【Davinci Resolve検証】動画の書き出し品質について。

Davinci Resolveで動画編集をしたあと動画ファイルとして書き出すわけですが、書き出し品質にはデフォルトで5つのプリセットがあります。

デリバー画面のこの部分に書き出し品質(平たく言えば画質)を選択する部分があります。デフォルトで自動となっており、最高・高・中・低・最低の5段階から選べます。実際にどれくらいのビットレートで出力されるのかよく分かりません。というわけで、5つの設定で実際に動画を出力して比較してみることにしました。
ちなみにその下にある制限というところを選べば、上限となるビットレートを設定できます。要するに手動で画質や書き出しファイルサイズを決めるということです。カメラでいうところのオートとマニュアル露出の違いみたいなもんですかね。
テスト動画は、twitterにも上げている新川~オタネ浜空撮映像ダイジェスト版です。
DJI Mavic Airで空撮した新川~オタネ浜の映像。
— hermitcrab (@HermitcrabWeb) August 29, 2020
ダイジェスト版を作ってみました。
ブログに写真なども載せています:【ドローン空撮】小樽の名前の由来となったオタネ浜。2020年現在、どうなっているのか?https://t.co/EGDBmuvj9s
Youtube版:https://t.co/IOk4jJyPFc pic.twitter.com/anTBfL9WhU

設定を変えた5パターンをすべてレンダーキューに入れ、5つ一気にエンコードします。上から、最低、低、中、高、最高の順番になっています。誤差範囲かもしれませんが、品質を上げると書き出し完了までの時間がかかるようです。なお音声トラックは付けていません。
余談ですが、24秒の動画を出力するのに2分13秒~3分20秒かかっています。実時間の5倍~8倍の時間がかかっているということです。ThinkPad X260で作業していますので、動画編集に関してはスペック不足を感じています・・・GPUを積んだ動画編集専用PCが欲しくなりますლ(´ڡ`ლ)

出力ファイルのサイズはこんな感じ。上から、最低=15.7MB、低=28.7MB、中=46.7MB、高=85.8MB、最高=141MB。最低と最高とではファイルサイズが10倍近く変わることが分かりました。

各ファイルのプロパティを並べてみました。ビットレートがこのようになっています。ファイルサイズと同様、最低と最高とではビットレートにおよそ10倍の差があります。
以上のように、各設定でどのようなファイルが出力されるか、その傾向を見て取ることができました。
ただ、ビットレートが高いほうがきれいな動画になることは間違いありませんが、ある程度以上の高ビットレートは実際は必要ないことも。今回出力して比較した5つのファイルのうち、最低と低にはブロックノイズやグラデーションのにじみが見られ、明らかに低品質を感じましたが、中は充分見られる品質でしたし、高と最高は正直違いが分かりませんでした。違いがわからないものに2倍近くのファイルサイズを費やすのか・・ということです。30分や1時間の長尺動画になると、この違いは大きな違いになることは明らかです。
一方で、スポーツなど激しい動きが多い動画や、音楽のライブ映像など明暗の激しい変化のある動画であれば、ビットレートを上げることはより顕著に品質に影響することでしょう。用途によって出力設定を調整してみるのが良いですね。
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