小生にもホイールが組めた!組めたよ!

2021-12-13自転車ホイール組み

ホイール組をするための材料は全て揃いました。あとは気合を入れて組むだけ・・・ッ!飯倉氏のDVD「ホイール組の達人」は溝が擦り切れるくらい観た。イメージトレーニングはバッチリのはず・・・ッ!

サイクルショップタキザワさんより、注文していたスポーク(ニップル付き)が届きました。ホシの15番(φ1.8mm)292mmが64本、291mmが32本。・・・あれ?前後とも32本で組むのに、全部で96本のスポークが届いた・・・?

あ、注文する本数を間違えてた(笑)前ホイールには292mmが32本、後ホイールには292mmが16本、291本が16本、合計、292mmが48本、291mmが16本で良かったのでした。まあまたホイールを組むことがあるでしょうし、そのときまで取っときますか。

スポークの頭にはホシの頭文字「H」の刻印が。

まず簡単そうな前輪から組むため、前輪用に292mmのスポーク32本とニップル32個を小分けします。スポーク32本で重量は約183g。

ニップルはたぶんスポークと同じくステンレス製。32個で約34g。

では組み作業を始めます。まずスポークのスレッド(ネジ山)にグリスを塗っておきます。ニップルを回しやすくするのと同時に、経年による錆びつき、固着を防ぎます。

こんな風に、ハブフランジのスポーク穴に一つおきにスポークを落とします。

反対側フランジのスポーク穴にスポークを落としますが、今回はタンジェント組という組み方をするため、まず1本目を、上フランジのハブスポーク穴に落としたスポークのすぐ左のスポーク穴に落とします。これを業界用語で「左に落とす」と言うそうです。

このスポークを基準に、一つおきにスポークを落としていき、ひっくり返して全てのスポーク穴にスポークを通します。

全てのスポーク穴にスポークが通りました。この時点で大混乱です。スポークはあらぬ方向に行ったり来たりするし、スポーク先端のスレッドにはグリスが付いていますからそのグリスがいろんな所に付いたりして、もうわやです。

なんとか気を取り直し、最初のスポークをリムに通します。今回は6本取りです。スレッドにニップルをねじ込みますが、全てのニップルを同じだけねじ込んでおくために、ネジ山ひと山くらい残してねじ込むことにします。これも「ホイール組の達人」で学びました。

片面を組み終わりました。やってるうちに慣れてくるものですね、途中からあまり混乱せず作業を進められるようになりました。

片面を組み終わったところで色々確認します。これは前ホイールで、乗車姿勢でハブのロゴが見えるようにバイクに取り付けますから、ホイールというかハブはこの向きでいうと反時計回りに回ります。フランジ内側から通したスポークがホイールの回転にあわせて引っ張られる力がかかるようになっていますので、組み方は間違っていないことになります。ハブのロゴとホイールのステッカーが意図通り、同じ方向になっています。あやのとり方などもこの時点で確認。全て組み上げたあとだとリカバリーが面倒になりますので。

裏面もサクサク組んで、ひとまず全てのスポークを組むことができました!むおー!なんか形になってきた感が半端ないっす!

振れ取り台にセットします。軽く回してみると・・・上下の振れはほとんど無く、左右の振れも多少あるくらいでした。スポークを組む際にニップルをねじ込む量をほぼ一定にしたおかげで、スポークのばらつきを極力減らして作業したことの賜物です。

ニップルを回し、スポークテンションを上げ、振れを取っていきます。ここからの作業は小生の語彙力では説明しづらいのですが、これまた「ホイール組の達人」の技で、ニップルを回す量は適当ではなく一定量にし、回したらすぐに振れを確認するなどを遵守して作業しました。スポークテンションはよくわからないのですが、若草号のを測ってみると100kgfくらいあったので、ひとまずそれくらいになるように調整しました。

ハブ付近はこうなっています。どこも間違っていません。

バルブ穴付近の処理も間違っていません。

そうそう、リムのスポーク穴は左右に振られているのですが、タイヤが取り付けられる側から見るとよくわかりますね。この写真だと真ん中の穴は左によっているので、右フランジのスポークが収まることになります。この点でも間違いはありません。

重量を計測してみました。リム、ニップル、スポーク、ハブで、830gとなりました。

リムテープを取り付けて・・・

フロントホイールが完成!これは若草号の前輪に取り付ける予定です。うーむ、ホイールが組めた!組めたぞ!スポークを触ってみても若草号のスポークくらいのテンションが掛かってるし、剛性は充分にありそう。ああ、早く走ってみたい!そして後輪も組まねば!ああ忙しい!