YonkerパルスオキシメーターYK-81Aを自宅用に購入した。血中酸素飽和度の計測は自己責任で行う時代かも??

2022-12-04ガジェット, 便利グッズ

コロナ感染と回復の目安の一つとなる血中酸素飽和度。それを計測するのがパルスオキシメーターで、自宅療養者向けに自治体が貸しだしてくれたりもするそうです。

貸し出したパルスオキシメーターが返却されない事例も多いそう。

自治体任せだと、必要なとき即座に貸し出しを受けられない可能性もゼロではありません。自分のために、自分用のパルスオキシメーターを常備することにしました。

選んだのは、YonkerパルスオキシメーターYK-81Aです。

Amazonでパルスオキシメーターを検索すると、大量に製品がヒットして、どれを選んでよいかわからなくなります。

例えばこんな感じ。ざっと見ると、オムロン日本精密測器など日本のメーカーのものは1万円以上しています。

5千円以下の比較的安価な製品も、自治体採用モデルなどの記載があるものが多いですね。自治体で採用しているとはいえ、製造はほとんどMADE IN CHINAですから、どれを選んでも大した違いはない、とも思ってしまいます。

またパルスオキシメーターバブルともいえるこの時代、怪しい品質の製品もありそうで、値段の安すぎる製品にも不安が募ります。

小生が選んだYonkerパルスオキシメーターYK-81Aは、Yonkerという中国メーカーの製品です。松吉医科器械という日本の会社が輸入し、国内で製品を検品することで、日本国内での医療機器承認を取得しているとのこと。

松吉医科器械の公式販売サイトで情報が公開されていますし、しかも以下のように、日本語での取扱説明書も公開されています。

中華製品をただ輸入販売しているだけではなく、医療機器という認識でしっかりと情報を出しているので、信頼できる製品だと思い、購入に踏み切りました。

パッケージの表記はグローバル仕様ですが、日本語ラベルやバーコードが貼り付けられていました。

シンプルかつ必要充分な梱包です。

内容物は、パルスオキシメーター本体、ストラップ、単四電池2本(三菱製の日本国内流通品)、3種類の取説。うち2つは上記のとおりネットでも公開されています。

パルスオキシメーターはよくあるクリップ型。白い部分が電源ボタンです。

裏面には製品シールが貼られていました。こういうところがきちんとしていると、しっかりと品質管理されている製品、という気がしてきます。

化粧箱や公式サイトと同様、医療機器認証番号:303ADBZX00007000の記載があるのがわかります。

こちらにある認証品目のリストを見てみると、この製品が確かに医療機器認証を受けていることがわかりました。

電池ボックス蓋を外すとこんな感じ。

電池ボックス蓋の裏側にはこんな刻印が。17と3を示しています。読み方は分かりませんが、製造時期を示していると思われます。

パルスオキシメーター内部は黒。しっとりとしたラバーゴムのような素材になっていて、その中に発光部とセンサーがあります。

電源ボタンを押し、指を挟むと、さっそく測定が始まりました。

10秒ほどで結果が出ました。血中酸素飽和度は98%、心拍は85でした。ちょっと緊張して心拍が高くなったかも!?

取説より引用。電源ボタンを3秒以上長押しするとメニュー画面が出てきます。ブザーやビープ音のon/off以外はあまりいじるところはないかもですが。

ちなみに血中酸素飽和度の測定原理は次のとおり。

ヘモグロビンの酸化・還元時における赤外光の吸収率の差異を、分光測光法の原理により測定する。

発光ダイオードから、660nmの赤色光と940nmの赤外光を被験者の指先の動脈組織血に経皮的に照射し、検出器が透過した赤色光と赤外光の透過量の差を計測することで、SpO(血中酸素飽和度)を測定することができる。

また、脈波のピーク間隔から脈拍数を測定することができる。

ヘモグロビン
血液中の赤血球に含まれる赤い「色素タンパク質」(血色素(けっしきそ)と呼ぶ)のこと。ヘモグロビンは「ヘム」という物質と「グロビン」というタンパク質とが結合して出来ていますが、酸素と結合するのはヘムです。

全身の組織へ酸素を運び、組織にたまった二酸化炭素を肺へ排出するという赤血球の働きは、主にこのヘモグロビンによって行われます。即ち、肺で酸素に触れるとこれを取り込んで酸化ヘモグロビンとなり、血液に乗って酸素の不足した組織にいくと酸素を放出して還元ヘモグロビンとなるわけです。ヘモグロビンが 「呼吸する色素」と呼ばれる所以です。

なお、血液が赤く見えるのは、この血色素(ヘモグロビン)の色によるものです。

ヘモグロビン 一般社団法人日本血液製剤協会

なるほど、ヘモグロビンは酸素を持っているときと持っていないときとで色が変わり、その色の差を見ることで血中酸素飽和度を計測する、ということみたい。

血中酸素飽和度が90%を下回ると呼吸不全と診断されます。小生が何度計測しても、測定した指によって違いが出たりするものの95%を下回ることはほとんどありませんでした。

こういう機器って、体調を崩したりして計測値が異常な値を示してくれないと、実際にきちんと動いているか判断しづらいのが難しいところです。

ともあれ、自宅に計測器があるといざという時にも慌てず済みそうです。