ThinkPad X260のキーボードの調子が悪いので新しいキーボードに交換したところ・・・

もう数ヶ月ほど前から、X260のキーボードの調子が悪いです。Q、A、Zのキーが時々効かなくなるんですよね。でも常に効かないわけではなく、普通にタイプできるときもあれば、急に効かなくなったりとイマイチ再現性がありません。でも効かないときは何をやっても効かず、調子よく文章を打っているときに突然症状が出たりして、イライラが募ります。
Qは、日本語を入力しているときはほとんど使いませんけど、AとZは頻出します。特にAは母音ですから単純計算でも5文字に1文字は打つことになります。Aを打つたびに文章入力のテンポが崩れるので非常にストレスが溜まります。またAもZもWindowsの標準的なショートカットでよく使いますよね。
AとZが効かないとどうなるかというと、たとえばローマ字入力で「ほっかいどう」とタイプすると「ほっきどう」となります。北寄(貝)の道??また「めっちゃざんねん」とタイプすると「めっchんねん」となりもう何がなんだか。

自宅作業ではこのように外付けキーボードを利用するなどしていましたが、さすがにこれでは外での作業は無理!ということで、キーボードの交換をすることにしました。
貧乏暇ありすぎ。 輝く低所得者層 Thinkpad x260 キーボード交換
今更!? ThinkPad X260のキーボード交換 – 一応理系男子
上記サイトを参考にさせていただきました。
X260のキーボードは、国内ではAmazonやYahooショッピング、楽天などのほか、ヤフオクでも流通しています。ヤフオクに出品されているのはたいていX260や同じパーツを採用しているXシリーズから取り外した中古品で、品質についてはちょっと賭けに近いところはありますね。
通販サイトで新品と思われるものも出品されていますが、中国からの取り寄せで納期が1ヶ月位かかるというものも。これでは中華通販と同じです(値段はマージン分上乗せされてます)。それならAliexpressに注文してしまおう、ということで、小生はAliexpressで海外通販することにしました。

新型コロナウィルスの影響で荷物がひと月ほど上海で足止めされ、注文から到着まで6週間かかりました。

新品未使用品に見えますし、問題なさそう。

きちんと封がなされています。

ところで実際の交換作業を行う前に、どのキーが不調なのか調べておきました。
ちょっとしたキーボード故障チェック・テスト – ちょっとしたタイマー
こちらのサイトで確認したところ・・・キーボードの左端に配置されている7つのキーと無変換が効いていないことがわかりました。前述のとおり調子の良いときと悪い時があり、悪いときもガンガン叩くように押すと効き始めたりととにかく翻弄されていたのですが、こうやって目に見えて不具合が確認できたので、交換の決心が付きました。
※ちなみにX260には、右下のwin、menuキーおよびscrolllock、pause/breakキーは存在しません。

外部バッテリー取り外し→内蔵バッテリーの無効化→裏蓋を開けるところまでは過去記事をご参照ください。
ここからが今回の作業。X260をキーボード交換できるところまで分解していきます。
キーボードアセンブリーの取り外し – ThinkPad X260 – AE
こちらの公式情報を参考にしつつ・・・
今更!? ThinkPad X260のキーボード交換 – 一応理系男子
こちらのサイト様の画像や実施手順を参考に作業しました。また参考画像づくりもこちらを参考にさせてもらいました。

作業手順の基本は公式情報にあるとおり全バラシなんですけど、外さなくてもよいパーツは外さない方針で行きます。CPUクーラーなどは外すともう一度熱伝導グリスを塗って・・など作業量が増えてしまいますからね。とはいえ、SSD、内蔵バッテリー、メモリーは簡単に外せるので、作業性を良くするために外してしまいましょう。
そのほか、こちらの赤枠で囲った部分のネジ、コネクタ等を外し、ケーブルのバタつきを抑えているテープなども適宜剥がしておきます。ネジは全て1番サイズですが、長さが2種類ありますから、どこが短いネジか覚えておきましょう。
ネジ頭をナメてしまうと代替品を探すのに非常に苦労すると思いますので、ドライバーは良いものを使うことを強くおすすめします。小生も愛用しているPB SWISS TOOL(スイスツールズ)のドライバー、ちょっと高価かもしれませんけどホビー用途なら一生モノになります。
ほかにピンセットがあると、小さなコネクタを外すのに便利かもしれません。

このように、基盤にネジの規格が印字されていたりします。ここにはM2X2.7と印字されていますね。ちなみに長いネジのところにはM2X4と印字されていますので、2.7が短いネジ、4が長いネジとわかります。

だいぶバラバラな状態になりました。この状態で、筐体上部に設置されているシステムボード(マザーボード)を下にずらすことができます。ですがシステムボードはその下のパーツと両面テープで接着されていますので、慎重に剥がしましょう。ちょうどシステムボードの中央あたりに、両面テープがあります。

メインボードを下にずらしました。次に外すのは、キーボードの上を覆っている半透明の板状のパーツです。

外すネジは5つ。ネジを外したのち、板の左右上部が金属パーツの下に潜り込んでいますので、少しずつ引き出すように下方向にずらして外します。

板状のパーツが外れ、キーボードがようやく見えてきました・・・!

