あいつらを取り除けば、QOLは爆上がりするはず!

最初の受診時に今後の治療方針は地元の整形外科で相談するようにとも言われていました。ですので、意を決して整形外科を再度受信することにしました。

整形外科を再受診

生活圏内にある整形外科を再受診したのが1/28のこと。1/3の受診から4週間弱経っています。

診察時にはこれまでのことをすべて伝え、まずはX線写真を取り、それを見ながら先生の診断を受けたのですが、X線写真を見ると、左肩が思いもしない状態になっていることが分かりました。

先生「肩の上には影が無いですねぇ」

小生「えっ!?前に受診したときは関節の上にモヤッとしたものが写ってたんですけど・・・」

先生「もう少し見てみますね。・・・あ、関節の下のあたりにちょっと丸い影がある。これは消えた石灰の名残かも・・・」

つまり、左肩にあった石灰沈着がほぼ消えていたのです!!治療により石灰が消えることはあると先生は言っていましたし、ネットで調べたときもそんな情報は見かけました。とはいえ、最初の治療から4週間弱で石灰が消えているとは思いもしませんでした。小生はもう、数年来で固着した石灰どもを自由診療の超音波治療で粉砕してほしいと先生に懇願するつもりだったので、なんだか拍子抜けしたと同時に安堵の気持ちが出てきました。

肩の動きについても聞かれ、多少痛みはあるものの腕を上げることができる状態と答えました。

この状況と痛みの感じだと、注射などの処置はせず湿布等で様子を見る選択もあるあるようですが、先生は「注射いっとく?」という提案もしてくれました。患部に対してなにか積極的な働きかけはしたいと思ってましたので注射をお願いすることに。「ヒアルロン酸注射」との説明を受けましたが、前回と同じアルツディスポ関節注25mgでした。一般名は精製ヒアルロン酸ナトリウムキットと呼ぶそうです。

前回は数か所に分けて注射されましたが、今回は一箇所に全量注入されました。薬は後述の貼り薬を処方されました。

そのあと少しだけ雑談。1/3は当番医をようやく探して受診したことなど話し、また痛みが気になれば来てくださいと言ってもらいました。先生にお礼を言い診察室を退出。会計を済ませて薬局へ。

進化していた貼り薬

薬局ではジクトルテープ75mgというのを出してもらいました。一見すると普通の湿布薬のように見えるこの貼り薬、薬剤師さんにしっかりと説明をうけましたが、普通の湿布薬とは似て非なるものでした。

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こちらの資料に詳しく、分かりやすく説明されています。痛いところに貼る湿布ではなく、飲み薬に近いイメージで貼ったところから吸収されて全身に作用するという全身作用型貼付剤なのです。見た目は一般的なテープ剤だけど痛くないところに貼ってOKという薬があることにびっくりしました。

ちなみに14枚処方され価格は保険適用で1,180円でした。ジクトルテープに後発薬は無いそうです。

薬剤師さんからは、1日に少なくとも20時間は貼るように、貼る場所は説明書の通りで、生活サイクルを考えると風呂上がりに貼り替えるのをおすすめとの指示を受けました。お薬手帳も持っていったので前回の処方された薬についてもチェックされたのですが、先程と同様に三が日の帰省先での受診の苦労話に花が咲きました。

ジクトルテープを貼ってみる

風呂上がりに最初のジクトルテープを貼ったのですが、場所は一番生活に影響がなさそうなをチョイス。見えないところなので手探りで貼ったのですが、場所のチョイスとしては失敗でした。

なぜかというと、朝起きたときにテープがぐちゃぐちゃになってしまっていたからです。テープ自体はそんなに剥がれやすいことはないのですけど、寝てるときの寝返りとともに剥がれてしまったみたい。このテープは夕方まで貼らなければなりませんので、一度剥がして丁寧に伸ばし、再度貼り直しました。

次はお腹に貼ってみました。就寝時の影響が最も少なそうだったからですが、これも微妙。姿勢があまり良くないこともあるのですが、猫背気味になり、お腹の皮にしわができたりしわが伸びたりします。お腹って意外と動くポイントだと気づきました。

その後試したのは上腕、いわゆる二の腕の外側の部分です。ここに横向きに貼ると、服の脱ぎ着するときだけ気をつければ基本的に剥がれる心配はありませんでした。一日ごとに左右を変えて二の腕に貼るという運用が良さそう。

注射の効果は

今のところ、最初の受診時のような劇的な効果は感じられていません。まあ病状が悪化してないことが注射の効果かもしれませんけど、検証の方法がありませんからね。ともあれ、現状維持は悪いことではありません。

胃薬で石灰が消える!??

2月に入っていからですが、プロの薬剤師さんに肩痛の顛末を話す機会がありました。2回目受診時のX線写真で石灰がほぼ消えていたことを話すと、「もしかしてロキソプロフェンと胃薬を処方されてなかったか」と問われました。曰く「胃薬で石灰が消えることがある」と。

最初の病院では飲み薬としてはロキソプロフェンしか処方されていなかったため小生には当てはまりませんが、あとでググってみると情報がたくさん出てきました。

どうやらH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)というのがキーワードらしく、理由は不明ですが石灰が消失する事例が多数報告されているそうです。理由がわからないことから積極的に勧めない医師もいるようですが、手術に踏み切る前に試してみる価値はある、という記述も見られます。

胃腸薬としてはガスター10とか有名ですけど、サイトを見るとちゃんとH2ブロッカーって書いてありますね。成分としてはファモチジン10mgが入っているそうです。ファモチジンも石灰沈着性腱板炎の治療に処方されている事例もありますので、市販のガスター10を服用するのも有効・・・なのかも。

ジクトルテープが終わった。これからどうなる。

2回目の病院で出してもらったジクトルテープも使い切りました。左肩は動かせるものの、動作によっては痛みがあります。痛みのまったくない右肩のような状態に戻れば良いのですけど・・・今のところは、様子を見ましょうって感じですね。

きまぐれ雑記

Posted by Hermitcrab