RAVPower 6700mAhの充電性能をチェックしてみた。

2021-12-13ガジェット, スマホ・Android

RAVPower 6700mAhをよりよく運用するために、充電性能をチェックしました。カタログスペックだけでは見えてこない性能が見えてきました。

モバイルバッテリーを買いました。RAVPower 6700mAh!コンパクトさとコスパに感動! – HERMITCRAB

まずは最も重要と考えられる、バッテリーからスマホに充電する際の電流・電圧を計測。

Xiaomi Mi Maxにバッテリー付属のUSBケーブルを使ってバッテリーに接続したところ、5.11V1.47Aの数値が出ました。バッテリーはカタログスペックとしては5V2.4A出力が可能ですが、スマホ側の制限かケーブルの性能か、実際にはそこまでの速度は出ませんでした。

次に、ほぼ空になったバッテリーに充電をしました。充電器は5V2A出力ができるものを使用。USBケーブルは純正のものではありません。5.16V1.37Aで充電できています。バッテリーへの充電も一応最大で5V2Aでの入力が可能ということになっていますが、そこまでの速度は出ていませんね。なにかがボトルネックになっているようです。

約4時間半でほぼ満充電になりました。積算で5,066mAh、25.57Whとなりました。バッテリー容量の公称値は6700mAh/24.79Whですので、mAhの方の数字の違いが気になりますがWhの方はカタログどおりの容量を充電できているようです。バッテリー容量については今回いろいろ調べたので後日記事を書きます。
充電中・放電中の本体の温度は、ちょっと暖かくなったかも、という程度。これから寒くなる時期ですので手を温める程度の発熱なら歓迎と思っていたのですが、そこまでの温度にはなりませんでした。ただし充電中にバッテリー本体を紙や布などで覆ってしまうとそれなりに発熱しましたので、充電中の本体は何かで包まない方がよさそうです。もしかしたら付属の布袋がメッシュ素材なのはそういう理由からかも。
※後日、何度か充電・放電をしながら確認してみると、USB差込口のあたりが比較的暖かくなることがわかりました。

もうひとつ気になるのが、バッテリーを充電器につなぎ、バッテリーを充電しながら同時にバッテリーにつないだスマホを充電できるか、ということ。パススルー充電というらしいですが、例えばコンセント付きで売れに売れしているというANKERのこちらのバッテリーはパススルー充電仕様で、まずスマホの充電を終えると自動でバッテリーの充電に切り替わるらしいです。

パススルー対応かどうか特に公式な記述がないので、どういった動作をするのかだけ知っておきたい、ということで、簡易的ではありますが実験してみました。

こんな風に接続して、バッテリーとスマホがどのように充電されていくかを見てみました。充電器からは5.20V1.54Aと、そこそこの出力がされています。
小生が適当にチェックを続けたところ・・・スマホはグングン充電されていますが、バッテリーは25%未満の状態がずっと続きます。バッテリーの方はLED4つの点灯でしか残容量を判断できませんので詳細はわかりませんが、LEDは点滅していますので、バッテリーにも少しずつ充電がされていると思われます。バッテリーをスマホに接続して充電しているときより充電器からの出力が大きいので、充電器から出力される電力は基本的にバッテリーをスルーしてスマホに入力されているが、スマホで受け入れられない余分な電力がバッテリーを少しずつ充電させている、という気がします

スマホのバッテリーは97%の状態でまだ充電中。充電器からの出力は当初とほぼ変わらず、スマホはトリクル充電状態ですので少しずつしか電力が入力されません。今はスマホに少しだけ電力が入力され、残りの大電力がバッテリーに入力されている状態であることが想像されます。

まとめると、バッテリーとスマホは同時充電しているが、スマホに優先的に電力が供給されスマホの充電が先行する、ということで、一応パススルー仕様っぽいと思われます。バッテリーよりまずスマホを優先的に充電するという設計は理にかなっていると思います。ただスマホが受け入れられない電力をバッテリーに供給するよう動作しているっぽいので、スマホの充電を妨げずにバッテリーも充電していく、という動作はかしこいのではないでしょうか。

文系の小生が出来もしない分析チックなことをしてしまいましたが、ともかくつないで放置しておけばスマホもバッテリーも満充電になっている、ということで、これでいいでしょう。