【LAMY万年筆比較】サファリ&アルスターを手に入れてわかったこと!
LAMY(ラミー)サファリスケルトン(本名:ビスタ)のカッコよさに撃ち抜かれてしまい、程度の良い中古品があれば欲しいな、と思って物色していたところ、ブルーの2本セットを見つけたので、考えるまもなくポチりました。
届いたものを見ると・・・ブルーの2本は質感が異なっていました。キャップ・ペン軸・胴軸が全てプラスチックなものと、キャップと胴軸が軽量な金属製で、ペン軸がブラックスケルトンなもの。
プラボディの方はサファリ(safari)のブルー、ペン先F、金属ボディの方はアルスター(AL-star)のオーシャンブルー、ペン先Fでした。図らずも、サファリの上位モデル、アルスターを手に入れました!
サファリとアルスター、見た目はほとんど変わらないけど、比較しないとわからない違いが細部にありました。
上から、すでに運用しているサファリスケルトン(コンバーターLZ27入り)と、今回購入したサファリブルー、アルスターオーシャンブルー。
首軸の素材がそれぞれ異なります。
サファリのキャップには、クリップとの接続部分にラインが入っていますが、アルスターはキャップ内部に埋め込まれるような、フラットなデザインになっています。
アルスターの首軸はブラックスケルトンでかっこいい!ちなみに首軸の根元に黒い樹脂のリングがありますが、サファリは首軸側に、アルスターは胴軸側に配置されています。
特徴的なラミーのロゴを見てみましょう。LAMYの文字が、サファリはエンボス加工なのに対し、アルスターは輪郭が筋彫りになっています。ちなみにサファリスケルトンは銀の箔押し。
尻軸?部分にも違いがありました。サファリは胴軸と同色の樹脂ですが、アルスターは黒い樹脂の別パーツになっていました。
首軸のデザインはほぼ同じように見えますね。ペン先はすべてFです。
胴軸やキャップの径を比較。微妙な差異ですが、アルスターのほうが僅かに太いです。
首軸を比較。アルスター(下)にも、純正コンバーターLZ28の突起部分が収まる部分が付いています。
アルスターには純正カートリッジインク(ブルー)を入れることにしました。
前述のとおり首軸と胴軸が当たる部分の黒いリングが、サファリは首軸に、アルスターは胴軸に付いています。胴軸と接合する部分のネジピッチや径が同じなので、サファリの首軸にアルスターの胴軸を付ける、なんてことも一応可能でした。ただキャップや胴軸の径が両者で異なりますので、無意味なカスタムはやめておきましょう。
インクカートリッジを取り付けて数分待つと、ペン芯にインクが浸透してきました・・・!これくらいで、すでにペン先までインクが行っていて筆記できるようになっています。
コンバーターを使う場合はペン先からインクを吸引しますので、吸引直後はペン芯がこのように水没状態になります。筆記を続けていると、まずペン芯に貯まったインクが消費され、ペン芯のフィン部分が見えるくらいにインクが無くなってくると、コンバーター内部のインクが順次ペン芯に供給されていきます。
ラミー万年筆のデザインコンセプトのひとつ、カートリッジのインク残量がわかる小窓ですけど、アルスターにも搭載されています。この小窓は反対側にも開いているので、光に透かして残量を見ることができます。
アルスターとサファリとを書き比べてみました。
アルスターとサファリはほぼ同じ書き心地です。それもそのはずで、ペン先は同じものですから。でも書いた文字を見てみると、太さが異なり、明らかにサファリのほうが太かったです。パイロットのM並みの太さです。
その理由を察するに、サファリにはパイロットのブラックインクを入れているのですが、パイロットのインクはインクフローが良いことで有名です。フローが良いということは、他メーカーのペン先にとっては、想定よりインクが出すぎる、ということではないでしょうか。他社インクを使う場合は、色味だけではなくインクフローの違いも気にしてみると良いかも。
重量を測ってみました。本体+カートリッジインクの重量は、サファリは17g、アルスターは21g。アルミボディとはいえ、やはりアルスターのほうが重いですね。
またクリップはアルミではなく、鉄ワイヤーにメッキなので、ここも重い部分になります。サファリ、アルスター問わず、キャップを尻軸にさすとペンの重心がキャップ方向にかなり傾きます。筆記時はキャップをささないほうが良さそう。
というわけで、サファリとアルスターの違いを見てきました。シックで落ち着いたデザインのアルスターはTPOを選ばずに使うシーンはありそうですね。一方で、サファリは、光沢のあるプラボディはちょっと安っぽいかも。でもスケルトンは・・・やっぱ見た目が好き!このスチームパンク感!
皆さんはどちらがお好きでしょうか。
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