モバイルバッテリーを選ぶ際に重要なポイントの1つがバッテリーの容量でしょう。小生がつい先日購入したRAVPowerは6,700mAh、昔から持っていたANKERは13,000mAhです。一方、スマホにも電池容量の表記がありますよね。例えばiPhoneXは2,716mAhです。6,700÷2,716≒2.5ということで、RAVPowerを持っていればiPhoneXを2.5回フル充電できると思いがちですが・・・そうではないんですよね(笑)
いろんな数字が"mAh"という共通の単位で表記されているので、なんとなく同じ基準で比較してしまいそうになります。いうなれば、クルマに補給するガソリンのように、RAVPowerという6,700mlのガソリンタンクから、タンク容量2,700mlのiPhoneX何台に給油できるか、みたいにね。でもこれは、電圧を共通化して比較していないため、誤りなのです。
モバイルバッテリーの容量、この場合の6,700mAhという数字は、モバイルバッテリー内に収められているリチウムイオン電池セルの公称電圧3.7Vで1時間に出力できる放電容量を指します。
公称電圧とは?作動電圧との関係性
あれ?モバイルバッテリーの出力って5Vですよね?5VというのはUSB規格なわけですが、公称電圧3.7V、放電容量6,700mAhのモバイルバッテリーを5Vで出力すると、放電容量は4,958mAhになります。あれ!?パッケージには6,700mAhって書いてあったのに、めっちゃ減ってるやんけ!
実は、バッテリーに表記されている6,700mAhという数字は、内部に格納されているリチウムイオンセル(3.7V)の定格容量であって、充電性能(5V)としての定格容量ではないのです。なんということでしょう!