ThinkPad X260の初期化を行った。手順と個人的に気になった点をまとめてみます。

ほぼ丸4年間運用しているThinkPad X260。Windows Updateを繰り返したりいろいろなソフトウェアをインストールしたりアンインストールしたりしましたので、動作が少し不安定になってきました。折しもシルバーウィークの昨今、週明け以降もX260は仕事でバリバリ使う予定ですので、この機会に初期化を行いました。
初期化は無事に終了し、以前の環境に少しずつ戻している最中ですけど、手順や気になった点をまとめておきます。
ThinkPad リカバリーメディアの作成方法 Windows10 X280 X1Carbon T480s | ThinkPad X240sを使い倒す シンクパッドのレビュー・カスタマイズ
こちらを参考にUSBリカバリーメディアを作成しておきます。

激安のUSBメモリーをリカバリーメディアにしました。このメモリーは日常使いせず、保管しておきます。
多少時間がかかるものの初期化そのものはたいして難しくはありません。いちばん厄介なのは、既存のデータのバックアップでしょう。初期化によってデータもすべて消えてしまいますので、必要なデータをバックアップしておかなければなりません。
バックアップをどのように行うかはPC環境によると思いますが、ずくなしの小生は以下のようなポリシーを決めてバックアップ作業をしました。
1.デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ミュージック、ビデオ、ダウンロードの各フォルダは丸ごとバックアップ(コピー)する。
2.thunderbirdでPOPメールを受信していて、過去のメールも必要なので、thunderbirdのprofileをバックアップする。
3.インストールしているアプリ等で、インストールファイルやイメージをローカルなどに保存していないものは、必要になったらネット等から再度取得する。
4.バックアップデータは、SSDにコピーし一時保存する。
5.Google系データはphotoやGmailなどクラウドに保存済みなので気にしない。
5.それ以外のデータはたぶん必要ない!必要なものはその都度ネットで探す!
以上!
先日購入した480GBのSSDにバックアップデータを突っ込みました。もっと大容量のSSDがあれば、丸ごとコピーしてしまってもいいかもしれませんね。
必要なデータのコピーが終わったら、いよいよ初期化です。リカバリーUSBメモリを挿しPCを再起動。再起動時にF12を連打しブートメディアを選択。

USBを選択します。

キーボードレイアウトはMicrosoft IMEを選択。

トラブルシューティングを選択。

ドライブから回復するを選択。

このPCを引き続き小生が使用しますので、ファイルの削除のみ行うを選択します。中古で売却するとか、他人に譲る場合は、ドライブを完全にクリーンアップするを選択するのがよいでしょう。

回復ボタンをクリック!!

リカバリーが始まりました・・!

20分ほどこの画面のままでした。

よくわからない確認画面が出ますがF9を押します。

再度、インストール画面が出ますので待ちます・・・

windows10のセットアップ画面にようやくたどり着きましたが・・・あれ?なんか以前のセットアップ画面と違う?

microsoftアカウントだの色々と七面倒くさい設定が続きます。音声アシスタントが大音量でしゃべるので速攻で無効化しました。小生はただwin10を普通に使いたいだけなのに、アカウント作成だのonedriveの設定だの不必要な画面が続き、ややうんざりします。

