本棚を作りました。その2 仕上げ~塗装編

きまぐれ雑記DIY

前回の記事では組み上げるところまで紹介しましたので、本記事ではその続き、仕上げ作業と塗装の工程をご紹介します。

ネジ穴や木目の凹みなどをウッドパテで埋め、美しい表面を目指します。また塗装には水性ウレタンニスを使うことにしました。この塗料の美しさと堅牢さは、10年前に作った本棚や先日作ったカリンバの塗装でも実感していましたので、まさに実用品として作る今回の本棚にぴったりかな、と。

ただ、後で紹介するとおり、実際は意図通りの仕上がりにはならなかったのですが・・・

安価なベニヤ板なので、本棚の見える部分に集成材の隙間が空いています。

こういうところをパテで埋め、できるだけツライチにすることを目指します。

木ネジの頭も、本当はこのようにパテで埋めてしまいたいのですが・・・

材料の関係でネジの頭が埋まるくらいまでねじ込めない部分もあるため、そういうところはバリだけ埋めるにとどめます。

ネジは下穴を開けた側板を貫いて棚板に届くのですが、棚板に集成材の隙間など「す」があると、ネジがそれ以上効かないためガッチリと食い込むほどねじ込めなくなります。これがネジの頭が埋まるくらいねじ込めない原因です。木工用ボンドの接着力と後で取り付ける裏板によって本棚の強度は確保できるのですけど、仕上がりの美しさを追求するなら、別の場所にネジを打ち直すなどすべきでしょう。小生はしませんでしたが。

パテは硬化すると多少縮むので、少し多めに盛るのが鉄則です。またパテが完全に硬化するまでまた1日ほど置きます。ちなみにこのパテはほぼ無臭なので室内で作業していますが、臭いがキツければ健康のため屋外で作業すべきでしょう。

パテが硬化したので屋外に持ち出し作業を続けます。パテを削ってツライチにしたのち、本棚の面全体を紙やすりで削り、バリやザラザラを取り除いてツルツルにするのです。

このように盛り上がった状態で硬化したパテは紙やすりで削るのは大変です。

小生はゴツいヤスリを持っているので、それでまずはツライチ近くまで削りました。

ある程度ツライチに近いところまで削ったら、120番くらいの荒目の紙やすりに持ち替え、ツライチになるまで削ります。指で確認しながらじっくりと削りましょう。

木口にあった集成材の隙間もこのとおり!

パテ削りが終わったら、すべての木口の面を取り、240番くらいのやや細い目の紙やすりですべての面を磨きます。なかなか大変な作業ですが、ここを丁寧にやっておくと塗装したあとの仕上がりが良くなりますので頑張りましょう。磨いた面を素手で触り、ツルツルになっていく感触は、大変な作業をやっていく上での励みになりました!

いよいよ塗装の作業です。

水性ウレタンニスを塗料皿(これは豆腐の容器)に適量取り、水で2倍くらいに薄めます。色は焦げ茶色(になるはず)。ウレタンニスは硬化すると硬い塗膜ができ、傷に強く程よくツヤも出るので、仕上がりにはとても期待していました。そう、この時点では・・・

まずは木口を塗っていきますが・・・あれ?なんか色が薄い?集成材の構造が透けて見えてる??

ひとつの面を塗り終えたら2時間ほど乾かし、90度回転させて次の面を塗る、という作業を繰り返して、全面塗り終えました。

ある意味最初の塗りは下塗りなので、塗りムラなどは気にする必要はないのですが、もう少し不透明な仕上がりを想定していたのですけど、このニスはかなり透明でしたw

安価なベニヤ板を使ったので、できれば木目なども隠したかったのですけど、木口にプリントされた文字まで透けてしまっています。

いくら下塗りとはいえ、ここまで塗りムラが出ると・・・

総じて、小生が「ニス」の特性をよく理解していなかったことが作業ミスに繋がったと思われます。

一般的に、「ニス」は透明で、不透明にしたい場合は「ペンキ」を使うべきなのだそうです。小生は不透明の仕上がりを求めていたのですが、ウレタンニスの仕上がりにも惚れ込んでいたため、色付きの「ニス」を選ぶというミスを犯してしまったのでした。

気を取り直して再びホームセンターへ。ニッペのペンキを買ってきました。

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色はココア色。公式ホームページにはどこにも書いてありませんが、現物パッケージの記述によると、成分は合成樹脂(アクリル)、顔料、防カビ剤、水、となっています。本当はアクリルより強い塗膜ができるウレタン系のペンキがあればと思ったんですけど、ホームセンターでは見つかりませんでした。

このペンキも原液のまま塗装に使えることになっていますが、小生は塗りやすさを優先させるためやはり水で薄めて使うことにします。まずは原液を専用容器(引き続き豆腐の容器ですw)にトポトポと注いでみると・・・まるで溶けたチョコレート!すごく美味しそう!!

