プレピーブルーブラックMニブを使って、古典インクを最安値で楽しむよ!

万年筆プラチナ

プレピーは、プラチナ万年筆の最廉価クラスの万年筆です。ポリカーボネート樹脂製の本体、ステンレスペン先、特許技術のスリップシール機構を備えたMADE IN JAPAN製品。素材は安価ながら丁寧に作られた、実用第一の道具という感じ。

クリアボディーのプレピーFニブはすでに所有していますが、今回ブルーブラックMニブのプレピーを購入してみました。プラチナのブルーブラックインクは古典インクなので、付属のブルーブラックカートリッジも古典インクです

すなわちプレピーブルーブラックは、定価330円(税込)で古典インクを楽しめる万年筆なのです

プレピーは現在のところ3つのラインナップがあります。公式情報をもとに一覧表を作ってみました。

PSQ-300PSQ-400PSQC-400
税込価格330円440円440円
ペン先ステンレスペン
(ST-27)
ステンレスペン
(ST-27)
ステンレスペン
(ST-27)
ペン種03(細)/05(中)02(極細)03(細)
仕 様PC樹脂ボディPC樹脂ボディPC樹脂ボディ
サイズ全長138mm
最大径13mm
標準重量13g
全長138mm
最大径13mm
標準重量13g
全長138mm
最大径13mm
標準重量13g
付属品カートリッジインク
(軸色に準ずる)
カートリッジインク
(軸色に準ずる)
カートリッジインク
(ブラック)
バリエーション#1 ブラック
 F(細)/ M(中)
#3 ブルーブラック
 F(細)/ M(中)

#11 レッド
 F(細)/ M(中)
#21 ピンク
 F(細)
#28 バイオレット
 F(細)
#30 イエロー
 F(細)
#41 グリーン
 F(細)
#1 ブラック
 EF(極細)
#3 ブルーブラック
 EF(極細)

#11 レッド
 EF(極細)
#4 クリスタル
 F(細)

標準ラインのPSQ-300はカラーバリエーションが多く、ブラック、ブルーブラック、レッドはMニブ(05、中字)が選択できます。EFニブ(02、極細字)ならPSQ-400を、クリスタルボディならPSQC-400を選択することになります。

ちなみに見て分かるとおり、型番の末尾の数字は税抜定価を表しています

ブルーブラックでMニブを使いたかったので、PSQ-300を購入しました。定価税込330円ですが、ショップによっては300円以下で販売されています。

首軸はクリアーカラー、胴軸やペン芯はモデルカラーと同系色です。

クリップもモデルカラーになっています。キャップもクリアーなので、キャップ内部のスリップシール機構がよく見えます。

スリップシール | プラチナ万年筆

キャップを閉めた状態で、1年間使わなくてもインクが乾かないのがスリップシール機構です。余談ですがプラチナ万年筆さんは、万年筆に革命を起こしたといっても過言ではない特許技術のスリップシールをもっと宣伝して良いと思うのですが・・・

胴軸には、商品名とバーコードが直接印字されています。

パーツを分解してみました。

付属のカートリッジです。蓋になっている鉄球は、使用中はカートリッジ内のインクをかき混ぜる役割も担います。見えづらいですがBB(BlueBlack)と印字されています。

ペン先はプラチナらしいシンプルな形状。でもこのST-27というペン先は、プレジールのほか、プロシオンクラスの万年筆にも採用されています。安価かつ、とても信頼性のあるパーツだということが分かります。最廉価の万年筆に、上位機種にも負けない機能性をブチ込んでくるプラチナ万年筆さんなのです!

しかも、古典インク入りの純正カートリッジを付属させるということは、このステンレスペン先で古典インクを使っても何ら問題ないというメーカー側の表明でもあります。

ペン先の裏側。ペン芯は樹脂でバリも僅かに残っており安っぽいんですが、でも機能的にはこれで充分なんですよね。

ペンポイント(先端の丸い部分)は、Mニブらしく、少し大きめです。公式サイトには特殊合金のポイントとしか書いてありませんが、実際のところ素材は何でしょうね。爪を隠す職人気質なプラチナ万年筆さんですから、高級素材を奢っていたりして・・・!

ペン芯のフィン状の部分の工作精度も素晴らしいです。実売300円以下の万年筆とは思えない・・・というか、もっと値段を上げても良いのでは??

Fニブ(03、細字)のプレピーと、ペン先を比べてみました。

インクが付いている方(この写真だと左側)がFニブです。

ペンポイントの大きさが異なることがわかります。

キャップ先端、天冠部分に、ニブサイズが印字されていました。

左から、プレピークリスタル、今回購入したプレピープレジールです。

プレピーとプレジールは核となる首軸部分のサイズが同じで各パーツに互換性があるため、胴軸とキャップを取り替える・・・なんてお遊びもできます。

カートリッジインクをセットしました。インクがペン芯のフィン部分に入り込んでいきます。

プラチナ万年筆の3本で筆記してみました。上から、

プレピーMニブ&ブルーブラックカートリッジ(今回購入したもの)

プレピークリスタルFニブ&ブルーブラックカートリッジ

プレジールFニブ&コンバーター&ペリカンブルーブラックインク

です。プレピークリスタルは当初コンバーターを入れてましたけど、少し前にブルーブラックのカートリッジを入れていました。

カートリッジインクの内容量は1.2mlです。

上の2つはプラチナのブルーブラックインク、下はペリカンのブルーブラックインクです。ペリカンのほうがややグレー系の落ち着いたブルーであることがわかります。

Mニブは書いていてとっても楽しいですね。手帳に書き込むような細かい文字は書けませんけど、ちょっとしたメモを書いたり、インクの濃淡を楽しむのに最適です。Fニブのようなカリカリ感は全くありません。プレピーのMニブ先端は非常になめらかで、まるで紙の表面を指で触っているかのように、紙のデコボコまで手に伝わってくる感じ。

色味としては、渋いペリカンのブルーブラックの方が懐古趣味っぽくて好みですけど、安価に古典ブルーブラックインクを使える万年筆を提供してくれるプラチナ万年筆に、もう感謝しかありません。

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Posted by Hermitcrab