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NHKの朝ドラ「エール」を見ています。ここまでずっと、気弱だった裕一が妻・音の支えで音楽の才能を開花させるという本筋と、個性豊かな仲間たちによる愉快な群像劇が楽しくて見続けていましたけど、作中の時代は流れ大東亜戦争真っ只中、裕一の作曲する軍歌は売れに売れ、いよいよ裕一自身も慰問のため戦地へと旅立つことになりました。

戦争という題材は見る方はもちろんのこと、作り手にとっても厳しい題材でしょう。ただ、当時を生きていた人物をモデルにした作品である以上、避けては通れないテーマでもあることでしょう。戦争を知らない世代の小生にとって、戦争とは残された記録やこのような映像作品、また幸運にも出会えた戦争体験者の証言でイメージするしかありません。そしてそのイメージとは・・・言葉を選ばなければ、とにかくどうしようもないもの。人間が作り出しているものにも関わらず、個々の人間にとってはコントロールできない、まるで鉄の雨のような・・・

昔、社会心理学をかじったことがあります。個の集合体である社会の動向を、集団心理などという曖昧なものではなく、もっと科学的に、数値的に捉え、コントロールしようという学問です。個の集合は相互作用によって大きな社会現象というべきものを形成しますが、どのような集団と交わっているかで、個の向かう方向は変わってくるのですよね。そこに個の個性はあまり発現せず、相互作用の中で個は変化していきます(という感じだったと思います)。

社会心理学の研究テーマの一つに限界質量というものがあります。その名のとおり元来は物理などの用語だと思いますが、その考え方を社会心理学に援用したもので、ある現象や流行の発生が、一次直線的な増加ではなく指数関数的に増加することから、一次直線と指数関数的なS字曲線の交点である臨界点で現象や流行の発生を定義し、臨界点を超えると雪だるま式に増加していく、という考え方です。詳しくはググってくださいლ(´ڡ`ლ)

臨界点を超え、社会の動きとしてまるで自ら意思を持つかのように歩き始めんた恐るべき巨人、戦争・・・限界質量という考え方はまた、臨界点を超えた社会現象を収束させるためには、始まったときを遥かに超えるエネルギー量が必要なことも示唆しています。本土決戦、1億火の玉。あたかも日本人が全て亡くなるまで終わらないかのような状態だった太平洋戦争。でも日本人は、ポツダム宣言を受諾し、敗戦を認めることができました。極大に達したかのような臨界値を更に超えるようなエネルギーを費やすことができたのです。

『召集令状』(角川文庫)には、「戦争はなかった」「2020年8月15日」「地には平和を」「春の軍隊」「コップ1杯の戦争」「夢からの脱走」「お召し」「召集令状」の8編と、1995年に収録された小松氏へのインタビューがあとがきとして収められています。作品はいずれも氏がデビューした1960年代~70年代初頭のもので、SF的な要素を多少なりとも含んだ作品ばかりであるものの小松氏自身の戦争体験が根底に流れています。その男以外には戦争の記録・記録が全て失われてしまった世界を描く「戦争はなかった」は、50年以上前の作品であるにもかかわらず、自国第一主義を戦争をしてでも守り通そうとする危うい現代に大音響で警鐘を鳴らしているかのよう。「召集令状」は、令状1枚で有無をも言わさず連れて行かれる恐怖が戦後20年近くたった"現代"に蘇るという作品。平和な日常に突如として軍靴がどかどかと踏み込んでくる「春の軍隊」・・・今でこそブラックユーモアと苦笑いで片付けれられることが、当時は本当に起こっていたのだということを、あらためて教えてくれているようです。

戦争というどうしようもないビッグウェーブが、過去の愚かで滑稽な事件として語られるような時代は、果たしてくるのでしょうか。

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けっこう思い込みってあるものです。そんな時のために、インターネットや又聞きの情報だけに頼らず、信頼できる情報源から裏を取るのは大事ですね。

公認野球規則2015より、グラウンドのスケールについて。

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昔、小学校や中学校で出されていた長期休暇の宿題の定番といえば、読書感想文ですよね。小生は読書感想文が大変苦手でした。苦手でしたというか、何をやっていいのかわからないわけ。自由研究もそうでしょ、まず、あまりにも「自由」すぎて何を題材にしていいのか分からず、そしてどのような方向に仕上げていけばいいのか皆目検討がつかないわけです。親が教員の子なんかは、大変素晴らしい自由研究を発表したりして、ますます萎縮する小生。明確な答えがあってそれを導き出すタイプの宿題であれば、簡単とか難しいとか、時間がかかるとかあるけどまあなんとか取り組める。でも、読書感想文ってどうしようもないわけ。手順がないから。まずなんの本を読んだらいいのかわからない。マンガじゃ(たぶん)だめだし、かといって純文学を読むなんて小学生には不可能だし、誰に聞いたらいいのかもわからないし。ようやく手に入れた「自由」を持て余しちゃってるわけ。

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日本は侵略国家であったのか
アパグループ第一回「真の近現代史観」懸賞論文募集
航空幕僚長の論文問題トピックス – Yahoo!ニュース

田母神さんってかっこいい名前ね。かっこいいというか、由緒正しいというか、霊験あらたかな名前。wikipediaを調べたのは、そのあたりの来歴というか家系のような資料があったら面白いなと思ったからだけど、残念ながらなかった。代わりに、今話題となっている論文問題の記述がどっさり。

