プラチナ万年筆 #3776センチュリー2本目。ブルー&ロジウムフィニッシュでスマートな佇まいが魅力!

2024-11-17万年筆プラチナ

2本目の #3776センチュリーを購入しました。プラチナ万年筆の14K金ペン、ロジウムフィニッシュです。

初めての#3776センチュリーの記事はこちら。

プラチナ万年筆製品には、最廉価クラスのプレピープレジールから入りました。実売1,000円以下の鉄ペンながら、万年筆らしいなめらかな書き心地を味わえます。そして同社の特許技術であるスリップシール機構も秀逸。 放置してもインクが乾かないという革新的な技術を、エントリークラスのプレピーにも奢るというプラチナ万年筆社の心意気にも感服しています。

最初に買った#3776センチュリーは、ローレルグリーンのMニブ、ゴールドフィニッシュ。キャップリングの意匠がエッチング処理になった現行版、型番はおそらくPNB-15000です。

#3776センチュリー シャルトルブルー

今回手に入れた#3776センチュリーはこんな見た目。シャルトルブルー、Fニブ、ロジウムフィニッシュです。小生はやっぱり青が好き!なので、ブルーのセンチュリーが欲しかったんですよね。

シャルトルブルーとは、フランスのシャルトルにある大聖堂のステンドグラスをイメージしたカラーとのことで、上品かつ静謐な印象を与える良い色です。

そしてニブは14Kロジウムメッキ仕上げ、クリップやリングなどの金属パーツもロジウムメッキされた、ロジウムフィニッシュです。

公式ではありませんが、ロジウムフィニッシュセンチュリーの材質表示があります。

【材質詳細】
●胴・鞘・グリップ・天冠・尾飾:AS樹脂
●グリップリング・金輪・天輪・尻輪:黄銅にロジウムメッキ
●クリップ:ベリリウム銅にロジウムメッキ
●ペン先:大型14金ペン(14-26)ロジウムメッキ

ゴールドフィニッシュのいかにも万年筆な風体も良いですが、シルバーだとややカジュアルダウンした感じが出て、こっそりさり気なく万年筆を使うのには良さそう。

旧バージョンのセンチュリーなので、キャップリングの刻印は従来のものです。#3776 PLATINUM MADE IN JAPANと記され、#3776の前後に模様が入っています。

キャップはねじ込み式で、内部にスリップシール機構が薄っすらと見えます。ねじ込みの最後の半回転くらいは、スリップシールのバネを押し込んでいく感触が手に伝わってきます。

天冠、尻軸ともラウンドしたバランス型なのが、センチュリーの形状です。

キャップを取り外してみました。大型のロジウムフィニッシュニブです。

ニブはこんな感じ。Fニブ(細字)です。このセンチュリーも中古品なのですが、かなり状態が良く、前オーナーが大事に使っていたことがうかがえます。

14Kは14金の意味で、金を14/24含んだ素材ということを表しています。金の含有率は14/24≒0.585=58.5%となり、その下の585も同じことを意味します。

ニブサイドにはJAPANの刻印あり。

Fニブなので、ペンポイントはかなり鋭利かつスマートです。

ペン芯は樹脂製で、独特な形状をしていますね。製造メーカーの特徴が大きく出る部分でもあります。

キャップや胴軸は、透明な樹脂でできています。光にかざすと、キャップ内部のスリップシール機構が見えます。

キャップを締めると、バネの力でインナーキャップが首軸に密着して、インクの乾燥を防ぐ、というわけ。

文字にすると単純な仕組みですが、これを万年筆のキャップに組み込んだのがプラチナ万年筆のすごいところ。

スリップシール | プラチナ万年筆

インクを入れ、試し書き

インクを入れてみます。今回はパイロットのブルーブラックインキをチョイスしてみました。

たっぷり入れます。

書いてみました。Fニブらしく、かなり細字で書けます。ステンレスペンほどのカリカリ感はありませんが、紙の材質が万年筆を通して手に伝わってくるくらいはカリカリな筆記感です。

ところでパイロットのインク(同社の表記だとインキ)は、やはりサラサラ系なのかフローがとても良く、紙によってはこのように滲むことがあります。

#3776センチュリーFニブとMニブとを比較

現行のローレルグリーンとの比較写真を載せておきます。遠目には同じに見えますが。

キャップリングに注目してみると・・・?

このように違うのですよね。現行(右)の方が、文字が浮き出していて高級感はあります。

書き比べると、FニブとMニブの違いがわかります。字の太さ、書き味、インクの濃淡など、それぞれに個性があり、どちらもどんどん使っていきたい!

まとめ

#3776センチュリーがペン先違いで2本揃いました。2本に同じインクを入れておけば中字/細字を使い分けられ、これ以上万年筆を増やす必要はありませんが、それはあくまで同じインクを入れていれば、の話。何百何千とあるインクを使ってみたいがために万年筆を増やしてしまうのが、万年筆愛好家のサガでしょうか・・・

万年筆プラチナ

Posted by Hermitcrab