Davinci Resolveでのプロジェクト書き出し方法。「プロジェクトの書き出し」と「プロジェクトアーカイブの書き出し」は何が違うのか。

2021-12-13PCDaVinci Resolve

ここ1週間ほどDavinci Resolveで動画作成に勤しんでいました。オフィスにある業務用PCでの作業がメインですけど、時間節約のためにプライベートのX260でも作業する場面もありました。そこで考えなければならないのは、作業中のデータをPC間でどのように受け渡すか、ということです。

作業データは、撮影した動画や音声、画像といったソースファイルと、それらをまとめ編集するプロジェクトファイルに分かれます。ソースファイルは軽く50GBを超える容量なので高速大容量のSSDが必要だったため、先日新しいSSDを追加したところ

一般的に、別のPCで作業の続きを行ったり、他の人にデータを渡すためには、該当ファイルをコピーすればよいだけですけど、Davinci Resolveのファイル管理は独自のカタログ形式?のため、windowsで一般的な名前を付けて保存というコマンドがありません。よって、上にあるようなホーム画面からデータの書き出しを行います。選択肢は2つ。プロジェクトの書き出しプロジェクトアーカイブの書き出しです。

この2つはどのように使い分けるのでしょうか。実際に検証してみました。

作業の続きを別のPCで行う場合は、ソースファイルも一緒に受け渡す必要があります。その場合は、プロジェクトアーカイブの書き出しを行います。

プロジェクトアーカイブの書き出しを行うと、〇〇.draというフォルダ内にプロジェクトファイルとソースファイルがまとめて保存されます。別のPCでプロジェクトアーカイブを復元すれば、作業中のデータをそのPCに再現できます。

プロジェクトアーカイブの書き出しは、他の人にファイルを受け渡すのにも良いですね。また、動画編集が終了した暁にはアーカイブごと書き出しすることで、たくさん溜まったメディアファイルなども整理できてますし、これを保存しておくのが良いかも。

一方で、2台目のPCで作業しアーカイブの書き出しを行ったものを1台目に戻そうとすると、1台目にソースファイルが2重にできてしまいます。ですので、ソースファイルを適宜消していくことになるのですけど、不要なファイルや古いプロジェクトファイルを選択して消去するなど若干のセンスが必要になるかも。

作業を継続したい複数のPCでソースファイルのディレクトリ構造が同じであれば、プロジェクトファイルのみを出力するプロジェクトの書き出しを行います。

プロジェクトの書き出しを行うと、任意のフォルダに〇〇.drpというファイルができます。これを別のPCでプロジェクトの読み込みを行えばOK。上の画像には2つのデータがありますが、上の.draフォルダがプロジェクトアーカイブの書き出しでできたデータ、下の.drpファイルがプロジェクトの書き出しでできたプロジェクトファイルです。

ソースファイルのディレクトリ構成が異なってしまうと、このようにメディアプレビューが真っ赤っかになって一瞬怯みますが、そういうときは焦らずメディア→該当ファイルを右クリック→ソースフォルダーを変更で新しいフォルダ位置を指定してやりましょう。特にメディアファイルを外部ストレージに保存していると、USB接続した順番によってドライブレター(DとかEとかね)が変わり、そのせいでメディア位置を見失うことがままあります。

参考サイト:

DaVinci Resolveでプロジェクトファイルを受け渡す2つの方法 | Vook(ヴック)

PCDaVinci Resolve

Posted by Hermitcrab