とりあえず、アパグループのサイトに田母神さんの論文が掲載されているので、読みたい方はどうぞ。というか、そんなに読みにくくないというか、むしろ内容はすごく分かりやすく書いてる。内容の正確さはさておき。

論文を読んでみて思ったのは、まあ、そういう考え方をする人もあるだろう、ってこと。非常に国粋主義的。極右というか。

ただ、弱いところが。小生的解釈によるこの論文の論旨としては、

「日米安全保障条約により米軍は日本に駐留している。日清戦争以後の日本軍の進出も、侵略ではなく〈戦争に勝った〉ことで結んだ条約に基いた〈法的に正当な〉進出であった。それを侵略と呼ぶのは間違いである。そもそも、その時代に欧米列強の中で侵略国家でなかった国があっただろうか!?日本は進出した地域の経済的発展にも寄与した。この美しい行いが侵略とされるのは間違いだし、日本人もマインドコントロールを受けている。これは憂慮すべき事態である。」

ってことだと思う。つまり、他よりはまだマシ、って言ってるんだよね。なんというか、厨房の言葉遊びじゃないんですから、そういう論法で賞金300万と副賞として全国アパホテル巡り招待券、田母神さん、うらやましいいですな!しかも!幕僚長を解任されたことで!定年が60歳までとなり!すでに60になっていた田母神さんは定年退官となったと!なんともすばらしい、まるでたった一発打ったパチンコ球がチューリップに入り、抽選を行い、確変大当たりになっちゃったって感じ!いやいや、ヒットを打とうとして打席に入ったらデッドボールを投げられ、危険球で投手が退場となり、相手チームに控え投手がいなかったため相手が降参しちゃったって感じ?とにかく、濡れ手に粟というか、転んでもタダでは起きないというか、すばらしくアクロバティックでファンタスティックな動きですよ田母神さん。

田母神さん、今後は極右活動家として啓蒙活動がんばってくださいね。

御大を登用した自衛隊の人事関係の人、あんたは首だ。

日本の苗字7000傑というサイトで田母神さんを検索してみると、なんと7977位!人口は約1,000人とのことで、かなり珍しい苗字ですよね。ちなみに小生の苗字の順位は・・・ヒミツ♪

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太宰治 人間失格 青空文庫

中学生だった小生は、夏休みの読書感想文のネタにこの本を選んだ。それまでは、読書感想文なんか大嫌いで、いくらがんばって書いても本文そのまま、解説そのままという体たらく。けど何だろう、このときは、文字通り読書感想文が書けた。たしか、作品中の小生が感銘を受けた言葉かなんか、それに対する感想を正直に書いただけだった気がするんだけど、それが当時の国語の担任の目に止まり、先生の添削を数度受けた小生の作文はなんと町の読書感想文コンクールかなんかでかなりいい賞をもらってしまった。だからというわけではないが、その先生は、小・中・高と教えを受けた先生たちのなかで、小生の生き方、考え方に大きな影響を与えた先生のひとりだった。

前回の記事で寝本を紹介するなんて書いたからというわけではないが、「人間失格」をあらためて読んだ。もちろん、中学生のときから読んでなかったわけじゃないが、まああらためて読んでみた。内容もさることながら、当時の自分はどこに感動したのか、今の自分と読み方が違ったりするだろうか、そんなことも考えつつ。

「大庭葉蔵」と名乗る主人公は、27歳にして、26年間の「阿鼻叫喚」な人生に別れを告げ、「幸福も不幸もない」「廃人」としての人生を、これから歩んでいくんだ、と。そう結んでいる。27歳。

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いやー忙しさを理由にぶろぐの更新をサボっている今日この頃ですが、ホントは、ね。面倒だからサボっているというか、仕事から帰って、ご飯食べたりいろいろして、眠くなるまで読書したりどうでしょうを見たりしてるから更新する時間が無いっていうだけなんです。ネタは時々思いついて、メールできるタイミングなら自分の携帯やPCにメールを送ったりして、ネタは集めてはいるんですけどね。家に帰るといけません。この体たらくですから。

Biz.ID Weekly Top10:安眠のため――今宵も図鑑をぱらぱら – ITmedia Biz.ID

小生の「寝本」ってなんだろう。ITMediaの筆者は「まあまあ面白くてー、あ、でも面白すぎたらダメでー」という基準で寝本を選んでいるそうだ。小生は・・・基本的に面白い本しか読まないな。そんでもって、面白くてついつい読み進めすぎて夜更かししたりしてると、小生は小生に対してこうつぶやく。「おまえ、明日寝不足になっても知らないぞ!」と。「おまえ」とは、もちろん小生自身のこと。つまり、読書が面白くて止められない小生(以下、A)と、その体たらくを冷静に観察している小生(以下、B)とがいて、その二人がせめぎあっているのだ。ポイントとしては、お互いにお互いの考えをそれなりに理解しているってこと。Aは、面白い面白いと言いながら読書し続けつつも、いつまでも読んでいてはいけない、と、心のどこかでは思ってる。Bもまた、読書欲という名のエゴをむき出しにしているAに対して、軽蔑しつつも彼の自由奔放さにあこがれている。つまり、ジレンマ。

というわけで、ブログの小ネタとして思いついたお題は「寝る前に読んだ本を、毎日チェキラ」。つまり、小生の最近の寝本を紹介しようという自己中心的な小ネタである。
さっそく昨日の寝本、というか昨日は確か読まずに食べた、もとい、読まずに寝たのでその前。高橋留美子『るーみっくわーるど』全3巻。