Pixco製ライカMマウント→Sony Eマウント用のアダプター、ヘリコイド付きで安価、充分使えますが・・・

写真・カメラ7Artisans

以前の記事のとおり7Artisans 50mm F1.1を買ったんですけど、、、

このレンズはライカMマウントなので、Sony Eマウントなα7IIIには取り付けできません。そこで登場するのがマウントアダプターという神パーツです。

α7IIIと同時に購入したMC-11(CANON EFマウント→Sony Eマウント)もマウントアダプターです。

で、ライカMマウント用には、Pixco製のヘリコイド付きマウントアダプターを購入しました。

どうしてこれを選んだかというと、ヘリコイド付きでは最も安価だったからლ(´ڡ`ლ)

早速開封していきます。ちなみにPixcoはなんとなくピクスコと読んでいましたが、正解はバシュポだそうです。これは中華メーカーなのですけど、何語読みなんでしょう。

まじまじと眺めてみましょう。これは表側です。上にメーカーロゴ、サイドにライカMマウントの固定/リリースピンがあります。補正レンズは入っていないので、レンズやカメラの光学性能には影響しません。

こちらは裏側で、α7IIIにマウントする側です。赤い点がマウント位置を示しています。

横のつまみを押し込むとピンが下がり、ロックが外れる仕組みで、ライカMマウントはこのような構造でレンズをロックしているそうです。

このマウントアダプターはヘリコイドを搭載していますので、通常はこうですけど・・・

シルバーのリングを回転させてヘリコイドを繰り出すと、最大6mmほどレンズを前面に繰り出すことができます

見えづらいですが、繰り出した状態だとヘリコイド(螺旋ねじ)が見えます。

レンズ側がこのように前面にせり出します。

α7IIIに取り付けるとこんな感じ。

ヘリコイド用のシルバーリングは、マウント径よりちょっと大きい。

ヘリコイドを繰り出すのと繰り出さないのでは、これくらい違います。

レンズを付けると、ヘリコイドの繰り出し状態はこんな感じでわかります。

さてヘリコイドというワードを連発してますが、ヘリコイドがあると何が嬉しいかというと、レンズ固有の焦点距離をヘリコイドによって変化させることができるからです

具体的には、最短撮影距離を短くすることができます。わかりやすく言うと、より近い被写体にピントを合わせることができることになるのです。

M50mm F1.1 – 7Artisans

公式情報にあるとおり、7Artisans 50mm F1.1の最短撮影距離は0.7mです。平たくいうと、被写体がカメラから70cm以上離れていないとピントが合いません。

70cmというのはなかなかのディスタンスです。食事をしたり本を読んだり物書きをするときの距離を想像してみてください。だいたい30~50cmくらいのディスタンスではないでしょうか?そしてカメラは自分の顔の前に構えるわけですから、そのディスタンスはおのずと更に短くなります。

つまりどう考えても70cmの最短撮影距離ではテーブルフォトなどには使いにくいわけですが、ヘリコイドがあると話は別。ヘリコイドによってレンズとセンサーとの距離を離すことで、最短撮影距離を短くすることができます。その原理についてはググってくださいლ(´ڡ`ლ)

実際に最短撮影距離がどれだけ変化するのか検証してみました。

7Artisans 50mm F1.1を絞り開放、焦点距離0.7mにセットし、アダプターのヘリコイドを繰り出さない状態で、もっとも近距離でピントが合うところはどこか調べてみました。結果は・・・

約76cm!

なんだよ!70cmでピントが合うんじゃないのかよ!!

というか、70cmというのは最短撮影距離(センサー面から被写体までの距離)ではなくワーキングディスタンス(レンズ先端から被写体までの距離)ということのようですね。公式にはMinimum focusing distanceと書いてあって、これは普通に訳すと最短撮影距離になると思うのですけど・・・

気を取り直して、撮影できた画像はこんな感じ。繰り返しになりますが、ヘリコイドの繰り出し無しの状態です。

ヘリコイドを最大まで(約6mm)繰り出すと、この位置までピントが合うようになります。実測値で最短撮影距離は38cm。ワーキングディスタンスは30cmくらいでしょうか。

撮影画像はこうなりました。ボケ量はすごいですが、ここまで寄れればテーブルフォトなどにも使えますね。

さてここまで良いことばかり書いてきましたが、残念な点もあります。ひとつは、ヘリコイドの動作によって潤滑油が表面に染み出してくること、そしてもうひとつは、剛性が足りず破損の不安があること、です。

ヘリコイドがむき出しになっているので潤滑油の染み出しは仕方ないと思いつつ、潤滑油によって色々なものを汚しそうで心配ですね。潤滑油自体は今の無臭でかなりサラサラしていますので、手などについても拭き取れるのですが。

それ以上に、剛性が足りないのは心配です。ヘリコイドを繰り出していないときは、レンズもマウントアダプターもガッチリ固定されているんですけど、ヘリコイドを繰り出すとマウント内の接地面積が減るのでしょうか、レンズがかなりグラグラします

ライカMマウントのレンズは7Artisans 50mm F1.1に限らず絞りもピントもマニュアルなものが多いと思うので、一般的なAFレンズよりレンズ鏡胴に触る機会が多く、このガタツキは気になります。マウント自体の素材も軽い金属で作られているようで、重量級レンズを取り付けるには力不足な感じ。ながくライカMマウントレンズを運用するなら、値の張る高級品を購入したほうが良いかも。

焦点工房のこれとかが定番品のようです。Pixcoのが4個くらい買える値段です。でもヘリコイド繰り出し時のガタは、全く無いわけではなさそう・・・

ここまで書いていて何ですが、どうしてもガタが気になるようでしたらヘリコイド無しの単なるマウントアダプターにした方が、気にするべきことが減って幸せになれるかも。

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海外通販では7Artisansの純正アダプタが$60程度で販売されていますが、これも気になりますね。

というわけで、α7IIIと7Artisans 50mm F1.1とを苦心しながら運用しています。

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