プレスポメンテ2025。ケーブル交換・Vブレーキとリアホイールのオーバーホール、その他。

2025-10-28工具, 自転車

去年からやろうやろうと思っていたメンテナンスを今年8月末にようやく行いました。だって外での作業は暑いんだもの・・・

今回使う工具や交換部品たち。メンテナンス内容は以下に記録します。

状態チェック

ずいぶん前からやりたかったのがケーブルの交換です。小生のプレスポ"若草号"のケーブルは2016年に張り替えました。

それからおよそ9年が経ち、アウターワイヤー(アウターケーシング)の表面の劣化が激しくなってきました。特に内部に螺旋状の構造を持つブレーキアウターケーブルの劣化がひどいものです。ブレーキングの性能的にはまだ違和感はないものの、みすぼらしいったらありゃしません。

この部分のアウターもひどい状態です。

ブレーキ関係でさらにいうと、左レバー(写真右)は2019年にフロントダブルにしたときに2速用のST-RS200を取り付けたのですけど、現在はフロントシングルなので、ブレーキレバーのみ必要でシフターは必要ありません。こちらも交換用ブレーキレバーをかなり前に購入していたのですけど、なかなかやる気が起きず交換しないままになっていました。この機会に意を決して交換します。

またケーブルを排除することでVブレーキブレーキやディレーラーなどのパーツのメンテナンスもやりやすくなるので、これらも行っていきます。

バラしていく

ケーブルを排除します。インナーケーブルをバツバツ切って行きます。

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ニッパーはやはりクニペックス(KNIPEX)ですよね!高価な工具ですけど、作業が早く進むし、なにより気分がアガります。気分ってとても大事。

サクッと排除完了。アウター及びインナーは交換するので廃棄ですが、アウターキャップは傷んでなければ再利用します。またVブレーキブレーキ用ガイドパイプとブーツも再利用します。

前後のVブレーキ、左ブレーキレバー、リアディレーラーとチェーンも外しました。

チェーンやディレーラーなどの駆動系に加え、自転車の神経系ともいえるケーブルまで外され、なんともしまらない姿になった若草号。

チェーンのない自転車がこんなにも情けない姿とは。

ブレーキレバー取り外しに伴いグリップも外しています。

Vブレーキのオーバーホール

Vブレーキをオーバーホールします。古いシューは取り外して廃棄します。

可動部にパーツクリーナーを吹きかけて内部の掃除をしました。このあと組み立てと注油を並行して行っていきます。

ブレーキシューは新品に交換します。最近のシマノパーツはこのような紙パッケージになっています。

組み立てていきます。中間にナットがたくさんあるので、あらかじめ順番どおりに並べて間違いないかチェックしながら組み立てます。

組み終わりました。可動部に注油してオーバーホール完了。

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車体への取り付けもこの勢いで行います。台座付近をクリーニングして、

台座と固定ボルトにグリスを塗って、

取り付け完了。ブレーキの最終的な調整はケーブルを張ってから行うので、ここではシューの位置をだいたい合わせておきます。

ブレーキレバー取り付け

もともとの位置を参考に、ブレーキレバーを取り付けます。仮固定したあと実際に自転車にまたがり、位置に問題ないか確認して本締めを行います。ケーブルを取り付けたあとにレバー位置を変えたくなったりすると大変厄介なので、慎重に位置を決めます。

リアディレーラーのクリーニング

リアディレーラーそのものは分解することができず、バラせるのはプーリー周辺だけ。とはいえプーリーの掃除は自転車に取り付けた状態だととてもやりにくいので、この機会にクリーニングします。

だいたいの汚れはパーツクリーナーで飛ばせるのですが、プーリーにこびりついたタール状の黒い汚れは、マイナスドライバーなどで物理的に掻き出さないと取れません。この汚れは服についたり地面に落とすといろんなところに汚れが移っていってしまうので、ウエスで確実にキャッチします。

プーリーの軸付近やディレーラー内部に注油し、組み立ててリアディレーラーのクリーニング完了。

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六角レンチ(ヘキサゴンレンチ)はPB SWISS TOOLのがお気に入り!こちらもカラフルで気分がアガるのです!

ディレーラーハンガーの歪みをチェックしてから、車体に組み付けました。

リアホイールのオーバーホール

リアホイールのオーバーホール行きます。ホイールに付いた状態でスプロケの掃除をしてからスプロケを外します。スプロケってホイールに付いた状態のほうが掃除しやすいんです。

サクサクっとシャフトを外してみると・・・グリスがたっぷり残っていました!