キーボードを取り外す前に、この部分に注意!タッチパッドのフレキケーブルがキーボードのところで180°折れ曲がりシステムボードに接続するようになっているのですけど、折れ曲がった部分はキーボードに貼り付けられていますので、これを先に剥がしておきます。

フレキは尖ったものでつまむと破ってしまう危険があるので、手で柔らかく持ってゆっくりと剥がした方が良いかもしれません。

いよいよキーボードを外します。外すネジは6つ。ネジを外したら、キーボードも左右上部で金属パーツに挟まるように止まっていますので、少しずつ下にずらすように外します。

キーボードが外れました。その下に見える黒いのは、モニターです。

上が旧キーボード、下が新キーボードです。全く同じに見えますね。スペースキーにプリントされているアイコンはバックライト付きキーボードの証です。

裏も見ておきましょう。上が旧、下が新です。フィルムの色が違うほか、ラベルもちょっと違うような・・・?まあでも販売サイトにちゃんとX260用と書いてあったし、ロットが違うだけなのかも・・?
ちなみにここから購入しました。

逆の手順で組み直しました。ケーブルのルートも元どおりにします。分からなくなったときに参照できるよう、分解しながら写真をたくさん撮っておきましょう\(^o^)/

組み直し終了!電源を投入すると・・・

分解したことでBIOSの時刻設定がリセットされたので、このような警告が出ます。

時刻設定をして、再起動したら、動作チェックをしましょう。動作に問題なければ晴れて作業終了!・・・なのですが・・・
なんと不具合が発生!!!
不具合その1 バックライトが点かない!(画面上にバックライトのアイコンは出るが)
不具合その2 日本語入力モードにならない!半角/全角キーや変換キーが効かない!
不具合その3 タッチパッドはおろか、トラックポイントも動作しない!
頭が真っ白になりそうになりましたがぐっとこらえて、冷静に動作検証をしてみます。
まずはもう一度裏ぶたを開けて、コネクタ類が正しく収まっているかチェックしました。
次に問題を切り分けるために、外部マウスやキーボードを接続してみました。すると問題なく動作しましたので、ソフト面の不具合ではたぶんなさそう。トラックポイントが動作しないのですが、コントロールパネルからトラックポイントの設定を見てみると、設定がグレーアウトしていました。つまり、トラックポイントやタッチパッドが認識されていないと思われます。
バックライトはFn+Spaceで点灯するはずなのですが、このキーを押すとモニタにはバックライト動作アイコンが表示されるのですがバックライトは点灯しません。Fnキーはいろいろなボタンと同時使用することで音量の上げ下げや液晶モニタの輝度調整ができますが、それらの特殊機能は動作しました。ということはFnキーそのものは動作するものの、バックライトの作動に不具合がありそう。
まさかのキーボードがニセモノ!??ということも一瞬頭をよぎりましたが、キートップの印字などもおかしなところはないし、ということは、このキーボードはX260用ではない!??

もういちどキーボードを確認してみましょう。上が新、下が旧です。先程も書きましたが、フレキの配置やネジ位置などはもちろん全く同じなのですけど、キーボードの裏を覆うフィルムの色が異なるほか、ラベルにも違いが見られます。トラックポイント周りの設計(ネジの有無やフレキの導線)も異なりますね。

ラベルを拡大してみました。上が新、下が旧です。ラベルのどこを見ればよいかイマイチわかりませんが、MODEL NO.というところを見ると、旧はCS13XBL-88JP、新はCS13XBLとなっています。末尾の88JPの有無が異なりますね。よく見るとパーツナンバーも異なるような・・・これって普通は同じじゃないんでしょうか。製造時期によってナンバーが更新されたりするのでしょうか。

ほかにも似たようなラベルが貼ってありますが、詳細は異なっていました。

先ほども出した写真ですが、旧の方は右下にUS、GB、J0という表示があり、J0に手書きでチェックが入っています。

フレキを比べてみましょう。幅広のフレキは配線のデザインが違うようにも見えます。

小生が注目したのはここ!上が新、下が旧です。フレキの先端はシステムボードに接続するのですけど、左側の茶色いフレキを比べると、配線の数が異なっていませんか??
全ては推測に過ぎませんが、新しく購入したキーボードは、壊れているのでなければ、X260用のパーツではないか、逆にX260がマイナーチェンジしてこのキーボードは対応品ではなくなったか、どちらかでしょう。
仕方がないので、X260をもう一度分解し、もともとのキーボードに取り替えました。動作確認したところ、何事もなかったかのようにもとに戻りました(笑)
さてこれからどうしましょうか。ここまで分かったのですから、ヤフオクで現物の写真が確認できたX260用のキーボードを探しましょうかね。今回購入したキーボードの素性もできれば知りたいところです。
つづく。
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