ThinkPad X260改造。カメラ無しモデルにカメラを取り付けた。

Lenovo IdeaPad Pro 5i Gen9の運用開始で、数年運用していたThinkPad X260はめでたく退役となりました。とはいえ軽量な作業ならまだまだ問題なくこなせるX260ですから、廃棄せず有効活用したいところ。
このX260はウェブカメラ(フロントカメラ)無しにカスタマイズして購入しました。購入当時の2017年頃はWeb会議などはまだまだ一般的ではありませんでしたし、セキュリティ面でもカメラは不要と判断したのです。
時代は変わり今はコロナ後と言われる時代。コロナ禍は私達の生活スタイルだけでなく、考え方まですっかり変えてしまいましたね。ZOOMでのリモート会議が一般的となり、ノートパソコンにカメラがないと逆に不自由となってしまいました。
折しもようやく現れたX260のもらい手も、ウェブカメラが欲しいと言っています。というわけで小生のX260をカメラ付きにカスタムすることにしました。
カスタムと言っても、なにかすごい改造をするわけではありません。カメラ部分のパーツを手に入れ、小生のX260に移植するだけです。
こんなにニッチな作業にもちゃんと先人がいて、しっかりと情報共有をしてくれています。こういう先人たちに小生は助けられてきました。欲しい情報を提供してくれる人がいて、情報を共有するフレームがある。本当にインターネットは偉大です。
さて、手順が分かったので作業を進めます。
ジャンクX260を手に入れる

カメラユニットだけをネットで探しても良いんですけど、カメラ付きジャンクX260からカメラユニットを取り出す作戦にしました。こちらがメルカリで手に入れたジャンクX260です。送料込みで約3,500円で手に入れました。

電源が入らなくなったということでジャンクとされた機体です。メモリとSSDは外されていました。確かに電源も入りませんでした。
分解しカメラユニットとベゼルを取り外す

X260を分解していきます。過去に小生のX260の裏ブタを開けた経験があり、ネジは+0番と知っています。PB SWISS TOOLSのドライバを用意。

裏ブタを取り外しました。

内蔵バッテリーも取り外しました。

参考サイトの手順で天板を丸ごと外しました。後で思えば、カメラユニットの取り出しだけなら天板ごと外す必要はなかったかも・・・

これが取り外した天板。ここから、カメラユニットとベゼルを流用しますので更に分解していきます。

ベゼルはツメで固定されていますので、こういった細い板でツメをパチパチと外していきます。

ベゼルが外れました。

ベゼルの全周にわたりツメが配置されています。乱暴に剥がすとツメが折れてしまうので慎重に。

ツメはこんな感じ。まあ1個くらい壊してしまっても大丈夫だと思いますが。

ベゼルのカメラ部分。カメラ付きモデルはここに穴が開いていて透明なパーツがはまっています。カメラ無しモデルはここが塞がれているので、カメラありのベゼルが必要というわけです。
ちなみにカメラ無しのベゼルに穴を開けるという方法もありますが、試した方によると穴から内部にホコリが入るのでおすすめしない、とのこと。

ベゼルが外れるとカメラユニットが見えてきました。細長い基盤に各パーツが実装されていて、基盤は両面テープで本体に固定されています。

右側のコネクタを外し、基盤を慎重に取り外します。これにて分解は一旦終了。

こちらのカメラユニットとベゼルを小生のX260に移植します。

ちなみに液晶パネルは天板とベゼルとで挟まれているだけなので、ベゼルを外すとパネルも外れます。
このジャンクX260の詳細なスペックは分かりませんが、印字されているModel No. B125HAN02.2で検索してみると、どうやら小生のX260と同じくFHD(1,920×1,080px)の液晶パネルのようです。
カメラユニットとベゼルを移植する

左にあるのが小生のX260。今度はこちらを分解していきます。

ジャンクX260では電源が入らないため省略しましたが、安全のため分解する前に内部バッテリーを停止しておきます。

小生のX260も分解開始!
といっても、ベゼルを外すだけです。そしてベゼル外しは、実は天板を外さなくても行えることがここにきて発覚!ジャンクX260もあそこまで分解する必要はなかったのでした・・・
まあベゼル外しは初めての経験ですし、天板を外してから作業を行うという基本的な手順を踏んだことに意味はあった、と考えることにします。

ベゼルが外れました。

ベゼルを比較しておきましょう。カメラ有無で異なっていることがわかりますが、カメラ無しの方にもカメラ作動中に点灯するLED用の穴が開いています。きっとベゼル自体は共通で、カメラ有りには透明パーツを、カメラ無しには不透明パーツをはめ込んでいるのでしょう。

カメラ無しモデルのカメラユニット(?)はこんな感じ。

液晶パネルを傷つけないように、手前側にパタンと倒しておきます。

ちなみに小生のX260の液晶パネルの印字はこんな感じ。小生のX260もFHDですが、パネルにはN125HCE-GN1と書かれていてジャンクの方とは異なりますね。製造メーカーの違いのようですが詳細は分かりません。

ユニットを外す前に形状を比較。基盤の形状は当然同じです。

ユニットを外しました。上が現状のカメラ無し、下がジャンクのカメラありです。中央のカメラのすぐ右にはカメラ動作中に点灯するLEDが仕込まれています。両サイドの楕円形の部分はマイクですね。

カメラユニットをX260に取り付けました。

ベゼルを戻す前に動作確認。ジャンクX260からもぎとったパーツなので、万が一動作しなくても泣き寝入りするしかない、と思っていたのですが、無事に動作してくれました。

ベゼルを戻す前に、液晶パネル前面を拭き掃除。

ベゼルをはめ直して、小生のX260がカメラ付きX260として生まれ変わりました!

カメラ動作中はすぐ横のLEDが緑に点灯します。最近のノートパソコンのようにプライバシースイッチは付いてないので、普段はカメラをマステで覆っておくことにします。

ジャンクX260の成れの果て。なにかに流用するか、あるいはバラしてパーツごとにメルカリに出すか、考えます。
今回はX260同士でパーツを移植しましたが、ThinkPad X240、X250、X270などとパーツは共通だそうです。
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