ネットで買うときは、念入りにチェックし用心しよう、という話。

2021-12-13きまぐれ雑記, 腕時計

腕時計のネット市場はとても広く、そして一部はが深いです。そんな腕時計販売の闇を垣間見たので、備忘として記録しておきます。

Amazonに出没する詐欺業者

お値段以上のスペックを奢り、エントリーユーザーのみならず全世界のマニアをも虜にした、セイコーの良心と揶揄されるSEIKO SARB033。すでに終売となり、わずかに残る新品の流通価格は定価を超える7万円台、中古市場でも状態の良いものは4万~5万くらいで取引されています。

これは小生のSARB033です

すでに中古で手に入れているものの、一応Anazonの欲しい物リストにSARB033を登録しているので、ある時何気なく現在価格を見てみると、

な、な、なんと!新品で23,000円で出品されてるッ!!!

誰かに買われる前に買わなきゃ!!!

と一瞬色めき立ったのですが、冷静に考えてみると、新品が2.3万円で販売されるはずがありません。というか、これを2.3万円で販売する業者は普通ではありません。だって、新品未使用なら6万円でも速攻で売れる製品なのですから。

そう思い、セラーの情報を見てみると・・・何だこりゃ?ランダムなアルファベットの羅列・・・かと思いきや、よく見てみるとピンインのアルファベット表記っぽいぞ?セラーの住所は、中国のどこか。配達予定は2週間~3週間後。しかもAmazonアプリで見てみると、新規業者って書いてある!これは危険なニオイしかしない!!

結局購入に至らずやり過ごし、数日経ったあとこのセラーは消えていました。あれは何だったのか・・・と思っていたら、また出てきました!別のセラーですがやはり普通じゃないセラー名!そしてまた中国の住所!

さらには、前回のセラーと思われる怪しい業者から購入してしまったというアマゾンレビューが出てきました!!

人柱レビュアー様に感謝!

はい、詐欺業者確定!手を出さなくてよかった!!

ヤフオクに頻出する価格吊り上げ業者

ヤフオク・・・良いですよね。買う方にも売る方にもメリットがあり、小生は10年以上愛用しています。1円開始で出品されている商品もあり、思いのほか安価に落札できたり、レアなアイテムを見つけられたり、オークション終了間際の数分間の入札競争には思わず熱くなってしまうことも。

あるとき、といってもごく最近ですが、ヤフオクでとってもきれいな腕時計を見つけました。1円開始で、しかも新品。新品が安価に落札できたらラッキーと思い、とりあえずウォッチリストに入れ、終了の12時間くらい前にとりあえず入札し、最高入札者になりました。

終了1時間半前くらいに高値更新の通知がありました。誰かが小生より高い金額で入札したようです。まあよくあることなので頭の片隅に留めておくのみにし、終了の20分くらい前まで様子見しました。

終了の10分くらい前になり、もう少し高値を入れてみようと思いたち、入札をしてみました。すると、、、

申し訳ありません。他の入札者が高値をつけています。

とのメッセージが無情にも表示されました。なにくそ!と思わず熱くなり、もう少し高い金額で入札してみても結果は変わらず、相変わらず小生は最高入札者になれません。

ふと思いたち、入札履歴を見てみると・・・

なんと新規IDの入札に負けていました。じわじわと入札額を上げていく小心者な小生に比べ、ビギナーらしからぬなんと大胆な入札!!

・・・って、コレはどう考えてもおかしいですね。オークションは、少しでも安く落札しようと考えるのが普通です。しかも、大変希少な出品物ならまだしも、このオークションは現行で流通している特段希少でもない腕時計の出品。競り負けても次のオークションで落札にチャレンジすればよいわけで、多少高値でもこのオークションをぜひとも落札したい、という考えには、普通の入札者なら至らないはず。

この出品者のほかのオークションの入札履歴を見てみると、こんなのや・・・

こんなのも出てきました。ストア出品している業者なので取引量は一般人の比較にならないほど多いとはいえ、新規IDや退会IDが最高入札者になるなんて結果がポンポン出てくるものでしょうか?

ヤフオクには評価制度がありますので、そちらもチェックしてみました。数万もの大量の良い評価にまじり、悪い評価もちらほら見られます。その中には・・・

ありました!新規ID入札者を使っての価格吊り上げ疑惑!まあ評価者も評価1なので玄人の別アカウントである可能性がありますが。

もう少し裏を取ってみましょう。普通の入札者が落札し取引が成立すると評価が付くわけですが、良い評価が付いているオークションの入札履歴を見てみると・・・

もう笑うしかありません。9件の入札のうち、2位、3位、7位の入札者が新規IDです。こんなに新規IDが競合するなんて、普通じゃないですね。

このオークションの落札者は、新規IDに競り勝ったわけですが、これってつまり、新規IDが入れている7,900円より高い金額で落札したということで、新規IDが業者の操作するアカウントだとすると、7,900円より高額で落札してほしいという出品者の術中にはまったとも言えますよね。

つまり、この出品者は2019年頃で設定が廃止された「最低落札価格」のかわりに、複数アカウントを駆使してその金額まで値段を釣り上げ、あたかも自然に値段が上がったように演じているという疑惑があります。

もちろんこの不正を証明する手段はありませんし、小生の取るべき手段は、この業者のオークションを非表示にすることくらい。魅力的な商品を沢山出品している業者なのですけど、希望額で落札できないんじゃ意味がありませんから。

このような値段釣り上げ業者を他にいくつか発見しています。いずれも共通するのは、新品の腕時計を1円スタートで出品していること。もちろん、悪徳業者はヤフオク全体のごく一部だと信じていますが。

腕時計のネット市場はとても奥が深いです。ほとんどのメーカーの製品はメーカー希望小売価格(いわゆる定価)より安く販売されていて、小売店による値付け合戦は常時鍔迫り合い状態。一方が値下げしたら他方も値下げする、こちらが値を戻したらそちらもなんとなく追従する、ということが日常茶飯事です。また適正価格がよくわからないのも腕時計業界の特徴。財布の紐を緩める前に、この腕時計が自分にとってどれだけの金額を出す価値があるか、相場感もふくめて審美眼を養う必要があります。その方が多分楽しいしねლ(´ڡ`ლ)