ともかく、ようやくデスクトップ画面にたどり着きました。

SSDがデフォルトでは256GBから1TBに換装してましたけど、問題なく全領域が認識できているようです。Dドライブとして表示されているのはリカバリーUSBです。
さてここからは面倒くさくも楽しくもある、自分仕様へのカスタマイズ作業が始まります。基本的には、必要なソフトをインストールしたり不要な設定やアプリを削除していくのですけど、今回の復元・windows再インストールの結果、非常に困った点が二つ発生しました。
ひとつは、デフォルトのユーザーフォルダ名を勝手に決められてしまったこと。
Windows 10 のユーザー名を変更するには?アカウントの種類とそれぞれの変更方法を紹介 | Tech & Device TV
以前(少なくとも、小生がX260を購入しセットアップした頃)は、windowsのユーザー名を任意に設定し、そのユーザー名でwindowsにログインし作業していました。当然、ドキュメントやピクチャなどのフォルダはユーザー名フォルダの下に作られています。
しかしながら今回の再インストールでは、セットアップ時にmicrosoftアカウントを求められ、求められるがまま入力するとそれがwindowsログオン名にも流用され、さらにそれがデフォルトユーザーフォルダ名にもなってしまいました。しかもですよ、microsoftアカウントにはGmailメールアドレスを使っているのですが、そのメールアドレスの最初の5文字をデフォルトのユーザーフォルダ名にされてしまいました。
どういうことかというと、Gmailアドレスがhokkaido-japan-2020@gmail.comだとすると、最初の5文字、すなわちhokkaがユーザーフォルダ名になるのです。フォルダ名は5文字と限られているわけではないのに、なんというクソ仕様( ´∀` )
まあ重要なソフトウェアは再インストールしますし、その際にデフォルトフォルダは適切に設定されますから気にすることはないのですけど、なんか気持ち悪いので、上で紹介したサイトの情報を参考にし、ログオン名とデフォルトのユーザーフォルダを変更しました。レジストリをいじるので簡単な作業ではありませんが、失敗したらもう一度初期化すればよい、という気持ちで作業しました。
二つ目は、onedriveの不必要な挙動です。
ドキュメントやデスクトップの「場所」がOneDriveの下のフォルダになっている – えりぴょん
上の作業が済み、やれやれと思っていると、またもや謎の挙動が。デスクトップにAというフォルダを作り、とあるアプリの作業フォルダをデスクトップのAフォルダに設定したのですが、そのアプリの作業結果がAフォルダに入ってません。でも特にエラーが出ることもなく、処理は正常に完了しているみたい・・・

windowsのデスクトップも概念としてはフォルダのひとつですので、デスクトップのプロパティを見てみると・・・なんとOneDriveディレクトリの下にデスクトップフォルダがある!!なにこれ!今までのwindowsだとユーザーフォルダ(ディレクトリ)の下にデスクトップがあったよ!!
・・・調べてみるとこれもまたログイン時のmicrosoftアカウントに関係していて、デスクトップフォルダ、ピクチャフォルダ、ドキュメントフォルダがOneDriveによって自動で同期される仕様になっているようです。重要なデータが格納されることが多いであろうそれらのフォルダ内のデータが常にクラウドに上がることによって、出先や緊急時でもそのデータにアクセスできるでしょ、ということなのでしょう。
それだけなら、ただのお節介機能と笑って済ませられるのですが、OneDriveはデフォルトで5GBの容量しかなく、同期対象フォルダが5GBを超えると、OneDriveに保存できないから課金して容量を増やしてね的なメッセージが出るそうです。いや別に、何でもかんでもOneDriveに保存する気はないんですけど。
というわけで上記サイトを参考に、黙ってOneDriveとの同期機能を外し、フォルダのパスも変更しました。
以上2つの(小生に言わせれば)不具合というか改悪仕様は、できればセットアップ時に回避したかったのですけど、ある程度きちんと画面を見ていた気がしますが回避できず、余計な時間がかかってしまいました。たぶんmicrosoftとしてはビジネスとしてもOneDriveに誘導したいのでしょうけど、それを必要としない選択肢もきちんと示してほしいところです。保存ストレージもどんどん安価で大容量になっていますから、スマホならまだしもパソコンにとってクラウドだけが唯一の保存デバイスになる未来は、まだまだ先でしょう。
ともあれ、windowsを再インストールしたことで、改めてクリーンな環境に戻すことができました。再インストールで余計なデータが消えることにより動作の高速化も期待できますので、チャレンジされてはいかがでしょうか。
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