ママチャリのフロントハブをオーバーホールした。スポーツバイクとは勝手が違うぞ!

2021-12-13自転車

あさひの小径車”青号”は基本的に屋外保管なので雨ざらし状態です。チェーンの洗浄と注油くらいは行っていますが、ハブなど回転部分のメンテは行ったことがありません。

この自転車はいわゆるママチャリですので、メンテナンス的なことを行おうとするとスポーツバイクでは考えられないテクニックが必要になります。このあたりを、飯倉氏に学んだ小生、まずは小手調べとして、フロントハブのオーバーホールを行ってみました。

小生も購入した「ママチャリメンテのAtoZ」のダイジェスト版です。本編DVDにはいろいろなテクニックが紹介されており、とても勉強になります。

こちらはタイトルが子供向け自転車となっていますが、パーツ交換などをせず初期状態のママチャリをどのように調整するか、という点が小生的には重要でした。ハブの玉当たりの調整や、BBの調整など、工場出荷状態からどのように調整をすればよいかについて語られています。

では、やってみます。

今回はフロントハブのオーバーホールを行うので、まずはフロントホイールを取り外します。フロントホイールはナット締めですのでハブナット(この自転車は15mmでした)を回せば外れるのですが、ハブには泥除けステーだの前カゴステーだのも一緒に締め付けられているので、どのような順に組み付ければよいか分からなくなります。で、写真を撮って記録しておくわけです。またハブナットを回す際にも注意が必要です。詳細はDVDを購入して本編をご覧ください(笑)

ハブナットは無事に取り外せましたが、ブレーキシューがタイヤに当たるためホイールが取り外せません。スポーツバイクのVブレーキなりサイドプルブレーキには簡単にリリースできる機構が備わっていますが、ママチャリのブレーキにはそんなものはありません。ですので、ブレーキシューを取り外してしまうことにします。ここのナットを緩めればブレーキシューが外れます。

ホイールが外れました。フォーク先端は木片を敷いて養生します。ホイールには左右がありますがスポーツバイクのようにタイヤに回転方向が表示されているわけではありません。ですのでここも情報管理が大切です。リフレクターの位置やスポークの組み方などをチェックし、左右がわかるようにしておきます。

玉押しは13mm、ナットは15mmでした。
ナットを外す前に、ハブを指で触ってみます。・・・ゴリゴリというか、カラカラというか、結構キツめに玉押しが締め付けられている上に、グリースの切れた感じがします。ちょっと嫌な予感がします。

ナットと玉押しが外れたので、ハブ内部の状態を観察します・・・

グリースはほぼ切れており、わずかに残ったグリースも粘土状になってしまって潤滑の用をなさない状態になっていました。ボールは片方に10個、計20個入っていました。

パーツクリーナーや歯ブラシ、ウェスを使って根気よく汚れを落とすと、結構きれいな状態でした。ベアリングには変形など見当たりませんし、玉押しにも虫食いなどなく、ベアリングが当たる部分に付いたラインもそこそこきれいでした。状態はまあまあ良いですね。

カップ側にも虫食いなどありません。黒い部分はざらざらしていてちょっと気になりますが。

デュラグリスを詰めて、ラジオペンチを使ってボールを入れます。

シャフトや玉押しにもデュラグリスを塗りたくります。グリスには潤滑のほか防錆、防水の効果もあるので、多めにグリスを入れておいてはみ出したら拭き取る、というのがセオリーです。

もう一方にもグリスを詰め、ボールを入れます。

玉押しとナットを入れ、玉当たりの調整をします。玉当たりは、スポーツバイクよりやや固めに、ゴリゴリ感がある状態にします。

フレームに組み戻し、動作確認をしつつブレーキシューを再度取り付け、ブレーキ調整を行って作業完了。ハブをばらしてわかったのは、このハブには特にシールなんてないということ。はみ出したグリースを拭き取ると、ボール部分まで隙間が空いてそうな感じでした。グリースが充分にあるうちは防水効果が期待できますが、砂やホコリなどの異物混入、水分の侵入でグリースが流出・変質すると防水効果もどんどんなくなっていきそう。シールがない以上、長期間運用しようとすると、定期的なオーバーホールが必要ですね。
逆に、ママチャリ、特に子供用自転車は、動きが悪くなったり子供が大きくなってサイズが合わなくなったりするとすぐに捨てられる運命なので、メンテナンスにお金や時間をかけるはずもなく、お金をかけないから自転車そのものの質も悪くなり・・・わざわざメンテナンスなんかするのはもう道楽に近いですね。道楽・・・趣味で行っている小生にとってはどうでもいいことなんですけどね。

さてフロントハブのオーバーホールはできましたので、今度はリアに挑戦します。とはいえ、リアホイールを取り外すまでが作業のハイライトで、ホイールを取り外してしまえばあとの作業は同じなんですよね(笑)つまり、リアハブのオーバーホールができるかどうかは、リアホイールを取り外すことができるかどうかにかかっています。

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Posted by Hermitcrab