UMIDIGI F1をバッテリー交換して延命させる。作業記録

UMIDIGIのスマホF1のバッテリーを交換しました。
F1はもう3年半くらい使っているスマホです。大容量バッテリーが特徴で、購入当初は2日くらいのバッテリーライフがあったのですが、3年以上経つと流石にバッテリーのヘタリを感じるようになりました。
F1は199ドル=当時1ドル109円くらい=21,600円くらいで購入したスマホなので、同じくらいの価格帯で同等かそれ以上のモデルがあれば買い替えもアリなのですけど、なんか探しても欲しいと思えるスマホが無いんですよね。なので、バッテリー交換してF1を延命させる方を選んだ次第。
バッテリーはAliexpressで購入し、分解はUMIDIGI公式の分解動画を見ながら行いました。以下作業記録です。

F1のバッテリーはAliexpressに発注しました。F1とF1 Play、そしてS3 Proは同じバッテリーのようです。購入価格は送料込みでひとつ1,699円でした。
Amazonでも流通しています。価格はひとつ3,200円くらいで、Aliexpressの倍くらいのプライスタグです。どちらで購入されるかはご随意に・・・

届いたバッテリーには、Model: S3 PROとの記載がありました。
小生のところにはF1が2台あり、どちらも現役運用中なので、より安価なAliexpressで購入しました。なんといっても、Amazonでの1個の価格でAliexpressなら2個買えますから!Aliexpressではおまけの工具も付いてきました。
作業前にUMIDIGI公式の分解動画を見て予習しておきましょう。公式ではF1を全バラシしてますが、バッテリー交換するだけなら一部分の分解のみでOKです。

F1の分解に使うのはこれらの工具たち。都度ご紹介します。
では作業していきましょう!

SIMスロットを外します。

底面にある2つのネジを外します。このネジは見てのとおり極小の星型ネジです。

ここはオマケ工具の力を借りましょう。無事に外すことができました。ネジのサイズは計測不能ですが、たぶん5溝1.2mmサイズの工具が適合するのではないかと思います。工具を購入される方のご参考になれば。

このあとに出てくるネジもそうですけど、スマホで使われているネジは、指でつまむのもままならないくらい、本当に小さいです。無くさないように注意しましょう!

裏蓋を外していきますが、この作業は公式動画には載っていません。いろいろ調べてみると、F1の裏蓋は数か所の爪で本体にはまっているようです。
開けるポイントは特に見当たらないので、とりあえずこのあたりに精密マイナスドライバーをさしこんでみることにします。

少し隙間が空いたら、このようなプラスチック板をぐいっと差し込んでしまいます。

差し込んだプラ板を足がかりに、別のプラ板を差し込んでいきます。爪がパチパチと外れていく感触を確かめながら、ぐるっと一周します。

とにかく慌てずに、少しずつ外していきます。絶対に自棄を起こしてはいけません!電源スイッチ付近やUSBコネクタ付近は出っ張りなどある可能性もあるので、作業は大胆かつ慎重に。全周の爪が外れても、裏蓋を強引に開けてはいけません。

指紋センサーは裏蓋に接着されていて、強引に開けると指紋センサーを本体から引きちぎってしまいます。
上蓋全体の爪が外れたら、指紋センサーをぐっと押し込みます。そうすると、蓋からセンサーを外すことができます。

裏蓋を外すことができました!指紋センサーは、外周部に貼られたテープで裏蓋にくっついていることが分かります。
ここまでくれば、作業は一段落です。コーヒーブレイクを入れましょう。

コーヒーを飲みながら裏蓋の形状を確認。周囲に複数の爪があるのと、指紋センサーの左右にも小さな両面テープがあることが分かります。

本体側はこんな感じ。指紋センサーの上部にNFCセンサーがありますね。バッテリーはグレーのナイロンカバーに覆われていますが、これはCNT(Carbon Nano Tube:カーボンナノチューブ)でできたバッテリー冷却フィルムだそうです。

