Shanling Q1とHiBy R3 Proの本体デザインを比較してみた。

2021-12-13ガジェット, 音楽Hiby, Shanling

前回のUI比較に続いて、Shanling Q1HiBy R3 Proの本体デザインを比較してみます。サウンドの比較は・・すいません、詳しくわかりませんがどちらもとても良いと思います\(^o^)/

デザインというかボタンの配置ね。両者で結構違い、設計思想が見え隠れします。

ケース無しの状態で比較してみます。本体右側面には、HiBy R3 Proは電源ボタン、LED、Prev/Play/Nextボタンが配置されています。Shanling Q1は電源&ボリュームノブのみで、回転させるとボリューム調整、押し込むことで電源操作となります。

R3 Proのボタンは本体から1mm弱ほど出っ張っています。Q1のノブの出っ張りは3mmほどでしょうか。R3 Proのボタンのクリック感はほどほど(固過ぎず軽すぎず、普通といった感じ)。Q1のノブは、押し込む方はちょっと固め。回転は軽いクリック感があり快適です。

本体左側は、R3 Proはボリュームボタン、Q1は独立したPrev/Play/Nextボタンがあります。

R3 Proは特に特徴もないボタンで、本体からの出っ張りは同じく1mm弱くらい。Q1のボタンは特徴的ですね。本体色とは異なるクロームメッキのラウンドボタンで、本体からの出っ張りは0.5mmくらいでしょうか。クリック感はとても軽く、角を丁寧に取ってあることもあり触り心地はとてもいいです。一方で、軽いクリック感と大きなボタンが災いし、意図しないタイミングで押してしまうことがあります。

本体下部はご覧のとおり。ジャック部分の面取りなど、丁寧な作りと感じるのはR3 Proの方です。microSDカードの差込口の造形に顕著ですが、Q1は細いもので突っつくなどしないと取り出しにくいですが、R3 Proは指で簡単に取り出せます。仕事が丁寧なのは、この部分に関しては明らかにR3 Proです。

【HiFiGOガイド】ベストエントリーデジタルオーディオプレーヤーコレクション:Hiby R3 Pro/Hidizs AP80 Pro/Shanling Q1の比較 – audio-sound @ hatena

こちらの比較サイトにも同じことが書かれています。単にQ1の方が雑、で片付けることもできますが・・・一方でmicroSDカードというDAPには不可欠かつプライベートなパーツが脱落しにくい設計、とも言えますね。ちなみにQ1のmicroSDカードも、そうはいっても特に道具を必須とせず、爪を使って取り出すことは可能ですし、小生はいつもそうしています。

純正ケースに入れてみましたR3 Proはポリカーボネート製でしょうか、硬質な半透明樹脂製です。Q1はシリコン製で程よくふにゃふにゃしています。バリが残っているのはご愛嬌。

R3 Proはケースの厚みでボタンが隠れ、より誤動作しにくい設計です。Q1のノブもケースに埋まり出っぱりは1.5mm程度になります。ノブの押し込みはもともと固いのでケースの有無に関わらず誤作動は皆無ですが、つまむ部分が少なくなるので回転させにくくなるのは残念なところ。

本体左側。R3 Proについてはこれ以上でもこれ以下でもなくごく普通です。一方でQ1は、ハードウェア設計の甘さがここに集約されてしまっている気がします

ボタン部分がシリコンケースで覆われ、ボタン状の突起が配置されている、という、ごく当たり前のケース設計と思えるのですけど、この事によりただでさえ押しやすいボタンが更に押しやすくなってしまい、誤操作が頻発します(あくまで小生の感想です)。Q1を持っただけでボタンに触れてしまうとか、右側のノブを押し込む際にこちらのボタンも押ささってしまう、とか。

ボタン部分をくり抜いて穴を開けてしまい、ボタンがケースに埋没した状態にすれば、ケースを付けたときはボタンにアクセスしにくくなり、結果として誤操作を防げるような気がしますが、どうでしょうか。このケース単体で販売していれば、ぜひDIYで試してみたいところです。

本体上部。特筆することはありません。

本体下部。R3 Proはガバッと開いていてアクセス良好!って感じですが、Q1はmicroSD部分がケースで覆われています。アクセスしづらい一方、microSDの不意の落下を防ぐセキュアな設計ともいえます。

定価も比較しておきましょう。HiBy R3 Proは$199Shanling Q1は$119で、その差は$80です。

UI(ユーザー・インターフェイス)と同じく、ボタンの配置もメーカーの設計思想が見えるものです。とはいえ、よりユーザーに寄り添った設計ににブラッシュアップするには経験の蓄積、時間、そしてコストが必要なのもまた事実。ユーザーとしては、使いやすいものを選びたいと思いつつもコストは掛けたくないというワガママな心理もあり、メーカーとしてもコストをいくらでも掛けられるわけではないという、メーカーとユーザーのミスマッチが歯がゆいところ。完璧な製品が存在しないのは仕方がないと割り切り、いろいろ使ってより自分に合ったものを選び出すのが、良いのではないでしょうか。