気を取り直して、同量の水で薄め刷毛で撹拌します。

おそるおそる木口を塗ってみると・・・お!いい感じで不透明だ!

3つの面を塗ってみました。水で薄めているおかげで、塗料の伸びがよくムラ無く塗ることができます。

2時間ほど乾かすとこうなりました。真ん中の面に比べ、一番上と一番下の面は刷毛のムラが見えます。

実は真ん中の面は、塗料を全体に行き渡らせたあとに刷毛を立てるようにして端から端までなぞるように動かしています。こうすることで、よりムラ無く仕上がることが分かりました。

コツを掴んだので、以降はそれに注意して塗ってみました。

全面塗れたら、乾燥を待つ間に裏板も塗装します。

塗料が乾きました。触ってみると、表面がちょっとガサガサしています。

ガサガサの原因は、塗料の水分で板の表面が毛羽立ったり、塗料のムラやこまかいデコボコです。このあとの上塗りのために、全体を紙やすりで軽く磨き、塗装面をきれいに整えます。

全体に塗料の茶色い粉で覆われるので、固く絞った雑巾で拭き取ります。

水で薄めた塗料で、再び全体を塗っていきます。全体が塗れたら、再び全体をヤスリで磨きます。塗装の作業は基本的にこれの繰り返しです。

さて2回めの塗装を終え、小生の本棚はそれなりにきれいになったのですが、ここで考えたいのは、本棚は工芸作品ではなく、あくまで実用品であるということです。ココア色のペンキで塗った本棚はそれなりに格好良くなってきたものの、実用品として難ありの部分があることが分かってきました。

それは、マットな仕上がりであるがゆえに硬いものでこすると容易に傷がついてしまうこと。実用品なので傷付いてなんぼではありますが、傷つきやすいせいで取り扱いに気を使うのは本意ではありません。

そしてもうひとつは、これまたマットな表面のせいで、本を傷つけてしまう可能性が高いこと。百科事典は自重がありますので、本棚から取り出すときは前面に引っ張り出すようにすることが想定されますが、マットでザラザラな表面はいわば紙やすりのようなものなので、本の出し入れを繰り返すことで本の下部が傷ついてしまうことが予想されます。

これらの憂いをなくすために表面をツルツルにしたいのですけど、マット仕上がりが売りのペンキをいくら塗り重ねてもツルツルにはならないでしょう。そこで、トップコートとして水性ウレタンニスを使うことにします。

以前作ったカリンバの表面にはこのウレタンニスを塗りました。硬く美しくクリアな仕上がりに自画自賛したものです。このニスを、ペンキで塗装した表面に塗ってやろうという作戦です。

水性ウレタンニスもやっぱり水で薄めて使います。塗料皿は三たび登場、豆腐の容器!

塗ると最初は白っぽくなりますが、乾くと艶のあるクリヤーとなります。なぜか本体の塗装シーンを撮影しそびれましたが、水性ウレタンニスも2度塗りし、塗るたびに紙やすりで表面をきれいにするという作業を繰り返しました。

トータルで、最初の茶色ニス1回、ペンキ2回、艶ありクリアーニス2回と、トータルで5回塗装しました。最初のニスは完全に覆い隠されてしまいましたが、材料の目地を止める下塗りとして充分に役立っています(と思います)。

塗装が終わったら裏板を取り付けます。棚板と同様に木工用ボンドを塗っておきます。

ところで表面の艶、見えますか?艶ありクリヤーの水性ウレタンニスのおかげで、表面に下に敷いた新聞紙が反射して見えます。表面に強く透明な塗膜ができている証拠です。

裏板はクギで止めます。はみ出したボンドを拭き取るのはお約束。

内側にはみ出したボンドも丁寧に拭き取りましょう。

そんなわけで、トータル1週間以上かけて製作した本棚が完成しました。

神サイトを参考にしたものの失敗も多数あり、試行錯誤や失敗のリカバリーを繰り返しながら製作したおかげで、小生なりのノウハウ蓄積もできました。

いつ製作するかわからない次回作に、今回の経験は必ず活きるはずです。

木口のザラザラ感は塗料では覆い隠すことができず、パテで処理すれば良かったなーと思ったり。

木ネジはとにかく深くまでねじ込んで、パテで処理した方が良かったなーと思ったり。

そうはいっても、高尚な書物を収蔵するに恥ずかしくない仕上がりには持っていけました。

重量はおよそ7.5kgになりました。

製作の経費も書いておきましょう。木材+カット代4,400円、ウッドパテ550円、ウレタンニス(茶色)800円、ペンキ1,300円、刷毛・木ネジ・クギ・木工用ボンド・透明ニスはストック品だったので無料、トータルで7,000円強の出費でした。刷毛は今回の塗装でダメになってしまったので廃棄しましたが、塗料やボンド、端材は次回作に回せそうです。

おわり。

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Posted by Hermitcrab