【ZOOM H1essencial】電池持続時間検証と風防の自作。
32bit float録音が手軽にできるレコーダー、ZOOM H1essencial (H1e)を購入しました。2024年3月上旬に発売になったばかりの、ほやほやの新製品です。
#ZOOM #H1essential #F3 を持ち出すまでもないけど32bit float録音が必須の現場に持っていきたいので買う
— hermitcrab (@HermitcrabWeb) March 18, 2024
マイク性能はほどほどだろうけど、音源との距離や設置場所を工夫すればたぶんイケるhttps://t.co/SCcL97hDHu
開封の儀は気が向いたら記事にすることにして、ひとまず確実な運用のためのテストをいくつか行いました。
連続録音時間検証

H1eの電源は単4電池2本またはモバイルバッテリーなどのUSB電源です。オンラインマニュアルによると、エネループに代表されるニッケル水素電池を使用した場合の電池持続時間、すなわち連続録音時間は約9時間とのこと。

9時間もの連続録音することってほとんどないでしょうし、途中で録音をストップしてよければその間に電池を交換することもできます。つまり電池が9時間も持てば充分なので、本当に9時間持つのか検証してみます。
使用電池はAmazonブランドのニッケル水素電池。通称アマループです。

microSDカードをセット。安定のSanDisk製をチョイスしました。

17:12に録音開始。録音設定はごく普通に48kHzステレオ、32bit floatです。

19:51になり、録音開始しておよそ2時間30分経ちました。電池残量アイコンはまだフル表示のままです。

22:27になり、録音開始しておよそ5時間が経ちました。電池残量アイコンは一つ減って残り2メモリになりました。

23:30になり、録音開始して6時間を過ぎました。電池残量アイコンは残り1メモリに。
スペック上ではあと3時間録音が続くことになりますが、さすがに眠いので放置して就寝しました。朝になりチェックしてみると、さすがのH1eも電源が落ちていました。

H1eからmicroSDカードを取り出してパソコンに接続してみました。今回の検証で録音したデータをチェックしてみると、連続録音時間は8時間22分57秒、ファイルサイズは10.7GBとなりました。スペック上の9時間には及びませんでしたが、8時間も連続録音できれば充分でしょう。
ちなみにファイルは2,097,056KB(すなわち2GB)ごとに分割して保存される昔ながらの方式です。なおファイル分割時に音飛びは発生しないプロ仕様です。

USB電源で給電も可能。USB給電の場合は、電池アイコンは表示されません。
ちなみに単4エネループ2本の合計容量は1,600mAhです。1,600mAhでおよそ8時間の録音ができるということは、5,000mAhのモバイルバッテリーを使った場合は単純計算でも24時間は連続録音ができる計算になります。1日中録音を続けられるってすごい・・・!
同じく32bit float録音が可能なZOOM F3の動作検証ではモバイルバッテリーと電池を複数併用したテストなんかも行いましたけど、ロングライフなH1eにはそんな検証は不毛ですね。長時間の録音をしたければモバイルバッテリーを使えば良いだけですから。そもそもF3はマイクにファンタム電源を給電するから電池の持ちが悪いわけで、H1eと比較しても無意味でしょう。
よく考えると、録音中に電池やモバイルバッテリーを着脱するとハンドノイズが盛大に載ってしまいますので、録音しながら電池交換するという運用もH1eではレアケースでしょうね・・・
風防の自作
風防、またはウインドジャマーやウインドスクリーンと呼んだりしますが、いわゆるマイクを覆うモフモフのことです。風がマイクに直接当たることを防ぎ、不要なノイズを録音してしまわないようにするためのもので、フィールドレコーダーには必須のアイテムです。
純正品も売っていますがなにぶん高価なので、今回も自作してみることにしました。
自作の手順や材料はこちらの記事にまとめています。

使うのは100円ショップで買える羊毛フェルト。これを適度に切り出します。

あとはマイクのまわりに巻き付けて、ゴムで止めればOK。

録音する際は、マイク全体がフェルトに覆われるよう形を整えてやります。
こんな簡単なもので、ある程度以下の強さの風切音はマイクに届かなくなります。屋外レコーディングでは必須の装備ですし、屋内でも手持ちする場合は動かすだけで風切音は発生しますから、常時取り付けておいても良いくらい。

見た目はともかく、コスト的にもパフォーマンス的にも魅力たっぷりの自作風防ですけど、毛クズが出やすいことが難点でしょうか。でもしつこいようですが、あるのとないのとで大違いですよ、風防は!
サイズ感、重量

H1eのサイズは53.9mm(W)×136.6mm(D)×29.0mm (H)で、500mlペットボトルと比べてもこんなに小さいです。

もちろん手の中に収まってしまうサイズ。

アマループ2本を入れた重量は98gでした。
H1eを汎用ケースに入れる

100円ショップで売られているネオプレン素材の汎用ケースに入れて見ることにしました。写真はないですが風防付きでも入りますし、ミニ三脚も一緒に入れています。
このネオプレンケースはいくつか持ってますけど、ラフに使えて好きなんですよね~
というわけで、H1eは常時カバンに入れていても苦にならない超軽量な32bit floatレコーダーですので、フィールドレコーディングにどんどん活用していく予定です。
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