プレスポ「若草号」のハブダイナモ化。その3 フロントホイールを手組みするよ!

自転車

スポークが届いたのでさっそくホイール組に取りかかります。

スポークはサイクルショップタキザワさんに注文しました。ホシの14番(2.0mm径)プレーン、294mm×32本。ニップル付き。

重量を測っておきましょう。スポーク32本で228gでした。

ニップルは35g。あとで分かったのですが1個おまけしてくれていて、33個の重量でした。

スポークの頭にはHの刻印が。スポークの銘柄を示す大事な印です。

組み始める前に、リムの形状を念入りにチェックしておきましょう。中央にバルブ穴が空いていますのでその左から組み始めますが、スポーク穴はリムの中心線上ではなくわずかに左右(写真だと上下)に振られています。すなわち、この写真だとこのようになっています。

下-上-下-上-(穴)-下-上-下

ですので、ホイール左側(写真上)からリムに向かうスポークは左(上)寄りのスポーク穴に収まり、逆もまた然りというわけです。実際には、リムの左(上)側から組み始めますから、最初の2本のスポークは、バルブ穴すぐ左と、ひとつ飛ばした更に左、この2つのスポーク穴に収まることになります。

またこのリムはロゴシールとバルブ穴が対称位置にあります。

スポークのスレッドにあらかじめグリスを塗っておきます。

ハブフランジにスポークを通していきます。

32本のスポークを通し終わりました。ハブのロゴの位置、向きを確認。

ハブダイナモなので回転方向の指定があります。ハブに書かれているのでこれもしっかり確認し、ホイール完成予想図を頭の中に組み立てておきます。なおこの文字はSHIMNOロゴの180度反対側にあります。

まあ実際には、乗車時に先ほどのロゴやこの文字が正位置で読めればそれがハブの正しい向きとなります。逆回転だと本当に発電しないのでしょうか・・・?気になりますね。

最初に通す1組のスポーク位置ですべてが決まるので(笑)、リムとハブのロゴ位置、スポーク穴の向き、力のかかるスポークの方向、綾のとり方などすべてを考慮して位置を決め、スポークを通します。

バルブ穴の左の2つのスポーク穴に通します。2つとも上向きのスポーク穴です。

最初に組む2本のスポークはこれになります。

すべてのスポークをとりあえず均等の力で張るために、ニップルへのねじ込み量はネジ山1つ残すことに揃えることにします。

最初が決まればあとは同じことの繰り返しなのでサクサク進めます。片面のスポークを張り終えたので、このタイミングで各部チェックします。

ハブの回転時に引っ張られるスポークはハブフランジ内側からスポークを通すのが鉄則です。6本で組んでいるので、そのスポークは相手のスポークの下を通ってリムに向かっているはず。間違えてないかチェックしましょう。

ハブのSHIMANOロゴがリムのステッカーの中心を向くように組みたいんですけど、今の状態だと少しずれていて、時計回りに少しハブを動かしたいですね。現実の運用上は問題ないんだけど、できるならこだわりたいところです。

ホイール半面分、16本のスポークのニップルを全て取り外して、最初に組む位置を再調整することになるのですが・・・32ホールのリムですが前述の通りリムのスポーク穴は左右に振られているので、ハブの一方側だけ考えると有効なスポーク穴は16個となります。またバルブ穴をまたがないように組まなければなりませんので、そうなると最初に組む2本1組の位置は8通り。つまり、ニップルを全て外して初期位置をずらすとしても、360°÷8=45°ずらすことになり、想定より動かしすぎになってしまいます。

ということは、ハブに通したスポークをすべてばらして、1本ずつずらせば大丈夫かも。計算上は、360°÷16=22.5°ずらせるはず。

スポークをすべて外してしまうと最初の状態がわからなくなってしまいます。なんでも良いので印をつけておきましょう。小生は仙台市のマスコットキャラクター、むすび丸のマステを使うことにしました。

このスポークはハブフランジの外から入れていますから・・・

そのひとつ隣のスポークを外から通すことにします。

それを基準にスポークを通せば、必然的にむすび丸ポイントは内から外に通すことになり、想定通りとなります。

片面のスポークを再度全部張ってみました。SHIMANOロゴとリムのシールの向きがほぼバッチリ揃いました!

