ちょっと何を言っているのかわからないかもしれませんが、下の画像をご覧ください。
左は12/23に撮影した月齢8.4のもの。右は12/28に撮影した月齢13.4のもの。

大きくしてみるとわかるとおり、夜の部分に近ければ近いほど太陽光が斜めから当たるようになりますので、クレーター側面の陰影が深くなります。クレーターは月面全面に分布しているはずですけど、太陽光が正面から当たると影も飛んで月面の凹凸がよくわからなくなってしまいます。斜めから光が当たる部分だからこそ、クレーターの凹凸が観測できるというわけですね。
陰影が深くコントラストが強いとピントも合わせやすく、実はこの画像、α7III+MC11+SIGMA 150-600mmの組み合わせを手持ちし、オートフォーカスで撮影しているのです!オートフォーカスで月面にピントが合うって、すごい!!

同じカメラ・レンズで撮影したこちらはどうでしょうか。上の月より明るいのでISOを1段下げ、ホワイトバランスをちょっといじって寒色系にしてみました。
美しい満月に近くなってきましたが、コントラスト的には上の月より小さく、全体がのっぺりに近くなっていることがわかるでしょうか。右下の僅かに夜部分が見えているところにクレーターの陰影がみえるくらいで、細かな凹凸の観測は難しいです。
この月にはオートフォーカスしませんでしたので、手持ちだったんですけどなんとかマニュアルフォーカスでピントを合わせました。普通は三脚を使うべきシチュエーションだったと反省。
「影」を「撮」ることが撮影だと誰かが言っていました。奥が深い・・・