ママチャリのフロントハブのオーバーホール!3年ぶりにバラしてみた結果は・・・

2021-12-13自転車

ママチャリ"青号"のフロントハブをバラしました。2018年以来3年ぶりのオーバーホールです。

以前も書きましたが、"青号"は屋外保管なうえ、ハブにはシールが無く雨や汚れが入り放題。長期の運用を目指すなら定期的なメンテが欠かせません。

というわけで、フロントハブのメンテナンスを行いました。え?リアハブは?リアをバラすのは面倒そうなのでまた今度w

通常の工具のほか、パーツクリーナー、グリスなどのケミカル、軍手やウエスを用意して、さあ作業開始!

ハブエンドに付いている樹脂製のキャップを外すと、ハブを固定しているナットが見えてきます。いきなり工具で外す前に・・・工具が当たる部分やハブ周辺をクリーニングします。

パーツクリーナーを吹きかけたウエスを使って、ハブ中心部をクリーニングしました。

スポーツ車と違い、ハブシャフトにはいろんなものが共締めされていますので、もとに戻せるように写真を撮るなどして記録しておきましょう。ご覧のとおり、外側から①ハブナット②ワッシャー③前かごステー④泥除けステー⑤車輪脱落防止ワッシャー⑥フォーク の順になっています。

フロントホイールが外れました。

ハブ周辺を再度クリーニング。

ハブをバラす前に現状を確認。指でハブシャフトを回し、ベアリングとグリスと玉受けとが共に回転しているときの内部の状態、いわゆる玉当たりをチェックします。今回の感触は・・・ゴリゴリを通り越してゴリッゴリでした!グリス切れは確実でしょう。

ではバラしていきます。ロックナットは15mm、玉押しは13mmですが、玉押しは普通のスパナでは回せませんので、専用のハブレンチを使います。

ロックナットを外し、玉押しを外してみると・・・

こんな感じ!グリスはもうほとんど残っていませんでした。

ベアリングは片側に10個。

各部の状況を見てみましょう。シャフトの中央部分には、前回のオーバーホールで塗布したグリスがまだ残っていました。こうしてグリスまみれにしておくことで、水分の付着を予防しサビを防ぎます。

ボールはウエスに載せ、パーツクリーナーをかけてクリーニング。どれもきれいな状態でした。パーツの凹に固着したグリスはパーツクリーナーを吹いても溶けてきませんので、細いマイナスドライバーで掻き出すようにしてクリーニングします。

玉押しは・・・こちら側は比較的きれいな状態です。

こちら側は、残念ながら虫食い状の傷が各所に付いてしまっています。スポーツバイクだと交換を検討するところかも。

こちらのカップはとてもきれい。

こちら側は・・・前回よりも黒い部分が広がってる!少しずつ状態が悪化しているのかも・・・

ところでホイールの組み方をよく見てみると・・・左右で逆に組んでありますね。スポーツバイクだと、基本的にはハブフランジ内側から通したスポークは推進方向、すなわち前進させる力を受けるように組むのですけど、このホイールは、片側はそのように、もう片側は反対に、すなわち制動力をリムからハブに伝えるように組んであります。ストップ&ゴーが多いママチャリ特有の組み方なのでしょうか。今後調査してみたいと思います。

現状を確認したところで、グリスを詰めて組み直していきます。

グリスはシマノのプレミアムグリスをずっと使用しています。色で劣化具合が分かりますし、粘度がしっかりとあり、自転車のほぼすべての回転部分に使えます。

玉当たりの調整は、スポーツバイクよりもちょっと固めにします。

クリーニングと空気の充填をし、オーバーホール完了!少なくともあと2年くらいは運用できることでしょう!

リアホイールもオーバーホールしたいのですけど・・・リアはとにかく面倒そう!飯倉氏のDVDを見て勉強し直そうっと。

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Posted by Hermitcrab