【8月10日は発炎筒の日】クルマに絶対積んでるけど良くわからない赤い棒。発炎筒2本が手元に来たので見比べてみました。

クルマの助手席の足元にある赤い棒。はつえんとうと呼びますけど漢字で書けますか?
正解は、発炎筒。発煙筒ではありません。その名のとおり、視認性抜群な炎を出すことで遠くからでも緊急事態を知らせてくれる、自動車を運用するにあたり重要な保安設備です。煙だと煙幕になっちゃうのでNGですよ!
正式名称は自動車用緊急保安炎筒で、JIS D5711で規格化されており、自動車にはJIS規格品または同程度以上の性能を有するものを搭載することが義務付けられているとのこと。
今日は8月10日ですが、発炎筒の日だそうです。そんなナイスなタイミングでなぜか発炎筒が2種類手元に揃いました。普段なかなか見るものではないのでじっくり見てみることにしました。

自動車用発炎筒は、国際化工株式会社が製造するサンフレヤーと、日本カーリット株式会社が製造するハイフレヤー5の2種類があります。そしてそれぞれに、胴体の太さが異なるバリエーションモデルがあります。
| 品名 | サンフレヤー(R21対応) | サンフレヤー・ACE(R21対応) | スーパーハイフレヤー5 | ハイフレヤー5 |
| 製造販売 | 国際化工株式会社 | 国際化工株式会社 | 日本カーリット株式会社 | 日本カーリット株式会社 |
| 規格 | 日本産業規格 JIS D5711 | 日本産業規格 JIS D5711 | 日本産業規格 JIS D5711 | 日本産業規格 JIS D5711 |
| 燃焼時間 | 5分以上 | 5分以上 | 5分以上 | 5分以上 |
| 炎色 | 赤色炎 | 赤色炎 | 赤色炎 | 赤色炎 |
| 光度 | 160カンデラ以上 | 160カンデラ以上 | 160カンデラ以上 | 160カンデラ以上 |
| 寸法 | φ37mm×138mm | φ28.6mm×135mm | φ27mm×130mm | φ33mm×151mm |
| 重量 | 約105g | 約100g | 情報なし | 情報なし |
| 薬量 | 約83g | 約83g | 約76g | 約76g |
| 有効期間 | 製造後4年 | 製造後4年 | 製造後4年 | 製造後4年 |
| 販売許可 | 不要(火薬類取締法の玩具煙火扱い) | 不要(火薬類取締法の玩具煙火扱い) | 不要(火薬類取締法の玩具煙火扱い) | 不要(火薬類取締法の玩具煙火扱い) |
誰得ですが比較表を作ってみました。といっても、両社の製品ともJIS D5711に適合した規格品なので、基本的な性能はほぼ同じ。サイズや火薬量がわずかに異なるくらいです。このほかに、非常時に助手席ガラスを割るためのオプションが付いた製品もあります。

両社の製品ともに、ノーマルタイプと若干スリムなタイプがあります。
小生の手元にあるのは、サンフレヤー・ACEとスーパーハイフレヤー5。いずれもスリムタイプです。
ノーマルタイプとスリムタイプの違いですが、火薬量は同じですから単に車載時のサイズが異なるだけではないかと思われます。小生がオートバックスで見た限りでは、ノーマルとスリムとで値段の差はありませんでした。

有効期間はいずれも4年間との表示あり。性能を保つために、有効期間は4年とすることがJIS D5711で定められています。

両社とも構造はほぼ同じで、キャップを取り外すと内部が見えます。

発炎筒部の先端には、点火部を保護するキャップが付いていて、そこには紙やすり状のシートが。

これが点火部。

マッチを擦る要領で、発炎筒に点火するわけです。

発炎筒部はいわばむき出しの花火のようなものなので、安全に持てるようにキャップをこのようにセットします。

こんなサイズ感。
このタイプの発炎筒は、いちど使ったらおしまいですし、使用期限が来たら取り換えになってしまいます。なんとなくもったいない・・・という発想からか、最近では電池式のLED発炎筒も製品化されています。
AmazonではLEDタイプしか見かけませんね。発火タイプは可燃物だから通信販売では取り扱いにくいのかも。
LEDタイプは発火タイプに比べ、何度も使用できるし、物によっては懐中電灯機能も搭載していて日常的にも使えるようです。もちろん車検の規格にも適合しているので性能は折り紙付き。有効期限もありませんので、定期的に取り替える必要もなく、エコなような気もします。
じゃあ発火タイプはやめてLEDタイプにすればいいじゃん、という意見もありますが、小生はそうは思いません。
だって、めったに使わないからとはいえ、いざという時に使えるようにしておかなければ意味が無いじゃないですか。いざという時に使えるようにするには、電池を定期的に取り替えたり、動作チェックをしたりと、結構な手間ですよ。点検を怠って電池が液漏れしたりしてたら目も当てられません。それに、何度も使えるからと言ったって、1回使えばもう充分でしょう。
その点、発火タイプは、有効期限を設けることで動作を担保しています。有効期限があり定期的に取り替える必要があることから環境負荷を高めているともいえますが、素材にはプラスチックと紙や火薬類、あとストロンチウムくらいのものなので、レアメタルや劇物を使うLEDタイプより素材的にはシンプルといえます。シンプルな運用と確実な動作が、保安設備には必要だと思います。
ちなみに、発炎筒を備えておくことは車検で義務付けられていますが、有効期限についてはグレーなようです。有効期限切れの発炎筒はNGとは車検の基準には書いてないようですが、有効期限切れのものは動作が不確実と解釈されて問答無用で取り換えられてしまうこともあるそうです。発炎筒はカー用品店やホームセンターに売っていますので、期限切れ直前の発炎筒がある場合は自分で交換したほうが安上がりでしょう。
期限が切れた発炎筒は、点火の練習を兼ねて大いに発火させてはどうでしょうか!その際は周囲に気をつけましょうね!発炎筒は花火と同じなので、使用前のものは処分に非常に困りますけど、使用後の確実に消火されたものであれば、たいてい燃えるゴミとして処分することができるようです。




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