冷却フィルムの下に、バッテリーが見えました。

見た感じ、本体下部のパーツは分解しなくても良さそうですね。

バッテリーのコネクターは本体上部のカバーの下にあるので、カバーを外していきます。
カバーはこのとおり8つの精密プラスネジ(00番)で固定されていますが、そのうち右下の一つにはシールで封印されていました。

封印シールをはがすと、その下にネジがありました。

8つのネジを外しましたが、カバーはさらに爪で本体に固定されています。

カバーの外周にオマケ工具のプラ棒を差し込み、少しずつ爪を外していきます。ここも焦らずじっくりと。
カバーを外すと、指紋センサーとバッテリーがメインボードに取り付けられている部分が見えてきました。

バッテリーコネクタを外していきます。端子の隙間に工具を入れ、こじるようにします。

コネクタが外れました。

端子はこんな形状です。

指紋センサーは外さなくても良いのですが、この後のバッテリー取り外し作業の邪魔なので、同様に外してしまいます。

工具をあてがい、軽くこじると・・・

指紋センサーのコネクタも外れました。
F1の分解作業はここまでで終了です。

ここから、作業のもう一つの山、バッテリーの取り外しです。
バッテリーは大抵、両面テープなどで本体に固定されています。スマホ内部でズレたり振動しないようにするためですが、バッテリーの取り外しの最大の障害となっています。
これまで何台もの携帯端末の内蔵バッテリー交換を経験してきましたが、いずれもバッテリーに貼り付けられた両面テープに手こずっています。
これまでの経験では、バッテリーと本体の間には特に重要な構造物はありません。ですので、今回は上の写真のようにプラ棒を強引に押し込む作戦で取り外しました。取り外すというよりは、バッテリーを本体から剥ぎ取る感じですね。
バッテリーが多少変形しても気にしません。ただバッテリーのパッケージが破れると発火などの危険があるので、パッケージには傷を付けないよう注意しましょう。

F1のバッテリーは比較的かんたんに外せました。よく見ると、短めの両面テープ2本だけで接着してあったみたい。

新旧バッテリーの比較。表面に記載されていることは基本的に同じに見えます。もとのバッテリー(左)にも、新品と同様にModel: S3 PROの記載がありました。

裏面はちょっと違ってて、もともとの方(左)にはドットプリントでJLY-KW-F1 2018-12-29と印刷されています。新しい方(右)には、写真には写りませんが下部にホログラムでなんか書いてありました(記録し忘れました)。

端子の形状が同じであることを確認。ニセ物だったり、型番違いで別のバッテリーを購入してしまったりしていると、端子の形状が異なるのですぐに判別ができます。

ところで、新旧のバッテリーではフレキの長さが異なるので、コネクタの位置も初期状態では若干異なります。

フレキを曲げ直して、コネクタ位置がだいたい同じになるようにしておきましょう。

新しい電池を本体に取り付け、コネクタを接続します。固定用の両面テープは使わないことにしました。
コネクタは、そっと押し込むだけではまりますが、うまくはまらない場合は位置がおかしいかもしれませんので、力に任せて押し込まないようにしましょう。指先の感覚を研ぎ澄ませて、パチっとはまった感覚があればOKです。

指紋センサーのコネクタを取り付けます。

上部カバーを取り付けます。

指紋センサーを裏蓋に貼り付けます。指紋センサーのフレキは短いので、これくらいまで裏蓋を近づけ、内部に指を伸ばすようにして位置合わせし、貼り付けましょう。
指紋センサーが付いたら、裏蓋をはめます。スイッチ付近のパーツに干渉しないよう注意します。

電源ボタンを長押しし動作確認します。

満充電まで充電できるかどうかも確認!

NFCセンサーも動作するか確認しておきましょう。最近はマイナンバーカード運用でNFCを使う機会が増えましたね。
ケースを取り付けて、作業完了。数日かけて運用と充電を数回繰り返してみて、動作に異常がなければ交換成功となります。ひとまずお疲れさまでした!

付属のテープは使いませんでした。また古いバッテリーは貴重な資源なので、バッテリー回収してくれる業者さんに引き取ってもらいましょう。小生はヨドバシカメラに持っていこうと考えています。








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