冥王星のことを笑ってられるかっ!!

きまぐれ雑記

太陽系第9惑星が消滅――「冥王星は惑星ではない」ことに決定
冥王星外し、惑星数8に 国際天文学連合が新定義

新しい定義によると、太陽系の惑星は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成し」、その重力により周囲の天体を吸収するため「自身の軌道近くにほかの天体(衛星を除く)がない」天体とされる。

一方、新たに設置された「矮惑星」の定義は「太陽の周囲の軌道を公転し」、「自身の重力により球状を形成」するが、「自身の軌道近くにほかの天体が残っており」「衛星ではない」天体。周囲に同程度の天体が発見されている冥王星は、この代表例とされた。(ITmedia Newsより)

おもしろいですねぇ。

・・・

では、地球は本当に「惑星」なのか?

考察のカギは、地球ではなく、その衛星、すなわち、月にある。矮惑星の定義には、「自身の軌道近くにほかの天体(衛星を除く)が残っており」「衛星ではない」天体とある。地球が衛星であると考える人はいないだろうが、月を地球の衛星と考えることに疑問を持つ人はいないだろう。しかし!

ここから先は、アイザック・アシモフ著『時間と宇宙について』(早川書房)からの引用を多用する。惑星にはロシュ限界と呼ばれる境界がある。惑星には、衛星を形成できる自身からの最小距離が決まっており、この距離より天体に近い領域では衛星を形成できない(微細な岩石のかたまりなら存在できるが)のだ。これをロシュ限界といい、惑星中心から惑星半径の2.44倍であるという。太陽系のすべての衛星は、この限界距離より外側にあることが分かっている。例外といえば、土星の輪くらいのものだ。

また、惑星には、太陽の引力に逆らって衛星を自身の引力圏内に繋ぎ止めておくことのできる距離がある。この距離は、それぞれの惑星の持つ衛星の質量や軌道などから演繹的に推定された距離であり、この距離より親惑星に近い軌道を周遊する衛星は、真の衛星などと呼ばれる。これに対して、この距離より遠い軌道を巡る衛星は、捕獲された衛星であると考えられている。実際、捕獲された衛星と考えられている衛星は公転軌道が真円ではなく楕円であったり、質量が極めて小さいなどの特徴がある。捕獲された衛星と親惑星とは、宇宙的時間スケールからするとかりそめの付き合いなのだ。

さて、地球ではどうなっているのか?

実は、地球の唯一かつ真の衛星であるとされている月は、この距離より遠い軌道を回っているのだ。つまり、親惑星であるとされる地球から遠すぎるのだ。しかしながら、他の惑星のそれと比べ、捕獲された衛星にしては大きすぎる。しかも、地球の赤道面ではなく黄道面、すなわち惑星が太陽を公転している面を公転しているのだ。

これらをまとめると、地球と月とは親惑星と衛星、すなわち親と子の関係ではなく、お互いがお互いを回っている二重惑星、すなわち兄弟の関係であるという推論もなりたつかもしれない。すると、地球には自身の近くに衛星以外の天体が残っているということになり、惑星の定義から外れることも考えられる!

アシモフの著書が1978年出版ということから、ここで取り上げたデータはもしかして修正されているかもしれない。だが、今回新たに設けられた惑星や矮惑星の定義は、冥王星を惑星から外すという影響だけで収まらないかもしれない。話は少し飛ぶが、教科書の書き換えは速やかにすべきだと思う。もちろん、事実のみを記述するのではなく、冥王星が惑星の定義から外れた経緯などもきちんと記述すべきなのはいうまでもない。

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Posted by Hermitcrab