PILOT色彩雫3色比較。スタンダードラインにはない複雑な色味に感動しました。

2024-11-19万年筆LAMY, Pelikan, PILOT

随分前に、PILOTのiroshizuku(色彩雫、いろしずく と読みます)15mlビン3本セットを購入していました。カラーは、tsukushi(土筆)ina-ho(稲穂)yama-budo(山葡萄)。24色のラインナップを誇るPILOT色彩雫の中から、特に地味な落ち着いた3色です。

この写真の左奥の3本がそれです。右奥はama-iro(天色)50mlボトル。

irosizukuシリーズは、50mlボトルが定価1,500円(税抜)、選べる15mlミニボトル3本セットが定価2,100円(税抜)と、各社の最廉価シリーズのインクを愛用している小生としてはちょっと高価なインク(PILOT風に言うとインキ)たち。勢いで買ったは良いものの、なかなか使うことができずにいました。

まあ急いで使うこともないのですけど、先日実験した万年筆をつけペン的に使う方法で、とりあえず色味だけでも見てみようと、ようやく重い腰を上げたという次第です。

3色を使って文字を書いてみました。それぞれ、もう名前のとおり!土筆の土っぽく水っぽい渋茶色秋の稲わら色潰すと鮮やかな紫が飛び出し、でも服に付いたりするとちょっと嫌な山葡萄色・・・名前の効果かもしれませんが、なんだか情景まで想像されるような、そんなインキたちでした。

で、いつもはブラック、ブルー系のインクばかり使っているので、実は赤系のインクも使いたいなと思い始めていました。ちょうどよいので、山葡萄を万年筆に入れて使ることにします。

万年筆はLAMYアルスター、コンバーターは手持ちがないので洗浄済みのカートリッジにシリンジ(スポイト)を使って注入します。

実際に紙に書いてみると、つけペン的に試し書きしたときとは異なり、LAMY独特の太字感というか、インクフローの良さとインクの濃淡を感じることができました。つけペンのときは、インクを少量しかつけないため、インクの色味は試せても、フローの良し悪しや滑らかさ、濃淡などを感じるまでには至りません。やはり、万年筆にチャージしてこそのインクだと改めて感じました。

もう少しでこのようなレッド系のインクを買いそうになっていたのですが、山葡萄のおかげで自重しました。しばらくは手持ちのインクで楽しめそうです。

万年筆LAMY, Pelikan, PILOT

Posted by Hermitcrab