イヤホンのリケーブルをしてみた。ケーブル素材の違いやカラバリが楽しい!

2021-12-13ガジェット, 音楽

ケーブル取り外し式のイヤホンには"リケーブル"という楽しみ方があります。断線などケーブルのトラブルの際に、ケーブルを取り替えてお気に入りのイヤホン部を継続使用するというのが、リケーブル仕様の本来の目的かもしれません。一方で素材や太さ、アンバランス/バランスなどケーブルの特性によって、音声信号の伝達効率が変化するため、音が変化します(認知できるかどうかは別問題ですが)。ユーザーがリケーブルすることを前提に、安価なケーブルを付属させて本体価格を下げるというメーカー側の販売戦略も当然あるでしょうね。

このように、リケーブル仕様のイヤホンには、まさに"ケーブル沼"ともいうべき魅惑の世界が待っていますw

小生もリケーブルによる音の変化を体験したくて、最近購入したKZ AS06CCA C12と一緒にケーブルを2本、Aliexpressで発注しました。これらが届いたので、さっそくイヤホンの"リケーブル"をしてみました。

まず前提として、選択するケーブルについて調べておきましょう。ケーブルの選択には、値段はもちろんのこと大まかに以下の基準があります。

1.プラグの仕様 2.5mm/3.5mm/4.4mm バランス/アンバランス

2.ケーブル芯線の素材、編み方、編み数

3.イヤホンに接続するコネクタ仕様 MMCX/qdcタイプ/汎用(中華)2ピン etc.

各詳細は素晴らしいサイトにまとめられているのでこちらをご参照ください。必ず確認しなければならないのはプラグとコネクタの仕様ですね。これがマッチしなければ音質を語る以前にそもそも使用不可能ですから。

プラグについては、バランス接続可能な本格的なオーディオでなければ、3.5mmのいわゆる通常のステレオミニでOKです。コネクタ形状は手持ちのイヤホンを確認しましょう。AS06は独自形状ですが中華2ピン、C12はqdcタイプまたは中華2ピンで対応できます。なお中華2ピンという用語は上記bisonicr様のサイトより引用しています。

さて能書きはこのあたりまでにして、購入したケーブルを開封していきましょう。

まずこちら。Yinyooの8芯銀メッキ銅線ケーブル、3.5mmアンバランスプラグ、コネクタはqdcタイプです。Aliexpress購入時価格は送料込み828円でした。

Amazonだとこちらの商品ではないかと思います。レビューも悪くないですね。

プラグおよびケーブル分岐部にメーカーロゴが入っています。プラグから分岐部までは8芯、つまり8本の信号線が編み込まれていて、分岐部以降は4芯になりイヤホンへ繋がります。

もうひとつはこちら。TRNの16芯銀メッキ銅線ケーブル、 3.5mmアンバランスプラグ、コネクタは中華2ピンです。Aliexpress購入時価格は送料込み995円でした。

Amazon流通品はたぶんこれだと思います。

こちらのケーブルは紙パッケージがあったので記念撮影しておきましょう。ちなみに耳机=イヤホン、升級=アップグレード、糸へんに浅いの旁=線なので、耳机升級線はヘッドホンアップグレードケーブルという意味になります。

パッケージ裏にも中国語が。中華通販の利点のひとつは中国語を勉強できるところです。

16芯ということもあり、芯線の1本1本は結構細いですが、それが緻密に編み込まれています。

コネクタに左右の表示がありませんが、赤いほうが右チャンネルで、これは世界共通だそうです。たしかに赤白のピンプラグも、右チャンネルが赤ですね。

上からデフォルトの4芯、Yinyooの8芯、TRNの16芯です。芯線単体でみると4芯が最も太いように見えますね。ただ芯線が太い分ゴワゴワしています。16芯はかなりしなやかで、ほとんど紐みたい。ケーブルは太いほうが音声信号の伝導が良いとされていますが、単線で太いケーブルだとしなやかさに欠け取り回しに不自由します。より細い芯線を撚り合わせて擬似的に太いケーブルを作ることで、信号を効率よく送りつつ取り回ししやすいしなやかなケーブルを作る、ということのようです。

YinyooとTRNのケーブルの色が違います。なんとなく、Yinyooは銅の色、TRNは銀の色なので、それぞれその素材でできたケーブルなのかと勘違いしそうですが、いずれも銀メッキした銅線なので素材的には同じ。カラフルに着色したケーブルもあり見た目では素材が判断がつかない場合もあるので、素材にこだわる場合はきちんと確認しましょう。

実際に試してみます。C12&8芯ケーブル!

次に、C12&16芯ケーブル!!※写真は左右が逆でした・・

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なるほど、C12はもともと比較的フラットな特性だと思っていましたが、そのフラット感がさらに広がった感じ。芯数が増えるほど解像感、分離感が増し、見通しが良くなった感じ。あくまで「感じ」ですwあらかじめ情報を入れてしまっていたので、ただの気のせいかもしれません。

AS06いってみましょう。8芯ケーブルの方はqdcコネクタで、形状の都合でAS06には接続できません。

AS06&16芯はこのとおり接続できます。

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聞いてみたところ、やはり見通しが増した感じ。AS06は中低音がふくよかなので、その特性のまま解像感が増し、厚みがありつつもくどすぎないすっきりとした中低音を楽しめます。・・・という気がします。

以上のとおり、太めのケーブルへのリケーブルはどちらのイヤホンにとっても効果があったように思います。まあブラインドテストを通過する自信はありませんが。

音のことはよくわからないのでこのあたりまでにしてwデザイン的にもリケーブルは面白いですね。モノトーンなAS06にはシルバーのケーブルがマッチします。C12はqdcコネクタタイプのため中華2ピンは接続部分が見えてしまいちょっとちぐはぐな感じも否めません。このようにトータルコーディネートの観点からリケーブルを考えるのも楽しそうです。

Aliexpress10周年セールが今月末くらいまで続いているので、追加で2,000円以下の16芯ケーブルを数本発注しました。ほぼデザイン重視でカラフルなものばかりですw届くのが楽しみです。

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Posted by Hermitcrab