Shanling Q1をバランス接続するために、2.5mmバランス出力可能なUSB-DAC2種類を試してみた結果・・・

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オーディオマニアが目指すひとつの到達地点、それがバランス接続です。一般的なオーディオ出力は左右の音が一部混じっているということになっているアンバランス接続(バランスが悪いということではなく、バランス接続ではないという意味ね)ですが、左右をきっちり分離してより高音質を目指そう、というのがバランス接続なのです。

ASCII.jp:別次元の高音質化 合計約4万円からのイヤフォンバランス接続入門 (1/4)

より高音質になると聞くと、やはり試してみなければなりません。バランス接続するためには通常の3.5mmステレオ出力ではなく、2.5mmまたは4.4mmバランス出力可能なデバイスと、それに対応したイヤホンケーブル(またはヘッドホン)が必要となります。小生はすでに2.5mmバランスのイヤホンケーブルを所有しています。

あとは2.5mmバランス出力可能でShanling Q1にマッチする小型のUSB-DACを購入するだけ!と思いいろいろ調べてみると、小型のUSB-DACは3.5mm出力のものは玉石混交でたくさんあるんですけど、2.5mmバランス出力のものは2機種しかないようです。

これと、、、

これね。

評判はiBasso DC01のほうがよさそうです。というかBGVP T01はわずかしかレビュー記事がなくなんともいえません。結局どちらが良いかわからなかったので、両方買って比較することにしました。少し使ってどちらかお気に入りが見つかったら、もう一方はヤフオクに出せばいいや、と思っていたのです・・・

・・・と思っていたのですがそうは問屋がおろさず、1ヶ月くらいたっても未だにどちらも手放せずにいます。

BGVP T01は国内流通していないのか、amazonにあったりなかったりします。小生は仕方なくaliexpressで購入したので、案の定到着までひと月ほど待ちました。

BGVP T01 DAC USB amplificador de Audio de alta fidelidad, tipo c micro USB con adaptador Compatible con el teléfono celular PC W|Earphones| – AliExpress

いい感じで梱包が潰れていたものの、これくらい中華通販では普通です。中身はもちろん大丈夫でした。

箱の裏にスペックが書いてあります。BGVP T01は2.5mm出力と3.5mm出力の2タイプありますので、購入する時に間違えないようにしましょう。スペック表には、PCMは32bit384kHzまで、DSDは128まで対応と書いてありますが、たぶんこれは詐称で、小生の環境ではDSDには対応していませんしPCMは32bit192kHzまでの対応でした。

比較的しっかりとしたパッケージです。

BGVP T01のUSBはCタイプですが、microUSBなスマホやパソコンに対応するよう、それぞれ変換アダプタが付属しています。大変うれしい付属品ですがUSB規格違反なパーツなので、BGVP T01以外では使わないようにしましょう。

2.5mmプラグ側はこんな感じ。

USBプラグ側にDACなどがあるデザインですね。両端のプラグは4芯のケーブルで繋がっています。

マニュアルは中国語のみ。

中華系2.5mmバランスDAC | りっどのブログ

BGVP T01 – Type C DAC REVIEW – Audio Glorye Review

[開箱] BGVP T01 TYPE C 轉3.5mm DAC 音源轉換器

貴重なレビューサイトで、かつ大変重要な記述がたくさんありますので、BGVP T01のより詳しい情報はこちらを参照させていただきました。スペックについても議論されていて、どうやら初期ロットではDSDや32bit384kHzに対応していたようです。何らかの理由でスペックダウンさせたようですね。

続いてiBasso DC01を開封していきます。

こちらは国内流通品を購入しましたが、aliexpressにももちろんあります。

ibasso dc01 – Buy ibasso dc01 with free shipping on AliExpress version

箱の裏にはスペック表が。こちらはDSDにもバッチリ対応しています。iBassoも中国メーカーなので、基本的に日本語表記はありません。

3.5mmアンバランス出力のiBasso DC02というモデルもあるので、購入時はお間違えないように。

iBasso DC01本体と、やはりUSB変換プラグが付属していました。USB-Cと2.5mm出力の間は8芯のケーブルで接続されています。

2.5mmバランス出力側にDACが入っているので、独特な形状をしています。2.5mmジャックのすぐそばにLEDが仕込まれており、動作中は青く点灯するギミック付き。

BGVP T01とiBasso DC01を並べてみました。設計の違いがよく分かりますね。

ではワクワクの試聴タイム!両USB-DACをShanling Q1に接続してサウンドを聴き比べてみます。イヤホンはKZ AS06、ケーブルは16芯銀メッキ銅線です。

まずはBGVP T01をチェック。Shanling Q1に接続してみると・・・

うお!音がデカい!Shanling Q1で20くらいのボリュームにしていたのに、BGVP T01は1で充分!せいぜい2~3程度で、静かなところであれば充分な音量を得られます。

そしてバランス接続によるサウンドの分離感、明瞭感ですが、確かに薄くかかっていた靄が晴れたような、スッキリとしたサウンドに聴こえます。無音時のノイズも皆無で、ダイナミックレンジの広い楽曲も非常にクリアに聞くことができる気がしました

ところでこれって、最終的にBGVP T01のDACを通っているということは、Shanling Q1ではなくBGVP T01の音ということになるのでしょうか・・・?