反対側のスポークも張っていきます。最初のペアはやはりバルブ穴の直近から。

両側のスポークが張れたので、再度チェック。引きで見ると、スポークがおりなす模様が見えてきますね。

ハブ付近を自転車左から見たところ。進行方向は写真左側です。

自転車の右側から。進行方向は画面右側。

バルブ穴付近、ハブのロゴの向きなどチェック。いい感じになりました!

重量を測っておきましょう。ハブ・スポーク・ニップル・リムで1,346gとなりました。若草号のリアホイールは1,113gでしたから、リアより重いフロントということになりました。

スポークテンションを適正値まで上げ、振れを取り、センター出しを行うために、振れ取り台、スポークテンションメーター、センターゲージを使います。すべてPWT社製のものを使っています。

Amazon.co.jp

振れ取り台のセンター調整について過去に記事を書きました。

ホイールを振れ取り台に載せて・・・と。

ざっくりと振れの傾向を見つつ、まずはゆるゆるのスポークをピシッと張るためにテンションを上げていきます。縦振れはほぼ無く、数ミリの幅で横振れがある程度でした。スポークをニップルにねじ込む際に、ねじ込み量をほぼ一定にしたことの賜物です。

ニップル回しはParkToolのものを使っています。精度が良くニップルにガッツリ食らいついてくれガタもありませんので、作業がとてもやりやすいです。

スポークテンションを上げていく前に、ニップルとリムの接している部分に潤滑油を注油しておきます。

スポークテンションを計測しながら振れ取りとテンションupをやっていきます。テンションの目標値は前回ホイールを組んだときと同じ100kgfとしますが、このテンションメーターの数値は相対値?ですので付属の換算表をチェックしましょう。

公式の換算表を見ると、14番(2.0mm径)のスポークが100kgfになっているときのメーター値は55です。ですので、メーターが55くらいを指すことを念頭に入れながら、振れを取っていきます。

振れ取り作業のビフォーアフターの動画を撮ってみました。作業前もそんなに大きな触れはありませんでしたが、作業後は振れ幅ほぼ1mm以下くらいになりました。素人の小生でもここまで振れを取ることができます。

振れがほぼ無くなっても作業は続きます!というのは、振れがなくなりリムがハブ軸に対して垂直になったとしても、リムがハブ軸のセンターに位置しているとは限りません。極端に言えば・・・

独楽の回転面は軸に対して垂直に取り付けられていますが、軸のどの位置というか高さにあるかは、独楽の設計によりいろいろですよね。仮にこの独楽を振れ取り台に載せ、振れを計測すると、振れはまったく無いことになりますが、自転車のホイールの場合は、垂直でかつハブ軸の両端から均等な位置に回転面(=リム)がないといけません。そのために、リムセンターゲージを使って、ハブ軸先端からリム面までの距離が左右で均等になっているか計測するのです。

片方の面を基準にすると、こちらの面はゲージが少し浮いてしまいました。ゲージが浮くということは、こちらの面の方にハブ軸のセンターが寄っているということになります。

これを修正するには、こちらの面のスポークを緩めて反対側の面のスポークを締める、という作業になります。そうすることで、スポークの張力を変化させて、反対側の面のスポーク張力を相対的に上げてやることになります。

ただし、スポークテンションが目標値まで程遠い場合は、反対側のスポークだけを締めてやれば、こちら側の面のスポークを緩めることなくセンター調整することができるうえに、こちら側の面が引っ張られることで結果的にスポークテンションも上げる事ができます。

まあ振れが無くテンションが適正でセンターが出ていることがゴール地点です。センター調整すると振れが再燃してくることもあります。気の遠くなる作業に思えますが、振れ取りとセンター調整を繰り返せば、各部の誤差は自ずと収斂していきますので、希望を持って頑張りましょう!

完成しました!!

ハブのロゴとリムのステッカーの方向も揃いました!

以上の作業で、ハブダイナモホイールが完成しました。このあとリムテープやチューブ・タイヤを取り付けて、ようやく自転車に取り付けられる状態になります。

つづく。

自転車

Posted by Hermitcrab