太宰治 人間失格 青空文庫

中学生だった小生は、夏休みの読書感想文のネタにこの本を選んだ。それまでは、読書感想文なんか大嫌いで、いくらがんばって書いても本文そのまま、解説そのままという体たらく。けど何だろう、このときは、文字通り読書感想文が書けた。たしか、作品中の小生が感銘を受けた言葉かなんか、それに対する感想を正直に書いただけだった気がするんだけど、それが当時の国語の担任の目に止まり、先生の添削を数度受けた小生の作文はなんと町の読書感想文コンクールかなんかでかなりいい賞をもらってしまった。だからというわけではないが、その先生は、小・中・高と教えを受けた先生たちのなかで、小生の生き方、考え方に大きな影響を与えた先生のひとりだった。

前回の記事で寝本を紹介するなんて書いたからというわけではないが、「人間失格」をあらためて読んだ。もちろん、中学生のときから読んでなかったわけじゃないが、まああらためて読んでみた。内容もさることながら、当時の自分はどこに感動したのか、今の自分と読み方が違ったりするだろうか、そんなことも考えつつ。

「大庭葉蔵」と名乗る主人公は、27歳にして、26年間の「阿鼻叫喚」な人生に別れを告げ、「幸福も不幸もない」「廃人」としての人生を、これから歩んでいくんだ、と。そう結んでいる。27歳。

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