続いてiBasso DC01のチェックをしてみます。こちらはBGVP T01とは逆に、3.5mm出力に比べボリュームを上げないと同等の音量になりません。写真のとおり、ボリューム値を35くらいにするとちょうどよい感じがしました。

iBasso DC01は、動作中にLEDが点灯します。

ちなみにBGVP T01、iBasso DC01ともに、Q1に接続するとこのようなメッセージが出ます。接続状態はQ1がスリープに入ると解除されるようで(DC01はLEDも消灯します)、Q1がスリープから復帰すると再度このメッセージが出ます。メッセージが消えてから音楽再生可能になるので、短気な人は少しイライラするかもしれません。

そして肝心の、バランス接続による解像感ですが、BGVP T01より若干音場が広くなったような気がします。無圧縮音源を聴くと、まるで高解像度の写真を見るかのように見通しが良くなり、音の細部まで聴こえるような気がして、名画のようにいつまでも聴いていられる気がします。ところでこれも、Q1ではなくDC01の音を聴いていることになるんでしょうかね・・?

ここまでの結果だと、iBasso DC01の方が良さそうですが・・・

iBasso DC01は無音時のノイズが気になりました・・・Shanling Q1のボリュームをいくつにしても、ノイズの音量レベルは変化しません。ということは、ノイズは楽曲データ由来のものではないということになり、iBasso DC01が通電状態のときは常時ノイズが発生しているのではないのかと思います。

小生がリファレンスとしてよく聴いているXのアルバム、Jealousyより、5曲目「White Wind From Mr. Martin ~Pata’s Nap~」から6曲目「Voiceless Screaming」を聴いてみましょう。PataのアコギソロからTaijiのクラシックギター多重録音とフルート、ストリングスによる壮大な楽曲への進行は、X時代のひとつの金字塔といっても過言ではありません!!このアルバムを手に入れたウン十年前から、何度聴いたことか・・・アナログレコードなら溝がとっくに擦り切れていることでしょう!!

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このアルバムのことを考えると思わず胸が熱くなってしまいますがそれはさておき、上記の2曲は今で言うところのアンプラグドな楽曲で、ストリングスを除けば数台の楽器+Toshl(当時はToshi)のボーカルのみで演奏しているので、非常に小さな音の部分も多々あり、再生環境の違いがとても良く分かります。特に、ラインにノイズが載っていると目立つのですけど・・・

BGVP T01では全くノイズが聴こえないのですが、iBasso DC01ではわずかにノイズが聴こえます。ボリュームを上げたり、また派手な曲だったりするとノイズは聴こえなくなりますけど、アコースティックな楽曲だったり、それこそクラシックの曲などだと、ノイズは聴こえます。もちろん、このノイズを気にするかどうかは聴く人によると思いますけど、ノイズが全くないBGVP T01と比べてしまうと・・・ね。バランス接続によるサウンドチェックはプラシーボかもしれませんが、ノイズ感の違いはブラインドテストをしても分かるレベルです。

では小生はこの2機種のうちBGVP T01をチョイスすればよいかというと・・・またそうでもないんですよね(笑)

USB-DACはぜひスマホでも使いたい小生。AmazonミュージックやSpotifyなどサブスクは、小生は今のところスマホで利用していますからね。両USB-DACはType-C接続ですし、当然ながら小生のメインスマホ、Umidigi F1で使えるものと思って試してみたら・・・

iBasso DC01は前述のノイズ問題はあるもののF1で問題なく使えるのですが、なんとBGVP T01はF1で使えませんでした!接続すると一応USB-DACとして認識されているのですが、曲の再生ができずF1本体の通知音なども出力されないのです。

BGVP T01がAndroidスマホ全般で使えないのかというとそうではなく、Huawei MediaPad M3(タブレット)や予備として保管しているXioami MiMaxやRedmi4Primeでは音が出ました。もちろんパソコンに接続しても音は出ました。なぜかF1だけ音が出ないのです。

つまり現状では、BGVP T01のサウンドの方が好みなんですけど、Umidigi F1用にiBasso DC01も保有している必要がある、という状態です。今後どちらかを残してどちらかを手放すことになるか、それとも2台持ちを続けるか、悩みどころなのです。

そうそう、BGVP T01もiBasso DC01も、使用中はそれなりに熱くなります。iBasso DC01はかなり熱くなるそうですが、数十分の継続使用では問題なさそうで、今のところよく分かりません。

比較検討に疲れ、Shanling Q1デフォルトの3.5mm出力でまったりと音楽を聴くと・・・バランス接続と比べればやや音の混ざりあった感じがしますが、Q1独特のパワフルなサウンドを取り戻し、これはこれで良いものだという気がしてきました。

というか、BGVP T01にしろiBasso DC01にしろ、外部USB-DACを使っているということは、出音としてはきっとそれぞれのDACの音になるんですよね!?詳しい方にはぜひ教えていただきたいんですけど・・・だとすると、USB-DACを使う時点でプレーヤーはQ1である必要がなくなってしまいますね(笑)

結論:Shanling Q1使うなら、普通に3.5mmで音楽聴こう!

・・・まあこれは極論ですけど、バランス接続を体感するためにUSB-DACを使うのならまだしも、Q1の出音をもっと良くする目的に使うのはお門違いではないか、そんなことを考えた次第です。それなら、各社のエントリークラスDAPで2.5mmバランスジャックを備えたHIDIZS AP80PROHiBy R3Proを使うべきでしょうね。むむむ。

というわけで、iBasso DC01とBGVP T01の使用感の違いをざっと書いてみました。細かい点で気になることがあったら、今後記事を書きたいと思います。

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Posted by Hermitcrab