オリエント カマスの精度を真冬に再度計測してみた。

腕時計ORIENT

機械式時計の精度は気温によって変化するといわれています。特に気温の下がる冬季間は進む傾向にあります。

機械式時計は金属製の精密なパーツの集合体で、気温の影響で夏は金属が柔らかくなり、冬は固くなります。その結果、金属でできているヒゲゼンマイをはじめとするパーツの動きに影響が出る、というわけです。

実際どれくらい影響を受けるのか、興味があります。オリエント カマス(Orient Kamasu)を12月末から1月にかけての1週間続けて運用しながら計測し、11月に計測したデータと比較してみました。

↑11月に計測した結果はこちら。

計測データ

12/30 7:00 +0(+0) 23:00 +2(+2)
12/31 8:00 +4(+2) 22:00 +8(+4)
1/1 8:00 +11(+3) 19:00 +13(+2)
1/2 8:00 +14(+1) 22:30 +19(+5)
1/3 8:00 +22(+3) 20:00 +26(+4)
1/4 8:00 +30(+4) 20:00 +33(+3)
1/5 8:00 +32(-1) 20:00 +36(+4) 着用終わり以下平置き
1/6 8:00 +41(+5) 20:00 +39(-2)
1/7 8:00 +33(-6) 17:00停止

計測方法は前回と同じく、Time.isとカマスの運針の差を目視で確認します。1秒以下の差は適当に丸めます。

できるだけ8:00と20:00の1日2回計測するつもりでしたが、日によっては夜の計測時間が深夜に及んでしまいました。

基本的に朝の計測時間から夜の計測時間の間は着用、それ以外は平置きです。計測した時間と起点(12/30 7:00)との差を記録し、カッコ内にはひとつ前のデータとの差を記載しました。

考察

このデータから分かることは次のとおり。

常時進み傾向進み具合は11月計測時より大きい。装着時の進み具合の方が、非装着時の進み具合より大きい気がする。

②12/30朝~1/6朝(丸1週間)の平均日差は+5.9秒。カタログ上の日差+25秒〜-15秒の範囲内。

③ゼンマイ全巻き状態から約45時間稼働した。カタログスペック40時間以上を満たしている。

11月に計測したときは平均すると日差±1秒以内でしたけど、今回は予想どおり日差は大きくなりました。とはいえ+6秒程度の進みです。10日でようやく1分進むということなので、毎日装着するなら時刻合わせは週1回でも充分でしょう。

時刻合わせは、進み傾向をもとに戻すだけので、リューズを引いて秒針を必要な時間だけ停止させればOK。このときジャストではなく少し遅らせておけば、時刻合わせの手間は更に減ることでしょう。

冬場にジャストな機械式腕時計は、気温が上昇する夏場に大きく遅れる可能性があります。この時期の日差調整は控えたほうが良いのでしょうね。

腕時計はもとより、金属でできた構造体はすべからく気温の影響を受けますので、特に精度を必要とする計測器であれば温度管理から徹底していることと思います。カマスは安価な機械式腕時計なので、気温の影響を排除することはできませんが、運用次第で精度を保つことは可能ということがわかりました。

安価なのにタフで精度も良いオリエント カマス、更に気に入りました。

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Posted by Hermitcrab