ワンアクションで書ける!万年筆初心者が、憧れのキャップレスデシモを手に入れた!

きまぐれ雑記PILOT, セーラー, 万年筆

デスクにゆったりと座り、武士が鯉口を切るがごとくゆっくりとキャップを外し、深く息を吐きながらそっとペン先を紙に下ろす・・・そんな優雅な風景が似合う、それが万年筆。

しかしながら、万年筆デビューしたばかりの小生には残念ながら時間も余裕もなく、万年筆のキャップを外すことさえもどかしいときには、思わず使い慣れたノック式のボールペンを手に取る始末。もっと万年筆を使っていきたいと思い、パイロット万年筆のノック式万年筆、キャップレスデシモを購入しました。

購入して3週間ほど使っていますが、かなり使える万年筆です!

キャップで密閉するのが常識の万年筆ですから、キャップレス万年筆はさぞかし最新技術・・・かと思いきや、パイロットのキャップレスシリーズは1963年に販売を開始したロングセラー製品なのだそう。

当初は回転繰出式で始まり、翌1964年にはノック式を販売。現在ではスタンダードラインのキャップレス、スリム&ライトなキャップレスデシモ、初代と同じ回転繰出式のキャップレスフェルモ、ノック&回転収納のハイブリッド、キャップレスLSの4シリーズを展開しています。

小生が購入したのはスリム&ライトなキャップレスデシモ、ライトブルー、ニブはF(細字)。定価16,500円(税込)

デシモとは10番目という意味で、初代から数えて10代目のモデルなのだそうです。

手に持ったサイズ感はこう。

他の万年筆と比較してみました。上から、キャップレスデシモ、プレラ色彩逢い、カクノ。すべてパイロット万年筆です。

スケルトンの万年筆は内部のギミックが見えて好きなんですけど、キャップレスはさすが値段が0ひとつ違うだけあり、ハンパない高級感を醸し出しています。

臨戦態勢、もとい、筆記状態にしてみました。キャップレスデシモは露出しているニブが小さいです。そして、クリップ方向にペン先があります。

ポケットに入れるときはクリップ方向が上になります。万年筆はペン先を上にして保管したり持ち運ぶのが基本ですので、この設計は理にかなっています。

キャップのない状態だとこう。

キャップレスデシモを細かく見てみます。

胴軸の中にペン軸があります。ペン軸にはダミーのカートリッジと、それを覆うステンレスのキャップが装着されています。

ステンレスのキャップは単なる飾りではなく、ノック機構の一部分です。どういうことかというと、ノックするとカートリッジごとペン軸が押されるのですが、カートリッジは柔らかい樹脂でできているので、ノックを繰り返すとカートリッジが変形してしまいます。それを防ぐためにステンレスのキャップが付いているので、このキャップは絶対になくしてはいけません!

ニブはこんな感じ。18金ロジウム仕上げだそうで、カクノやプレラのような鉄ペンとは異なるなめらかな書き心地とのこと。

ちなみにキャップレスの最安価なベーシックシリーズは鉄ペン(特殊合金)ですが、それ以外のキャップレスは全て18金のペン先だそうです。

クリップにはさり気なくdecimoの刻印が。

うーん、美しい!

クリップ部分を親指と人差し指で持つことで、自然とペン先を良い角度で紙に当てることができます。

別売のコンバーターCON-40を装着するとこんな感じ。コンバーターを装着するときは例のステンレスキャップは使わなくてOK。ちなみに大容量のCON-70は使えません。

コンバーター付きのペン軸を胴軸にセットします。ペン軸の突起を胴軸のくぼみに合わせるように挿入します。

コンバーターのかなりの部分がペン軸に覆われてしまうので、インク残量チェックにはコツが必要そうです。

ステンレスキャップはなくさないように保管しておきましょう。

入れるインクは、キャップレスデシモのために購入したニューインク、セーラー万年筆のブルーブラックです。

50ml入りボトルで定価1,100円(税込)。パイロットのボトルインキには敵いませんが、比較的安価なインクです。そして小生は、箱潰れの未使用新品をアウトレット価格で手に入れてしまいました!

このインクを使うためにも、コンバーターCON-40が必要なのです。

F(細字)ですが、書き心地は非常になめらか。どのような紙に書いても、引っかかる感じどころか、ザラザラ感も無し。まあザラザラ感は書いているという実感につながるため嫌いではないのですけど、なめらかにペン先が滑っていく感じはとても心地よいものです。

同じF(細字)でも、カクノよりキャップレスデシモのほうがわずかに太い感じ。

そしてセーラーのブルーブラックとパイロットのブルーブラックの色の違いにご注目くださいパイロットのほうが青みが強く、セーラーはくすんで灰色や黒に近い色です。明るく爽やかな文字が書きたいときはパイロットを、落ち着いた雰囲気を演出したいときはセーラーを選ぶと、万年筆ライフがまた楽しくなります。

前述のとおり、キャップレスデシモを3週間ほぼ毎日持ち歩き、日常的なメモ書きのほか、打ち合わせや内部会議のノートを取るのに使っています。デシモは片手でペン先を出せるのがやはり便利ですね。どんなときでも手元に置いて使いたい万年筆だと感じました。

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