後で調べると、去年の10月にオーバーホールしていて、そこから1年も経ってないのでまだオーバーホール時期ではありませんでした。

左側玉押しの虫食いも前回発見してましたね。

表面がぼろぼろになった球が1個あるのも前回のまま。

型どおり組み立てて玉当たり調整し、スプロケを戻して作業完了。

このリアハブ(FH-T610)の左玉押し一式は(Y3SV98020)、球は(Y00091310)というパーツナンバーで流通しているので、虫食いが広がらないうちに交換してみようかな。

スポークテンションも少し緩んでいたっぽいので、上げておきます。まずはチェッカーを使いつつ、このチェッカーのメモリで45くらいになるようすべてのスポークを上げていきます。

そんなことをすると必然的にホイールは歪みます。歪みを矯正するために、振れ取り台に載せてチェックしながら・・・

振れを取っていきます。振れ取りはずくのいる作業ですけど、手順さえ間違えなければ少しずつ振れは取れていきますので、根気よく行います。

ケーブル取り付け

ケーブルを取り付けていきますが、アウターの長さを決める作業が最初にしてほぼクライマックス

アウターはブレーキ用とシフト用で異なります。ブレーキ用はボロボロになった姿を見て分かるとおり内部に螺旋状の金属線が巻かれています。シフトの方は、内部の金属線は直線に配置されています。それは断面を見ても分かり、写真左がシフト用、右がブレーキ用ということになります。

アウターの長さは、各パーツの動きを妨げない範囲でできるだけ短くするのがコツ。リアディレーラー付近だとこんなもんかな。

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アウターケーブルはニッパーではカットできないので、専用のケーブルカッターを使います。写真を取り忘れましたがホーザン(HOZAN)の定番ケーブルカッターN-18を使っています。

シフトレバーからダウンチューブに伸びるアウター。ハンドルを大きく切ってもつっぱらない長さにします。

ブレーキアームにつながる部分は、ガイドパイプを仮に取り付けて長さを決めます。

フロント周りはこんな感じかな。ちなみにこの写真だとブレーキワイヤーの前後取り付けを間違えているので、後で修正しました。小生は右前=右側のブレーキレバーを握るとフロントブレーキ動作する、で組みます。この写真だと右ブレーキのワイヤーがリアに行ってしまっています。

アウターの長さが決まったらインナーケーブルを通していきます。

自転車前面はこんな感じでまとまりました。

あまり意味はありませんけど、ブレーキ用のアウターにはシマノのロゴが入っているので見えるようにしてみました。

インナーケーブルが固定できたら、レバーをぎゅ~~~っと握ってケーブルの初期伸びを取ります。

リアディレーラーの簡易調整

リアディレーラーにはこの部分に2つのボルトがあります。上がハイ固定ボルト、下がロー固定ボルトです。

ディレーラーがトップ側(小さなギア)とロー側(大きな)を行き来することで変速するするのですが、それぞれの可動範囲の限界を決めるのがこれらのボルトです。変速性能に大きな不調がない限り弄る必要のないボルトです。ただ今回はディレーラーを1回外したので、念のために再調整しておきました。

チェーン取り付け~緊急事態

ここまで作業をこなして、あとは洗浄済みのチェーンを取り付けてるだけ。ここにきて気が緩んだのか、緊急事態が起きました。

なんとチェーンの端と端とをつなげるミッシングリンクを紛失してしまいました。不覚にも予備がなかったため、作業はここで強制終了せざるを得ない事態に。

慌ててミッシングリンクを手配しました。8速用で、チェーンと同じKMCブランドです。

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2ペアあったので、1ペアは予備としてストックしておきます。

ピネロロ10速用のミッシングリンクもあるので、名前を書いて小分けすることにしました。

1週間後に作業再開。ようやくチェーンを取り付けることができました。

ブレーキ調整

ブレーキシューの位置合わせとケーブルの張りを調整します。ケーブルの張りは、レバーの近くにあるケーブルの出口のボルトを回すことで調整します。ケーブルは張ったときより初期伸びで緩んでいて、下手するとレバーを引いてもブレーキが効かない!なんてことにもなりかねません。

シフト調整

シフトケーブルも張ったときより緩んでますので張り調整が必要ですが、張りすぎるとトップ(小さなギア)に入らなくなるので程々に。少し張ったら正しくシフトチェンジできるかチェックする、を繰り返して、張り調整を行います。

試走してメンテ終了

各種調整が終わっても、組み上がってすぐの自転車は信頼性が非常に低下しています。あまりスピードを出さず、ゆっくり走りながら各所の様子をチェックします。異音が無いか耳をすませるのも重要です。こうして不安や不具合を徐々に取り除いてから、本格的に走り始めます🚲️

工具, 自転車

Posted by Hermitcrab